（写真左から）嶋元さん、牛島さん、佐藤シェフ
こちらのお料理は、佐賀の食材を使った料理というのを自信をもって打ち出しているところが良い。その中でも、最も特筆したいのが「佐賀産玉ねぎを使ったクリームスープ」だ。上質な舌触りと玉ねぎの甘さに奥深いコク。スプーン１杯に閉じ込められた幸せの瞬間を、あなたにもぜひ味わってほしいと思う。　
また、広東料理では有名な皮つき豚バラ肉のサクサクローストポークも絶品だ。皮つき豚バラを１時間ボイルしてから、130度のオーブンで１時間焼き上げる。その後、味と塩を刷り込んで2日冷蔵庫で干して、その後また300度で焼き上げる。なんとも手がかかった一品だが、それで皮はパリパリの食感になるのだ。佐藤シェフは、佐賀で食べられるのはココだけと胸を張る。
さらにもう一品ご紹介しよう。有田鶏のももを使用したクリスピーチキン。これは、皮目をさっとゆでて腫らし、水あめを塗って味を一緒に入れて乾かし、オーブンで焼いた後に油をかけながら表面をパリパリにさせると、もう絶妙な食感がたまらない！甘味噌をお好みで、ピクルスと一緒に召し上がってほしい。他にもたくさんあるのだが、とりあえずシェフの腕前がどれだけすごいかをお知らせしたいがために、あえて今回は料理法を書いてみた。百聞は一見に如かず。あなたもこの味に酔いしれて欲しい。

佐賀にない中国料理屋をしたい！そんな思いから、広東料理にこだわった本場の味を追求したお店を作った江頭社長。佐賀には、ファミリー中華が少ないし、広東料理は食材の味を活かして体にもいいから、みなさんに佐賀の食材を活かした料理で楽しんでほしいと笑顔で語ってくれた。本来は鉄鋼業を営む江頭社長。商売が全然違うからなかなか難しいともいう。しかし、味には絶対的な自信を見せる。「こんな本格的な中国料理を佐賀で食べられるなんて…。」と思ったほど本当に美味しかった。きっと社長の方向性は間違っていないと思う。中華お好きな読者には是非とも足を運んでいただきたいお店なのである。