取材日時/2020月11月26日
ナビゲーター/WAKANA & MOMOKO

お子さま大歓迎の中華料理店
こんなお店を待ってました!!



2019年の記録的大雨の被害を受け、やむなく閉店した喫茶店「TIFFANY(ティファニー)」が、2020年4月に中華料理「china kitchen蘭蘭」として生まれ変わった。

白と黒を基調とする洋館のような佇まいはそのままに、店内のみ中華料理店の雰囲気に変容を遂げた。

ソーシャルディスタンスを十分に確保した上で、20余年中華に打ち込んできたシェフが作る美味しい料理を心行くまで堪能してほしい。

何と言っても嬉しいのが〝子ども連れ大歓迎〟というコンセプト! ベビーカーも楽々通れる広い通路はもちろん、おむつ替え・授乳用の部屋が完備されている。

「自分たちのお店を出す時は、絶対にパパやママがゆっくりくつろいで楽しめるお店にしたいと思っていました。」と話すのはオーナーの小玉さん。少し狭くてもあるだけで助かるというママの気持ちを汲み取ったお店作りをされている。

こちらは小さい赤ちゃん用のベビーチェア。子ども用の椅子も完備されているのも嬉しい。

さらにキッズスペースも完備。大喜びする子どもたちの顔が目に浮かぶ。

中に入るとキッチンや流し台など、とっても立派なおままごとセットが!

店内どこにいても目が届く場所にキッズスペースがあるので、安心してお食事を楽しめるのも嬉しい✨

感染症対策も◎。

おすすめメニューの紹介
旨い!辛い!で体もポカポカ


体が温まるものを食べたくなる季節が到来。〝旨い〟と〝辛い〟が融合したおすすめの品を紹介する。
まず、同店の特徴はオープンキッチンであること。強い火力で鍋を振るシェフの姿に見とれる子どもたちも少なくない。そして、料理を注文してから提供されるまでの時間がとても短いのも魅力だ。子どもは待つ時間が長いとどうしてもぐずぐずしちゃうもの。しかし、キッズスペースで遊んでいると10分足らずであっという間に料理が運ばれてくる。パパママからすると本当に有難い限りだ。


※表記は全て税込み価格です。

白胡麻担々麵 820円/ハーフ 470円

「胡麻の風味が香るまろやかなスープにちぢれ麺がよく絡んでとっても美味しい!程よい辛みもクセになる~!」

エビチリ 880円

一口食べた瞬間に感じたのは〝ここのエビチリは一味違う!〟ということ。その秘密は自家製の米麹と卵を使用したチリソースにある。これはぜひ食べてみてほしい逸品だ。

激辛蘭蘭豆腐 850円 

「山椒のピリピリーっとした深い味わいは辛いもの好きには堪らない美味しさ! 石焼きの器にアツアツで出てくるのも最高だし、こんなに美味しい中華料理が武雄で食べられるなんて嬉しい!」

XO醤オム炒飯 920円/ハーフ 520円

「チャーハンの上にオムレツが乗っているのも珍しいし、そのオムレツが時間が経ってもとろっとろのままなの!! 干しエビやXO醤など色んな味わいが感じられるのも楽しいな~🎵」

小玉 将貴さん・由理さん
china kitchen 蘭蘭 オーナーシェフ・店長



「私がいつか店を出したいと思っていて、主人は凄腕の料理人で。これはもう二人で中華料理店をやる運命なんじゃないかとさえ思いました(笑)」と話すのは店長の小玉由理さん。オーナーシェフの小玉将貴さんは、約20年間八仙閣(福岡市博多区)で経験を積んだ凄腕のシェフ。奥様の由理さんも八仙閣で12年、ホール従業員として勤務した。当時、調理場で働く将貴さんを〝すごい人だな、独立して自分のお店を出したらいいのに〟と思って見ていたそうだ。その後、2人のお付き合いがスタートし、〝自分の店を持ちたい〟という由理さん夢が、二人で叶えたい目標になったのだった。

2019年8月、記録的大雨による浸水被害のテレビニュースを当時住んでいた福岡市内で見ていた小玉さん夫妻。被災場所は武雄市朝日町。洋館のような喫茶店「TIFFANY(ティファニー)」は地域住民たちの憩いの場でたくさんの人たちに愛された店だった。浸水被害を受けたこと、後継者がいないことを理由に止む無く閉店するというニュースだった。
―――!!!!絶対にこの場所で店を開きたい!と次の日、車を飛ばしオーナーさんへ会いに行き、お店を譲ってほしいと直談判した。「妻の祖母宅が武雄にあって、ティファニーの横を通る度に〝素敵な場所だな~〟と思っていて。もちろん、被災に遭われた直後だったので片付けもままならない状態なのは分かっていましたが、とりあえず行こう!と動きましたね。あの時行っていなかったら絶対に他の人の手に渡っていたと思います。」と将貴さん。その行動力とやる気、そして二人のお人柄が、オーナーさんの心を動かした。ティファニーのオーナーさんは「頑張ってくれるならあなたたちに譲ります。だけどまた大雨が来るかもしれないよ…。それでもここでやりたいって言ってくれるなら私たちは応援します。」と言ってくれた。ただ、思い入れのある大切なお店だから最後の片付けや掃除は自分たちの手でやらせてほしいと、手伝おうとする小玉さん夫妻を静かに拒んだそうだ。


コロナ禍でのオープンということもあり、正直悩んだと将貴さん。しかし、開業準備中に「頑張りよるね~!オープンしたら食べにくるけんね~!」と近所の方々が声をかけてくれ、その言葉一つ一つが小玉さん夫妻の背中を押してくれたのだという。しかし、緊急事態宣言の発令により、オープンして2週間ほどでテイクアウトのみの営業を余儀なくされた。現在も予断を許さない状況に変わりはないが、そんな中でも二人三脚、力を合わせて営業を続けている。

「ご来店してくださったお客様に〝また来たい〟と思ってもらえるようなお店でありたいと思っています。美味しい料理を提供するのはもちろんのこと、料理を作っている音や香り、お店の雰囲気やサービスなど、全て含めて満足してもらいたいという想いからオープンキッチンにしました。また、自分がママになったことで子育て中のパパ・ママの気持ちを汲み取ったお店作りやサービスも心掛けています。子どもがワクワクしてくれたら嬉しいなという想いから、高学年のお子さまにもおもちゃをプレゼントしたりもしていますよ。」と由理さん。
八仙閣に入社した時に教わった『お客様は自分の鏡。自分が楽しく働けば必ずお客様にも楽しんで頂ける』という言葉を、今もなお変わらず胸に止めて働いているそうだ。元気で明るい将貴さんと由理さんの想いが詰まったchina kitchen蘭蘭に、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

名称

china kitchen 蘭蘭

住所

武雄市朝日町甘久2233-2

TEL

☞ 0954-27-8824

営業時間

ランチ 11:30~14:30(L.O)

ディナー 17:30~20:30(L.O)

定休日

月曜、第3日曜

席数

24席

駐車場

10台

Instagram

☞ 蘭蘭 Instagramページ

アクセス

JR高橋駅より徒歩約8分

武雄北方ICより車で約2分