ナビゲーター/HARUKA & HITOMI

地元・相知町のお米と水で仕込む銘酒



私と万齢(小松酒造の銘酒)との出会い。それは鳥栖市にある「ブルーシャン」というスイーツ店が作る生チョコだった。ブルーシャンさんでは銘酒・万齢を使った生チョコを販売していて、食べると口の中に日本酒の旨味がフワっと香り、鼻に抜けていく、何とも心地よい味わいだったのだ。

七代目 小松大祐さん

唐津市相知町に蔵を構える「小松酒造」さんは、江戸時代末期の創業。170年間、お酒造りと向き合ってきた。作るお酒を一言で表すと〝色気のあるお酒〟。熟成することでより美味しくなる玄人向けのお酒だ。分かりやすく言えばフレッシュな味わいのお酒の〝逆〟。

フレッシュなお酒は旬が短いのに対して、同蔵が作るお酒は醸造してから半年の期間を置き、出荷。そこから約1年半、飲みごろが続く。日が経つごとに楽しめる味の変化は、やはり玄人でないと分かりえないかもしれない。

小松酒造が造るお酒の瓶には、日本酒では珍しいビンテージ表記がある。

手間はかかるが、毎年自社でラベルを印刷し一つ一つ丁寧に貼っている。

七代目 小松大祐さん



日本酒にとって代わる嗜好品の増加により、昭和48年をピークに日本酒の消費量が減少し続けていることから、社長のお父様(六代目)は「佐賀にあるこんな小さな蔵に未来はない」と自分の代で廃業することを決めていた。現社長の小松さんは姉3人の末っ子長男。後を継がせずに、東京に出て大企業のサラリーマンになった方がいいだろうと、長崎にある中高一貫の青雲中学校に進学させた。慶應義塾大学の卒業後、平成元年、大手の証券会社に勤務。お父様は小松さんの就職を見届け、平成2年にお酒造りをやめたのだ。

小松酒造の再起

証券会社を退職後、東京の酒屋さんで働いた。平成7年に帰佐した小松さんは、昔と同じように杜氏さんを雇い、造ってもらったお酒を売ろうと思っていた。お酒は造れないけど、証券会社での経験から「俺に売れないものはない」とさえ思っていたからだ。しかし、委託醸造したお酒をスリープ客(数十年前に小松酒造とお付き合いがあったお客様)にお酒を売りに行ったところ、何も説明することができなかった。なぜなら自分が造った訳ではないから。「これは酒造りからやらんと小松酒造の復活はなかばい。」と思った瞬間だったそうだ。そこで行き着いたのが〝自分で作って自分で売る〟スタイル。自らが杜氏も務めることで採算を立てることができると収束したのだ。

復活の小松酒造に吹いた神風

平成7年から2年間、広島にある酒類総合研究所や島根の酒蔵で勉強を積んだ。その時に出会った25歳の男の子と、同蔵で昔働いていた2人の従業員の計4人で平成9年に再スタートを切った。1年目は8千本を製造。まだまだ素人だし大吟醸なんて…とも考えたが、作らないことには勉強にならないと大吟醸を醸造することを決意。すると、なんと1年目でいきなり賞を取ってしまったのだった。

読売新聞に掲載されたことで、3日間全国各地から電話が鳴りやまなかった。「あ、これでイケるな。」と思ったと小松さんは語る。それから22年経った今、更なる高みを目指して日々酒造りと向き合っている。また、証券会社と酒屋さんでの経験から、小松酒造では「利益を追求しない」という方針を掲げている。利益を追求するのではなく、良いお酒を造るために常に努力を続けている。

日本酒の海外進出


世界中に日本酒を広めた獺祭(旭酒造)の年間生産量は4万石(一升瓶で200万本)。それと比較すると、同蔵の年間生産量は400石(一升瓶で2万本)。日割りにすると1日に110本売れるほどの小さな蔵なのだと小松さん。そんな小さな蔵ではあるが、現在、香港、中国、韓国、台湾、シンガポール、パリ、そしてオーストラリアとの取引を行っているのだ。

近年、佐賀県内の酒蔵の海外進出が著しい。その背景には、各蔵元の努力はもちろんのこと、佐賀県の方針として佐賀産の日本酒の海外輸出を推進していることが考えられる。また、佐賀県日本酒組合内に立ち上がった海外戦略委員会も設置され、小松さんはそこの委員長を務めている。全国を見渡してみると、県単位で海外への周知活動に力を入れているのは佐賀県と山形県。山形県とは、お互いの蔵の見学を行うなど交流が多く、良いお酒を造ろうと互いに切磋琢磨しているらしい。

国や地域によって好まれるものは違う。そんな中で、フランス・パリでの佐賀の日本酒の評価は非常に高い。それはヨーロッパの人々が濃い味の日本酒を好むからに他ならない。そんなパリでは2019年、佐賀県内の14蔵が取引先が決まり、パリへの輸出が始まったそうだ。

小松酒造の未来


酒造りをしていて一番いいなと思うこと、それは万齢をはじめとする日本酒ファンとの交流会なのだそうだ。この交流会は平成16年から続けられていて、先日は古湯・千曲荘(ちくまそう)で25人のお客様と5種類の万齢を囲んだ。大々的に宣伝して売ってじゃなかなかファンは定着しない。先ほど述べたような交流会で、各蔵だけでなく〝日本酒〟のファンを作っていった結果が近年の日本酒ブームを巻き起こしたと思っている、と小松さん。「お酒が縁で友達ができる。日本酒だからこそできる縁が楽しいし嬉しい。また、小松酒造で作るお酒は他では絶対にできないもの。〝唯一無二の物を作っているんだ〟という楽しみがある、だから仕事が本当に楽しい。」と語ってくれた。社長には2人の息子さんと1人の娘さんがいる。世襲だからという理由ではなく、息子が心から面白そうだな、個々で働きたいなと思うような魅力的な会社にすることが今の目標だそうだ。

目指すはワイナリースタイル
ワイナリーは自分たちの畑で採れたブドウを使って自分のところで醸造する。そして生活ができる価格を設定し売る。それこそが目指すスタイルなのだと小松さん。現在は地元・相知町の契約農家さんが作る米を使っているが、ゆくゆくは自分たちで作っていきたいそうだ。
しかし…と続けて、ワインと日本酒の違いに言及した。ワインには圧倒的な歴史的背景が存在する。ブドウができる畑には一級や特級などの格付けがあり、それは400年前から現在までほぼ変わっていないのだという。その話を聞いたときにワインと日本酒の〝歴史〟の違いを感じたし、そう簡単にワインには勝てないなと思ったそうだ。しかし昨今、料理の世界が急速に和食化してきている。世界中の濃い味付けが和のテイストを取り入れるようになっているのだ。そこに日本酒も食い込んでいけたら、もっと早く浸透する日が来るかもしれない。

商品ラインナップの紹介


前代未聞の超こだわり甘酒!?


純米大吟醸規格・万齢「おとなのあまざけTYPE1」
  • 精米歩合50%のお米だけで作られた純米大吟醸甘酒。上品な甘さ、ほどよいサラサラ感で美味しくて飲みやすい。ノンアルコールなので誰でも飲めるのが嬉しい!

特筆すべき効果
①美肌効果②便秘改善③疲労回復
  • 私、試しに1週間飲んでみましたが、肌がしっとりして化粧のりがとっても良くなりました。お通じも毎日来るようになったし、朝飲むと頭の回転が良くて集中力が高まったような感じがしました。

天然クエン酸白麹甘酒・万齢「おとなのあまざけTYPE2」
  • 甘酸っぱい味わい。こちらもノンアルコールなので誰でも飲める。こちらも上記と同様の効果が得られる。

万齢純米吟醸 希 1,650円

小松酒造では主として14種類の日本酒を醸造している。その他、生酒や季節もの等を加えるとアイテム数としては30~40になるそうだ。

全体の出荷数のうち、65%は県内向け。同蔵のお酒は卸会社ではなく、直接小売店に出荷しているからディスカウントストアに並ぶことはまずない。自分たちが造ったお酒がどこに流れているかをできるだけ把握するためだ。

七代目の名前が商品名となった、「20周年記念純米大吟醸 小松大祐 8,800円」も販売している。

万齢特別純米 超辛口 1,485円

生原酒やにごり酒も販売している。

小松酒造様より抽選で2名様に、万齢「おとなのあまざけTYPE2」1本をプレゼント!ト!



※写真はイメージです

ご紹介致しました小松酒造様より、抽選で2名様に天然クエン酸白麹甘酒・万齢「おとなのあまざけTYPE2」1本をプレゼントしていただきました。是非ご応募いただき、美容と健康にいいこだわりの甘酒をご堪能下さいませ。
 

※各社様でそれぞれ設定された条件等がございますので、全てのご希望には添えかねる場合がございますことを、予めご了承いただいた上でのご応募をお願い致します。

 
ご応募はフォームに必要事項をご記入の上、ご送信ください。締切りは2019年12月24日深夜0時までとさせていただきます。ご当選者の発表は、編集部より直接のご案内をもって代えさせていただきます。皆様からのたくさんのご応募お待ちしております。
 
応募フォームへは、下記ボタンをクリックしてお進みください。

 
名称

小松酒造株式会社

住所

唐津市相知町千束1489

TEL

0955-62-2408

定休日

12月~4月 日曜定休

5月~8月 土、日、祝日

9月~11月 第2・4土曜、祝日

駐車場

10台

HP

小松酒造 公式ホームページ

アクセス

JR唐津線相知駅より徒歩約6分

相知長部田ICより車で約2分