取材日/2021年6月1日
ナビゲーター/YUKINA & MOMOKO

こんなちゃんぽん初めて!
あっさり和風だしの深い味わい


※表記は全て税抜き価格ですのでご注意ください。

並盛りちゃんぽん(太麺)655円
ちゃんぽんと言えば〝白濁のとんこつ〟というイメージをお持ちの方が多いと思うが、同店のちゃんぽんは昆布やブレンド鰹節を使用した〝雑味のないクリアさと繊細さ〟が味わえる和風だし。実は1925年に佐賀大学の近くで営業を始めた「中村食堂」のちゃんぽんの味を受け継いでいるのだ! 

長く愛される理由はこの美味しさだったのかと食べれば納得。あっさりスープの美味しさとスッキリとした後味に魅了された客は、2度3度と足を運んでしまうだろう。
※こちらは定番の太麺と、北九州から取り寄せている蒸した細めのちぢれ麺のどちらかが選べます( 蒸麺の場合673円

パウチ入りの「池田屋ちゃんぽん(800円)」はクール便にて全国発送が可能。また、店舗でのテイクアウト(655円※別途容器代がかかります)では麺が伸びないように麺とスープ・具を分けてのお渡しもできるそうだ。

パリッともちもちの新食感
蒸し麺のあんかけ皿うどん

あんかけ皿うどん(蒸麺)764円
和風だしで炒めた野菜たっぷりのあんかけが抜群に美味しい皿うどん。太麺、蒸麺、パリパリ麺の3種類から選べ(太麺の場合745円/パリパリ麺の場合764円)、今回は蒸麺をオーダーしたのだが、その食感にモデルたちも驚きを隠せなかった!


「外はパリッとしてるんですけど、噛むともちもちとした食感もあって不思議です! 今まで太麺かパリパリ麺しか食べたことがなかったんですが、私、この蒸麺が一番好きかもしれないです❤ 」とMOMOKO。

こちらは池田屋特製の「甘酢」。これをあんかけ皿うどんにかけると、まろやかな甘さと酢の酸味で、さっきとはまた違った美味しさを味わうことができるのだ!

池田屋カレーの新定番
熱々の牛ロースカツカレー


牛ロースカツカレー 1,455円
池田屋はちゃんぽんだけじゃない!! 人気急上昇中のカレーメニューのご紹介。同店のカレーは、佐賀県産の玉ねぎや人参をペースト状にして煮込んであって、口に入れた瞬間に感じる柔らかい甘さが特徴だ。そして、のどを通ったあと、舌にスパイスの辛みが程よく残るのが心地いい。具がゴロゴロと入っているカレーとは違い、カレールゥの芳醇な美味しさをしっかりと味わえる。

そして、そこに乗るトッピングの「牛ロースカツ」。ほんのりピンク色をしたレア感とカツならではの香ばしい匂いでガッチリと心を掴まれた! また、スキレット鍋で提供されるので、いつまでも温かいのも嬉しいポイント☻

敷地内の「241STAND.」
アフタードリンクがお値引き価格に

同店でご飲食いただいたお客様は、敷地内にある系列店「241STAND.(ニーヨンイチスタンド)のドリンクが50円引きで購入できますよ! 

店主 池田 遊さん



1925年創業のお食事処「中村食堂」の店主が閉店を決めた時、看板メニューだった〝和風だしのちゃんぽん〟のレシピを譲る相手に決めたのは、常連客として通う一人の青年だった。それからその青年は、同じ味を再現できるようにと中村食堂が閉店を迎える日まで修業を重ね、1990年、ちゃんぽんの味を受け継ぐ「池田屋」が誕生したのだった。

「池田屋が創業した時、まだ2歳だったので当時の記憶はさすがにないですが、小学生の頃、友達と店でちゃんぽん食べていたのは覚えています。両親が作るちゃんぽん、小さい頃から好きだったんですよ。」と語るのは、その青年の息子で2代目店主の池田遊さん。勤めていたアパレル会社を退職し、家業を継ぐ決意をしたのは、長くお客様に愛されてきた〝伝承の味〟をなくしたくないという想いからだった。


「いつかは俺が継ぐんだろうなと幼い頃から思っていましたが、いつどうするなどと具体的なことは考えていませんでした。しかし、今店があるこの場所への移転が決まった時、〝俺がこの先もアパレルで働いたとして、もし親父が急に倒れたりしたらお店はどうなるんだろう…〟と想像してしまったんですよね。〝継がなきゃきっと後悔する〟と、思い切って会社を辞めて一緒に店をやる決心をしました。」

「移転に際して、店内の内装や備品のセレクトなどは一任してもらって自分が担当しました。ラーメン屋さんやちゃんぽん屋さんって、床が油でベタベタしていたり、あまり清潔感がないイメージがあったので、若い人や女性でも気持ちよく過ごしてもらえるようなお店づくりを心掛けています。」と池田さん。 

また、提供されるお食事の美味しさもさることながら、親しみのある温かい接客に居心地の良さを感じるのも同店の魅力。「味ももちろん大事ですが、やっぱり一番大事にしているのはお客さんとのコミュニケ―ションですね。両親も昔からお客さんに積極的に話しかけているし、俺自身も話しかけちゃうんで、きっとそこも創業当初から変わらない〝池田屋スタイル〟なんだと思います。ドライな接客なんて池田屋じゃないです! これから先も今のスタイルを崩さず、お客さんと楽しい時間を共有していきたいと思っています。」と話してくれた。

池田さんの新たな挑戦

「241Areaの充実」
今年の4月に同敷地内にカフェスタンド「241STAND.」をオープンした池田さん。カフェ・古着(241STAND.)、お食事処(池田屋)、コミュニティスペースがある「241Area=大人の憩いの場」に遊びに来てもらうための新たな仕掛けだ。このカフェスタンドの存在によって、同店の印象がガラッと変わったと感じるのはきっと私だけではないだろう。今まで少し入りずらいなと思っていた人も、どんなお店なんだろうと気になっていた人も、まずは手始めにカフェスタンドに立ち寄ってみてほしい。


<20201年6月号掲載記事>
241STAND.
ニーヨンイチスタンド
 


池田屋のこれから
「歴史のある店だからこそ、これから先も長く続くお店でありたいと思います。お客様に愛され、地域に根付き、佐賀の人たちの〝生活の一部〟になることが、創業当初から変わらぬ目標です。そして、現状に満足することなく、色んなことに挑戦していきたいと思っています。カフェスタンドの出店も1つの挑戦ですが、佐賀人である私たちが当たり前に食べている佐賀県産の食材の美味しさや食文化を、県外や都市圏に向けて発信することで〝佐賀ってなんもなかやん〟という概念を覆したいと思っています。」と池田さん。佐賀で生まれた美味しさ・魅力がどこまで通用するのか挑戦したいと意欲的だった。

名称

池田屋

住所

佐賀市赤松町241-39

TEL

☞ 0952-22-7508

営業時間

ランチ 11:00~15:00(14:30L.O)

ディナー 18:00~21:00(20:30L.O)

定休日

月曜、日曜のディナー

席数

36~38席

駐車場

8台

Instagram

☞ 池田屋 Instagramページ

HP

☞ 池田屋 公式ホームページ

アクセス

「佐賀大学前」バス停 降車すぐ

JR佐賀駅より車で約11分