ナビゲーター/KANA
日時/2019年11月15日

佐賀大和の人気スイーツ店
「フランス生まれ、佐賀育ち」をテーマに!



22歳まで東京で役者を目指していたという店主の秀島さん。桐朋学園大学の演劇科でドイツ演劇を学び、その後ドイツ語を勉強するためにドイツ語学校へ進学。23歳の時に洋菓子職人でもあったお父様の薦めで、東京にあるフランスの老舗洋菓子店に就職し、秀島さんの洋菓子人生がスタート。しかし、東京での修業中にお父様がご逝去され、その後、ご実家である、佐賀市神野にあった「洋菓子のヒデシマ」の工場長を20年勤められました。

そして2001年、「ふりあん」をオープン。創業当時はこの辺りの車の通りも少なく、嘉瀬川にかかる橋からここまで街路樹もなく閑散としていたそうです。住宅街でもないため、名物となる商品を作らなきゃと考案したのがこの「ふりあぼうろ」なのです。

ふりあん×丸ぼうろ=ふりあぼうろ

ふりあぼうろ(抹茶/チョコ/プレーン)各160円
形は佐賀銘菓である〝丸ぼうろ〟に似ていますが、食感や味わいはフランス菓子のダックワーズ。メレンゲ菓子で、卵白とアーモンド、パウダーシュガーを使用し、ふわっと仕上がるように全て手絞りで焼き上げてあります。仕上げに〝きな粉〟を振ることで、甘さを感じさせないという演出もある逸品なのです。「ポルトガル生まれ、佐賀育ち」が「丸ぼうろ」、「フランス生まれ、佐賀育ち」は「ふりあぼうろ」というわけです!

今月発売の情報誌「CREA(クレア)」の47都道府県自慢の贈り物で特集されたり、2014年に行われた、東京の大手書店、丸善&ジュンク堂書店と佐賀県とのコラボ企画「ほんのひととき ~本と、半径1mの、おくりもの。」では、佐賀県の名産品と本を組み合わせたギフトセットが販売され、佐賀県の名産品の一つとして「ふりあぼうろ」がセレクトされたそうです。

実は、女優の高畑淳子さんは大学の後輩で、今でも仲良しなのだそうです。以前、高畑さんが出演した「はなまるマーケット」でふりあぼうろをご紹介いただいた時は番組放送中から電話が鳴りやまなかったそうです。

また、役者を目指していた時のお友達とは今でも交流が続いていて、舞台中の差し入れなどにお取り寄せしてくれるそうです。

自分へのご褒美に
月替わりのケーク


※表記は全て税込み価格ですのでご注意ください。


東京での修業店で学んだケーク。佐賀の人たちの口に合うように様々な工夫を施して月替わりで提供しています。

こちらは11月のケーク「ケーク・オ・ショコラ・フィグ&オランジュ(1,600円)」。チョコレート生地のフルーツケーキに、トルコ産セミドライの白イチジクと、フランス産のオレンジの皮のコンフィがトッピングされています!

これまでに作られたケークも紹介

キャラメル・キャフェ・ノア
ケーク・ピスターシュ
ケーク・オ・シトロン

ケーク・塩キャラメル


お取り寄せOK!
人気のアップルパイ


焼き立てのサクサク感を残すために、敢えて冷凍で販売するスタイルを取っていらっしゃいます。リンゴが自分の好みの柔らかさになるまで〝自然解凍〟して食べるのだそうです。夏場は半解凍にしてシャーベット状で食べるのもGOOD! ちなみにシナモンは入っていませんよ♪


焼き立てアップルパイ(直径18cm)2,700円 
1ホール2,700円+関東へのクール便で送ると約4.000円超だが、それはちょうど東京価格。お中元やお歳暮に送ってもらった関東の方が、美味しかったし、東京にはこんなシンプルなアップルパイはないからとファンになってくれて、お取り寄せする方もいらっしゃるそうです。

その他スイーツの紹介



快く厨房に招き入れてくださって、特別に試食させてもらうKANAちゃん。

最初に試食させていただいたのは「ハートのブラウニー(368円)」。

中にはクルミと洋酒漬けとトルコ産の白イチジクのコンフィが入っています。

「色んな食感が楽しめてとっても美味しい~!」

そして、こちらの「コロネ(150円)」、風味豊かな美味しいカスタードクリームがたっぷり入っているのに、何個でも食べられるくらい全然重くないんです! パリパリのパイ生地との相性も抜群!

バニラバニラ 350円/フォレ・ノワール 350円/アップル・ティー 350円/オペラ 370円

苺のモンブラン 393円
  • パリパリのパイ生地のタルトの上にカスタードと苺、生クリームをトッピング! ショーケースに並べばすぐに売り切れてしまう逸品です。

栗のモンブラン 393円
  • カスタードムースの中に大きな栗がまるごと入っています。

とろとろフルーツプリン 400円

ドゥーブル・フロマージュ 389円
  • フランス産クリームチーズとイタリアマスカルポーネチーズのムースを使ったケーキです。チーズ好きにはたまらない美味しさ!

チーズスフレ 320円/ガトーショコラ 350円/ふりあん風スイートポテト 360円
  • こちらのスイートポテト、飛び跳ねるくらい美味しいんです! 一番下にはサイコロのサツマイモのバターソテー。その上にクレーム・ダ・マンドを重ねて焼き、その台の上にスイートポテトを絞って焼き上げているんですよ!

ふりあんろーる 1,100円/ブルーベリー 1,300円/苺みるく 1,400円/ル・カフェ 1,300円
  • ロールケーキは6種類ほど。3種類が日替わりです。

ふりあんキューブシフォン 1,100円
  • 佐賀ではここでしか食べられないキューブシフォン! バニラビーンズ入りのふわふわ生地で、中には下までたっぷり生クリームが入っています。

フレジェ5号 3,000円
  • 甘さを控えた生クリームと苺のケーキです。

焼き菓子の紹介



ショーケースの向かいにはたくさんの焼き菓子が並んでいます。

「フルーツケーキ(チェリー/プルーン、他に3種類)各270円

ふりあん(オレンジ/ブルーベリー他に10種類)各150円

とっても可愛いフランスのアンティーク人形がいつも同店を見守ってくれています。ふりあんの美味しいスイーツで皆様が笑顔になりますように。

店主 秀島良三さん


佐賀の洋菓子の土台作り

東京から戻ってきたころは、佐賀の人たちの舌に受け入れられないことに悩んだという秀島さん。初めての食感、味に驚く人も少なくなかったそうだ。だから、お客さんたちに受け入れてもらえるように試行錯誤を繰り返した。
ちなみに佐賀で〝バニラビーンズ〟を最初に使ったのは秀島さんなのだそう。「今となってはカスタードクリームにバニラビーンズの黒い実が入っているのは違和感なく受け入れてもらえますが、当時は『クリームの中にゴミの入っとるぞ!』と苦情が殺到したんですよ!」と笑いながら語ってくれた。でもその度に、バニラビーンズの鞘を持って行って「いい香りがするでしょう。これは植物で、この黒い粒はバニラの実なんですよ。」と言って回ったそうだ。そうして佐賀の洋菓子屋さんでも使われるようになって、佐賀という田舎にもバニラビーンズが定着していった。

奥様も元々パティシエで、現在は一緒にお店を切り盛りしている。「この職業のことを理解していくれる人じゃないとやってこれなかったと思う。」と秀島さん。

大事にしていること

「鮮度はもちろんだが、自分の味覚をブレさせないこと。食べログや口コミで色んなことを書かれることもある。それはそれでいい。シェフの舌がそれぞれ違うように、お客様の舌もそれぞれ。自分の好みで選べばいいんです。SAGARICHさんでこれだけのお菓子屋さんを網羅しているから、色んな所に行ってみて、自分の好みを見つけてみてください。」とメッセージをくれた。

店名

旬菓房ふりあん

住所

佐賀市大和町東山田3622-13

TEL

0952-62-9262

営業時間 

10:00~19:00

定休日

不定休(ただし正月元旦はお休みです。)

駐車場

6台

HP

旬菓房ふりあん 公式ホームページ

アクセス

佐賀大和ICより車で約5分