元々ここは、脇山さんのお婆様がお土産販売＆食堂としてこの場所で約50年営業してきた場所。脇山さんは小さい頃よく手伝いに来ていたそうだが、店も古くなってきた数年前、いよいよ店じまいする話が浮上した。その時、「潰すのはもったいないし、私がここを継いでもいい？」と、お婆様の後を引き継いでお店を切り盛りしていたお母様と弟さん、ご家族に思い切って想いを伝えたのだった。50年以上経った店は耐震性がなく、建て替える必要があった。3人のお子さまを育てる中で、子連れでゆっくりできるカフェになかなか出会えなかった経験から、小上がりの座敷は絶対に欲しかったと脇山さん。加えて、お子さんが退屈することなく遊べるようにおもちゃを置いたり、ペットも一緒に利用できるテラス席も完備し、2018年4月にリニューアルオープンしたのだった。

そんな脇山さんは、プライベートでは3児のママ。家に帰ってもやらなければならないことに追われて、お子様たちに時間を取ってあげられてないことが最大の悩みだそう。でもきっといつか、お母さんすごいな、かっこいいなと思ってくれる日が来ると信じて、脇山さんは今日も来てくださるお客様のために腕を振るう。