取材日時/2021月5月31日
ナビゲーター/MAKI

山奥のグルメ&癒しスポット


佐賀市富士町藤瀬

佐賀大和ICから車で走ること30分、佐賀市富士町にある21世紀県民の森にやってきました。ここの総合案内センター「ほうのき」内にあるカフェ&レストランが「Au Bord du Lac(オーボーデュラック)」。

テラス席からは湖が臨め、四季折々に表情を変える自然に囲まれたお店です。


こちらで提供されるのは、佐賀県産の野菜や食材を中心に使用した、体にやさしい美味しい料理。パスタやカレーなどのカジュアルなメニューから、フランスの家庭料理が楽しめるランチコース、自家製ドリンクやパンなど幅広く用意されています。

外観内観ともにロッジのような温かみのある雰囲気。BGMにクラシックが流れ、窓一面に緑が見える癒しのスポットでいただく絶品お料理を紹介します!

体が喜ぶお食事メニュー


ガレット~蕎麦粉のクレープ 1,430円

まず、自然に囲まれたロケーションにピッタリなランチの紹介です。こちらは佐賀県産の季節野菜や食材がふんだんに使用されたガレットです。サラダとスープ、自家製パンが付いてきます(※+100円でデザート・ドリンクの追加可)。


とってもボリューム満点で、蕎麦粉のクレープの上には金星ポークのロースト、シャキシャキとした食感が程よく残る季節野菜たち、三瀬で採れるこだわりの卵が乗っていて、その上からパルメザンチーズが削りかけてあります。

口に運ぶと蕎麦の香りがふわっと鼻に抜けます。素材の食感や香り、そして味、全てにおいて計算尽くされた逸品です!

国産小麦粉を使用した自家製パン
高加水で作られた自家製パンはふわふわもっちり。

季節野菜のサラダ
野菜の美味しさを引き立てるのは、佐賀県産玉ねぎとリンゴ酢(右近酢/佐賀市)を使用した、さっぱり系の自家製ドレッシング。

地元産季節野菜のスープ
この日は旬のとうもろこしを使ったコーンスープで、とうもろこしの甘みが際立つ上品な味わいです。

贅沢ランチ 2,200円

続いては、「このボリュームにこのクオリティで本当に2,200円でよかと!?」と驚いてしまうほど贅沢なランチコースの紹介です。


お品書き

・前菜 フレンチ惣菜の盛り合わせ
・スープ 地元産季節野菜のスープ
・自家製パン
・メイン 金星ポークの炭火焼
・デザート ガトーショコラ
・お飲み物 コーヒーor紅茶orハーブティー


前菜はフレンチ惣菜の盛り合わせ。豚足の煮凝りを使ったテリーヌや、キッシュ、マリネ野菜、旬魚のエスカベージュ(南蛮漬け)などボリューム満点の前菜プレートです。使用される食材は季節や仕入れによって変わります。

地元産季節野菜のスープ。

国産小麦粉で作る自家製パン。

メインディッシュは金星ポークの炭火焼。添えられているハーブバターも自家製です。炭で焼くことで金星ポークの旨みをギュッと閉じ込め、香ばしさをプラス。くどくない脂の甘み・旨みに、思わず体が喜びます。付け合わせはマッシュポテト、かぶ、ラタトゥイユ。中でも衝撃を受けたのが〝マッシュポテト〟。「あれ?マッシュポテトってこんなに美味しかったっけ?」と思ってしまうほど、舌ざわりといい味といい、文句の付けようがありません。


そしてコースの〆は自家製デザートとドリンク。クルミの食感が楽しい濃厚ガトーショコラと、奄美大島のきび糖とみかん(早津みかん園/太良町)を使ったこだわりのマーマレードです。くどくない甘さと爽やかさでコースを締めくくれて、なんだかとっても幸せな気持ちになりました。

パンやドリンクのテイクアウトも


レジ横には自家製パンが販売されています。

自家製シロップを使った爽やかドリンクのテイクアウトもOKです!

徳山 研一さん
Au Bord du Lac 店主



熊本県出身の店主・徳山さんは、高校教諭を目指して大学に進学したそうだが、料理の楽しさに魅了され、大学を卒業後、名門・辻調理師専門学校(大阪)の門を叩いた。1年間料理の基礎をしっかり学んだのち、本場フランスに留学。1年間みっちり料理に打ち込んだという。専門学校を卒業後はハウステンボスのホテルに就職し、約15年フレンチを作り続けたそうだ。

10年程前、縁あって佐賀へやってきた徳山さんは、カフェやバーなどで経験を積み、独立開業を目指した。海や川など水辺に近い場所で物件を探していたところ、「旅するクーネル」さんからの紹介でこの場所と出会えたそうだ。「佐賀で過ごしたこの10年で素敵な農家さんや飲食店の方と繋がりを持つことができました。この場所と出会えたのもその繋がりからですし、水辺のそばだったのもご縁のおかげかなと思い、ここでの出店を決めました。」と徳山さん。

そうして2020年2月にオープンした「Au Bord du Lac」。フランス語で〝湖畔にて〟という意味だ。今回の取材で提供していただいたお料理の美味しさに〝感動〟を覚えた私は失礼ながら、この道を究める料理人に「なぜここまで美味しいものを作れるのか」という質問を投げかけた。


「こう作ったら美味しいという勉強をしてきましたし、色んな場所で美味しいものと出会ってきたので、その経験から〝高いレベルの美味しい〟を私自身が知っているんだと思います。そしてその美味しいのレベルまで仕上げられる技術も付いてきて、美味しいのレベルを落とせなくなってしまったという感じでしょうか。美味しいものを知っている料理人として、できる限りの美味しいを皆さまに提供できたらと思っています。

また、ここは子どもたちが遊べる場所があるのでお子さま連れのお客様も多いです。オムライスやスパゲティなどのキッズメニューもご用意していますので、たくさん遊んでお腹いっぱいになって帰ってもらえたらと思います。」と、穏やかな優しい笑顔で話してくれた。
徳山さんが作る料理は、口に運ぶとなぜか優しい気持ちになる。きっと体が喜んでいるんだろう。味付けも火入れの加減も、どれを取ってもひとつひとつの食材から〝丁寧さ〟が伝わってくる。この〝感動〟をぜひアナタにも味わってほしい。

名称

cafe&restaurant Au Bord du Lac(オーボーデュラック)

住所

佐賀市富士町大字藤瀬724-4

TEL

☞ 090-8228-9676

営業時間

金~月曜 12:00~17:00(16:30L.O)

定休日

火~木曜

席数

駐車場

あり

※「さが21世紀県民の森」駐車場をご利用ください。

Instagram

☞ オーボーデュラック Instagramページ

HP

☞ オーボーデュラック 公式ホームページ

アクセス

佐賀大和ICより車で約30分

三瀬トンネル有料道路より車で約10分