修験道の地に建つお寺
アクティビティ満載の注目スポット
ここは三養基郡基山町。車でちょっと険しい山道をくぐり抜けると朱色の立派な五重塔が見えてきます。
駐車場から続く長い階段を登ると、これまた立派で荘厳な雰囲気のお堂が目に飛び込んできます! 平地に比べると標高が高い場所なので、とても空気が澄んでおり、喧騒な日常から離れた異世界に来たような感じがします。
〝お寺=厳しそう、怒られそう〟というイメージを払拭し、もっとお寺自体を身近に感じてほしいと、カラフルな御朱印やキャッチーな催しを行っているのがここ、「本福寺」です。これを見たあなたはきっと誰かに話したくなる、そんなお寺をMOMIJIとYUKINAが紹介します。
本福寺のシンボル「五重塔」
本福寺には平成6年に建立された、見る者を圧倒する「五重塔」があります。
テーマは桜。毎年桜と紅葉の木を100本植樹していて、藤の木の植樹もはじめたとのこと。
春には満開の桜と藤の花、秋には美しく色付く紅葉、冬には白い花を彷彿とさせる雪に包まれます。四季折々に移り変わる景色を楽しむことができるのも本福寺の魅力の1つです。
大人気の「寺カフェ」で過ごす
神聖な場所での癒しのひととき
本福寺では土曜、日曜、祝日限定で寺カフェが開催されています。
寺院の中でお抹茶や和菓子を味わいながらホッと一息つけるなんて素敵ですよね✨ 寺カフェはこちらの「善法堂」内にあります。
さっそく寺カフェの様子を覗いてみましょう!
善法堂の中に入ると右手に寺カフェスペース、左手におみくじやお守り、お札などが販売されているスペースが広がっています。
向かって正面に鎮座するのは西日本最大級の〝不動明王大仏〟。総高6メートル、幅7メートルもある坐像で、その大きさは圧倒的! 木造でなおかつ着色がしてある仏像は全国的に見ても珍しいとのことです。
ドリンク&季節のお菓子セット 800円
寺カフェメニューの一部を紹介します。お抹茶(写真)の他、ホットコーヒー、ココア、抹茶ラテ、ほうじ茶ラテがあります。ホットコーヒー以外はなんと金箔入りです✨
フードメニューは 甘栗ぜんざい&ほうじ茶セット(1,000円)や きなこ餅&ほうじ茶セット(800円)があります。寺カフェは2021年1月1日から7日までは毎日開催される予定です(初詣期間中の営業は10時~17時※通常は10時~16時)。
初詣に豪華な福引き抽選会
可愛いおみくじやお守りも
善法堂入り口、向かって左手にあるお守り、おみくじなどの販売所です。
お正月には1等米30キロなどの豪華景品が当たる抽選会も開催されるそうですよ✨
こちらには人形のお腹の中におみくじが入った、珍しいおみくじがたくさんあります。
「こんなに可愛いおみくじ初めて見た~! おみくじは結び木に結んで、お人形は持って帰って家の玄関に飾るのもいいね🎵」と喜ぶ2人。
とっても可愛らしい アマビエのおみくじ(1,000円)。
優しいお顔をした 福の神のおみくじ(500円)。
御朱印が30種類以上!?
季節限定・期間限定のものも
こちらは1月限定の御朱印。
初詣(元旦~1月7日まで)限定の金の御朱印も!
写経、写仏、座禅、滝行も
お寺ならではの体験アクティビティ
本福寺では写経、写仏、座禅、茶道、生け花、山伏体験、滝行体験(=お寺体験)ができます。体験の難易度が高くなるにつれて押してくれえるスタンプの数が増えるそうで、50あるスタンプを達成したのは3名いらっしゃるとのこと。YUKINAとMOMIJIは写経と写仏の体験しました✨ ※写経、写仏ともに1,500円。寺カフェのお抹茶・和菓子セットが付いてきます。
今回は特別に五重塔の地下で写経、写仏体験をさせていただきました。ここには輪島塗で作られた、4.3メートルの「立体曼荼羅」があります。こちらのお部屋に入った瞬間に空気が変わり、とても神聖な場所なのだと肌で感じました。
ご祈祷、座禅を受けた方、案内ツアーの利用者、永代供養の仏像を奉納していただいた方だけがこの立体曼荼羅を拝めます。
土、日、祝は予約なしで、平日は前日までの要予約でお寺体験ができます(受付時間10時~15時)。それでは体験スタートです。
まずはじめに、家内安全、商売繁盛、大願成就などの中から願い事を1つ選び、願い事と日付、名前を半紙に書きます。御法(写経・写経をする心構え)を聞き終えてからお経や絵をなぞっていきます。
書き進めていくうちに、頭の中で考えていること、心の中に思っていることが、少しずつそぎ落とされていく感じがします。
所要時間は約1時間です。ぜひあなたもお寺体験で心を清めてみませんか?(^^)b
2021年 初詣のご案内
昨年の参拝客は約2,000人。このようなご時世ですので、お守りやご祈祷、御朱印もオンラインや現金書留による受付も行われています。
2021年は元旦13時より、「現代書道アーティスト剣朧」さんによる空間アートが楽しめるそうです! ぜひお誘い合わせの上、足を運んでみてはいかがでしょうか?
「時代とともに歩んでいく、当院ならではの魅力を体感していただければ幸いです。」と副住職さんからメッセージをいただきました。
境内の案内図はこちら。
木原 千覚さん
総本山 中山一之滝 本福寺 副住職
副住職の木原千覚さんは2児のパパ。ご実家である「総本山中山一之滝 本福寺」の後を継ぐため、東京の仏教系の大学にて勉学に励み、卒業後は高野山にて1年間の修業に励んだ。修業期間中、当時彼女だった現在の奥様とは遠距離だったそうで、1日にたった5分だけ、事務所の公衆電話から電話をかけていたととても懐かしそうに話してくれた。修業を終え、めでたく結婚。本福寺に勤めて現在4年目になる。
寺カフェや寺コンなどの催しや、カラフルな御朱印などを提供する意義について伺うと、家に仏壇がなかったり、いただきますと手を合わせることを恥じる10~30代の若い世代に〝お寺に行く文化〟を根付かせ、お参りの大切さ、有難いと手を合わせることの大切さを伝えていくきっかけを作るためだと話してくれた。まずは、基山町に「本福寺」というお寺があるのを知ってもらうこと。そして、旅行感覚でもいいから気軽に訪れて、ワクワクしたりのんびりしたりと自分の時間を過ごしてほしい。そしてゆくゆくは、ご祈祷や仏様の大切さを理解し、気取ることなく〝自然体〟で手を合わせられるようになってほしいと願っているそうだ。
平成6年に五重塔が完成した時、約6,000人の参拝客が訪れた本福寺。しかし、人口の減少や宗教に対する考え方が時代とともに変化していることなどを要因に、檀信徒さんが減ってきていると木原さん。その一方で、東京・浅草寺や福岡・大宰府天満宮を訪れる人は多い。それは、その社寺が誰を祀ってあって何の神様なのかを知っていることと、社寺自体が門前商店街の一角として存在していることも要因だと話してくれた。
それをヒントに本福寺では寺院内に商店街を作ろうという取り組みに注力している。また、地域との交流も大切にしていると木原さん。町内のガラスやさんとコラボしてガラス製のオリジナル地蔵を作ったり、町内の和菓子屋さんが作る和菓子を寺カフェで提供したりしているそうだ。
時代とともに変化するユニークで温かみのある本福寺にぜひ足を運んでみてほしい。
名称 | 光明念佛身語聖宗 総本山 中山一之滝 本福寺 |
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住所 | 三養基郡基山町大字宮浦2120 |
TEL | |
営業時間 | 9:00~16:00 |
駐車場 | 500台(大型バスも可) |
HP | |
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アクセス | JR基山駅より車で約15分 鳥栖筑紫野道路「城戸インター」より車で約5分 |