美しすぎる料理に話題沸騰中!
隠し味は美味しくな~れのおまじない
トマトを薄くスライスし、薔薇の花に見立てたこちらのシシリアンライス。ご飯とたっぷりのお野菜の上には、ちょっぴり濃いめに味付けされた牛肉が乗っている。全体に酸味のあるさっぱりとしたドレッシングとマヨネーズがかかっており、サラダ感覚で食べられる至極の逸品だ。
シシリアンライスにはスープが付いており、体にいいソバの実と天然コラーゲンたっぷりの白きくらげ、根菜類が入っている。とっても優しい味わいに心がホッと和む。
彩り鮮やかでなおかつ美味しい。オープン当初はトマトスライスの薔薇は乗ってなかったそうだが、新型コロナウイルスによる自粛期間中、遊び心たっぷりに作ったまかない(薔薇の花びらのシシリアンライスや薔薇の花びらをモチーフにしたオムライス)をInstagramに投稿したところ、あっという間に火が付き、今では遠方からのお客様も多いという。
ローストビーフ丼 1,500円
ご飯の上に乗っているのは国産牛肉を使ったローストビーフ100g。塩麹に一晩漬け込み、味噌に包んだ低温調理で丁寧に仕上げている。お肉を熟成させているため、噛めば噛むほど旨みが口いっぱいに広がり、飲み込むのがもったいないとさえ思わせるほどの美味しさだ。
ローストビーフ丼はスキレット鍋で提供されるので、ほんのり温かい状態でいただける珍しいスタイル。柄の部分には火傷防止のためのカバーが付けられているのも店主の優しさの表れだ。ローストビーフ丼にはサラダとスープが付いてくる。
こちらは自家製マスタード。プチプチとした食感のマスタードの実を、酢と醤油に半年以上漬け込んだもので、お肉料理にはもちろん、野菜スティックとも相性がいい調味料だ。マスタードはお客様から要望があればおかわりOK、テイクアウト販売も行っているとのこと。
話題の薔薇のオムライス
こちらはメニューにはない「まかないオムライス」。卵4つを使って薄焼き卵を作り、薔薇の花のように飾り付けられたインスタ映え間違いなしのオムライスです!😍 作るのに時間がかかるそうなので、お時間に余裕のある方におススメです✨
熱!冷!旨!のデザート
ダッチベイビー 800円
熱々のスキレット鍋で焼き上げられたダッチベイビー。見た目はボリューム満点だが食べると意外と軽い口当たり。外はカリっと香ばしく、中はモチモチとしていて、そこにアイスの冷たさと果物の酸味が混ざり合う、色んな食感が味わいが楽しめる一品だ。シシリアンライスやローストビーフ丼を食べた後に、1人1つ注文する常連さんもいるそうだ。ただし、スキレット鍋を温めてから焼くため、提供までに30分程かかるそうなのでご注意を(お電話にて来店前に注文することも可能なので、事前にお問い合わせください)。
ダッチベイビーは14時以降ご注文が可能。メニューはベリーベリー、マンゴー、クッキー&バニラ、白球黒みつ、マシュマロの計5種類。
ランチを済ませてそのままゆっくりカフェタイムへ。ランチが終わったからすぐ帰らなきゃなんて思わなくて大丈夫。
あなたの時間が許す限り、ゆったりとくつろいでいってほしい。
増え続けるご縁こそ〝宝〟
感謝の気持ちを真っすぐに
店主の藤井美和さんは2年程前まで、佐賀市兵庫町で「333(サンサンサン)」という定食屋さんを経営していた。毎日日替わりメニューを提供し、評判も上々。そこにたまたまお客さんとして来店したのが飯盛正俊さんだ。知り合いのバイト先だったこともあり行ってみると、日替わり定食が毎日でも食べたいくらい美味しくて一瞬で虜になったと話してくれた。飯盛さんは左官を生業にしている。生まれも育ちも佐賀市という生粋の佐賀人で、左官職人だったお父様の影響もあって左官の道に進んだのだという。
それからしばらく経ったある時、美和さんから店を閉めようと思うと打ち明けられた飯盛さん。聞くと居酒屋風の居抜き店舗だったし、場所も変えたいとのことだった。それなら僕がお店を作るから、美和ちゃんはそこで自分がやりたいお店をやったらいいよと、2年半続いた「333」を店じまいし、二人三脚で新店舗オープンに乗り出したのだった。
「20年ほど前から、いつかは自分の釣り仲間やバイク仲間が集えるようなこじんまりとした飲食店を作りたいと思ってたけど、途中で頓挫して3回ほど諦めてたんです。まさかこんな形でできることになるなんて思ってもみなかったけど、とてもいいタイミングだったと思います。」と飯盛さん。美和さんの体調が優れなかったこともあり、半年間美和さんの療養を優先しながらお店づくりを行い、2019年10月25日に「SUNSUNSUN飯屋」をオープンした。
忙しくて手が離せないときはできないそうだが、できる限りお客様を玄関先までお見送りして扉を閉めるよう心掛けたり、食後のコーヒーとお茶菓子をサービスで提供したりと、お客様に〝感謝の気持ち〟を伝える努力を惜しまないお二人。「注文した料理を全部食べた後、コーヒーを飲みたい、甘いもの食べたいという気持ちを我慢している人もいるかもしれない。せっかく数ある飲食店の中から選んで来てくれたんだから、お礼の意味を込めてコーヒーとお茶菓子を出しています。ここに来てよかったと、ほんの少しでも心がほんわかなってくれて、ほんの少しでも記憶に残ってくれたら嬉しいなと思います。」と話してくれた。
さて、こんなに美味しい料理を作る美和さん、実は料理の修業をした経験がないそうだ。しかし、料理に決まりはないし、美味しいと感じるのも人それぞれ。自分自身が美味しいと思うものを自信持って提供したいと毎日厨房に向かっている。さらに健康面、栄養面にしっかり配慮しながらも、料理を運んだ時にお客様が「うわぁ~!」と喜んでくれるような盛り付けを心掛けているそうだ。
「以前のお店(333)を始めてからずっと素敵なご縁が続いています。コロナに翻弄される飲食業界ではありますが、朝5時から夜8時までの時短営業要請が出た時は「誰がそがん朝はよーから来っと!!」と思いながらも、1人でモーニング営業をやりました(笑)結果、トータルで80人以上のお客様が来てくださって、それがまたコマーシャルになって新しいお客様が来てくれるようになりました^^ どうにかこうにか、工夫してやり続けていると誰かが見てくれるんだなと心底思います。これからも自分たちらしく楽しみながら、ぼちぼちやっていこうと思います。」と想いを語ってくれた。
店内の様子
〝仲間のおうちに遊びに行って、何だかんだ話して、さあ帰ろうか〟となるような、ゆっくりとくつろげる場所にしたかったとお二人。
店名は、以前のお店「333」をベースに、飯盛さんの〝飯〟を組み込んで「SUNSUNSUN飯屋」と名付けた。
壁や天井は、調湿効果と空気清浄効果のある珪藻土を使用。座りごこちの良いソファやカウンターの椅子。空間を広く見せるための壁、テーブルの配色など、こだわりは細部に至る。
店内は、ガラスブロックを積み上げて作った大きな窓から太陽(=SUN)の光がたっぷり注ぎ込むように工夫されて、大変明るい雰囲気。
窓やカウンターに使われているガラスブロックは、知り合いの会社に50年以上長期在庫として残っていたもの。色や柄がまちまちなのもまた、素敵な雰囲気を醸し出す。
特に行ってみてほしいのは「トイレ」。
テイストはレンガ調でまとめられていてとても可愛らしい印象。生花やドライフラワーなどが飾られている。
初めて見た人はビックリするという大きな鍵。飯盛さんが〝蔵鍵〟にヒントを得て作ったそう。
ライト1つ、インテリア1つにまでこだわりが見て取れ、飲食店なのにずっとトイレに居たくなる、そんな居心地の良い空間だ。
ここに来れば気持ちが楽になる。ここの料理を食べるとホッとする。帰るころには元気になってる。そんな魔法のような時間を、是非あなたにも体感してほしい。
名称 | SUNSUNSUN飯屋 |
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住所 | 佐賀市多布施3丁目2-25-3 |
TEL | |
営業時間 | 11:45~20:00(L.O19:00) ※ディナーは予約優先(2名様3,000円~貸切可) ※ディナー予約が入っている場合はランチのみ営業(11:45~14:00) |
定休日 | 月、火曜 |
席数 | カウンター5席、テーブル3卓16席 |
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駐車場 | 8台 |
アクセス | JR佐賀駅より車で約8分 「成章中学校西」バス停より徒歩約7分 |