消費者からすれば原価がどうかなんて関係ないかもしれないけど、それだけの材料と手間、作り上げる技術が必要な商品なんだ。マカロンてめちゃくちゃ甘いってイメージを持ってる人、多いんじゃないかな。でもね、ルノワールのはびっくりするぐらいちょ～どいいの。生地はしっとりしていて生チョコはなめらかで、しかも甘さもちょ～どいい。作り手さんの努力を感じられるし、甘さが苦手な人でも食べられると思うよ！

マカロンは12種類。2種類は季節商品で時期によって変わるんだ。その他、焼き菓子や見た目も美しいプチガトーもたくさんあったよ。

「もともとマカロンだけのお店にしたかったんですけどね。ホールケーキやショートケーキも作ってほしいという声が多かったこともあって、マカロンを主に他も作るようになりました。」と高津さん。他にはない強みを持つことの大切さを当時25歳の青年は見越していた。しかしマカロンと言えば、フランスの菓子職人たちの中で「マカロンが作れるようになれば一人前」と言われるほどとても難しい商品。そして海外のマカロンは非常に甘いのが特徴。それゆえ好き嫌いが分かれるものでもある。それを日本人の味覚・好みに合わせて、しっとりとなめらかで、程よい甘さのマカロンを開発し、「他にない強み」を作り上げたのだった。

昨年から同い年の相棒と共に若い力でお店を盛り立てている。お菓子作りの魅力は「形になるものをデザインすること」。作っている時間が一番楽しく、新しく思いついた商品をお客さんに共感していただけるのも嬉しいと語ってくれた。