今が旬!!
南国の果実「パッションフルーツ」
ご覧ください!宝石のように輝く果実を!こちらは佐賀県三養基郡みやき町の農家「Nakayama Farm KASAKOYA」さんで栽培されている「パッションフルーツ」です。
パッションフルーツの原産はブラジル地方といわれており、トロピカルフルーツを代表する果物の1つです。
国内では鹿児島県・沖縄県の2県で生産量の約9割を占めています。そんな南国の果実が佐賀でも栽培されているのをご存じでしたか?
暖房機を入れていない場所で栽培される国産のパッションフルーツの収穫時期は6月から8月。そう、今が旬なのです! 特筆すべきはパッションフルーツの栄養価の高さ! パッションフルーツに含まれるβカロテンは、老化を促進してしまう活性酸素を抑え、動脈硬化・心筋梗塞など生活習慣病の予防、免疫力を高めてくれます。また、ビタミンB6、ビタミンC、葉酸も豊富に含まれており美容にも効果的なんです❤
あまりパッションフルーツに馴染みのない佐賀県民かと思いますが、パッションフルーツの食べごろは表面が〝シワシワになってから〟なんですって! 恥ずかしながら初めて知りました///
パッションフルーツは収穫時期になるとポトンっと勝手に落下するそうです。販売される時はまだ表面がツルツルの状態。それをご自宅に持ち帰ったら常温でそのままにしておいてください。しっかりと追熟することで皮の水分が抜けて甘みが増します!
シワシワになったパッションフルーツをパン切り包丁で切ると、種とそれをコーティングする黄色い果肉がお目見えしました!
「私、初めてパッションフルーツというものを目の当たりにしまして、種も食べると聞いて驚きましたが、カリカリとした食感と果肉の甘酸っぱい味わいがとっても美味しくって、思わず飛び跳ねちゃいました♡(笑)」と大興奮のYUKINAちゃん♪
爽やかエナジードリンク!
「Nakayama Farm KASAKOYA」の中山さんおススメの食べ方はこちら。リンゴ酢とはちみつにパッションフルーツを入れたドリンクです! 「爽やかな酸味が口いっぱいに広がって、疲れた体に染みわたる感じがしました♪ この暑い季節にピッタリのドリンクですよ!」とゴクゴク一気飲みしたHITOMIちゃんでした♡
畑で採れた農作物をスイーツで!
オリジナルの加工品の紹介
中山さんの畑ではパッションフルーツの他、いちご(さがほのか)、黒豆、お米(さがびより)なども作られています。※さがびより 玄米30kg 8,000円/現在、R2年産11月以降受け渡しの予約注文が可能です。
こちらはさがほのかを使った「中山さんちの自然そのまんまアイス」です!
アイスはさがほのか、抹茶&黒豆、パッションフルーツの3種類。コメコロールズ(神埼市)さんのパッションフルーツロールケーキもあり、箱詰めのギフトボックスもあります。
こちらは中山さんをイメージしたロゴがとっても可愛いアイスクレープ。いちごソースとパリパリチョコの2種類があります。
「パリパリチョコのアイスクレープを試食させていただきましたが、クレープの中にいちごのアイスとチョコが入っていて、爽やかないちごの風味とパリパリとしたチョコの食感が楽しめる逸品ですよ❤」
その他、パッションフルーツの皮を器にした「くり抜きパッションシャーベット」などもあります! オリジナルスイーツは通販サイト、またはNakayama Farmさんの店頭でお買い求めいただけます。
Nakayama Farm KASAKOYA
中山 菜穂さん
パッションフルーツとの出会い
佐賀でパッションフルーツを作る農家さんは何軒かあるそうだが、販売目的で生産しているのは「Nakayama Farm KASAKOYA」 さんだけ。菜穂さんのメインの作物はいちご「さがほのか」。パッションフルーツは気温や気候に大きく左右されるため安定的な収穫量が把握しにくい上に、非常にデリケートな作物なのだという。
12年前、菜穂さんが嫁いだ先はいちご農家。両親の高齢化のため5棟あったいちごのハウスを4棟に縮小。そのうちの1棟に親戚がパッションフルーツの苗を植えたのをきっかけに、従来のいちごと米、それに加えてパッションフルーツを作ることになったのだった。
諦めきれなかった農業への想い
菜穂さんは九州大学農学部を卒業後、農業関連の企業に就職し〝いちごの栽培に使用する肥料の開発〟を約6年ほど行った。しかし、転勤のある職場だったため、結婚を機に退職しご主人のご実家である佐賀に拠点を置くこととなった。実は菜穂さんは愛知県のご出身。佐賀の印象を伺うと、「12年前に佐賀に来ましたが、本当に住みやすい場所だと思います。」と嬉しい言葉を返してくれた。
学生時代から農業と向き合ってきた菜穂さんは、自分で農業をやりたいという強い想いを心のうちに秘めていた。嫁いだ当時、「わたし農業がやりたい」という一言に、「お前には絶対できない!やめとけ!」と、家族全員から猛反対をくらった。それから病院での研究職に就いたが〝農業がやりたい〟という想いの火が立ち消えることはなかった。タイミングをみては「農業がやりたい」と直談判するも、その度に反対されるの繰り返し。諦めることができず、徐々に病院での仕事の割合を減らしながら、農家の作業を手伝う時間を増やしていくという強硬手段に打って出た。なんとも戦略的だ。
最初の打診から数年の月日が経った時、両親の高齢化を要因にいよいよいちご農家を辞めようという話し合いが持たれた。
〝—— いつか農業をやれる日が来るかなと思っていたけど、ハウスを壊されてしまってからだと1から始めなければいけなくなる。その分費用も余計にかかってしまうし…。もう、今しかない!!〟と心に決めた菜穂さん。「やっぱり私、農業がやりたい。」…何度も何度も、呪文のように訴え続けた菜穂さんの熱意に家族は根負け。現在は、病院での研究職も続けながら農業を営む「兼業農家」として、日々様々な作物と〝1人で〟向き合っている。
農業を引き継ぎいだ当初、パッションフルーツは甘みが弱く、売り物にはならなかったが、菜穂さんが研究を続けてきた「いちごの栽培に使用する肥料」をパッションフルーツにしっかりあげて育ててみると、驚くほど甘く美味しいパッションフルーツに育ったのだという。全てはこのためにやってきたことだったのではないかと思うほど、経験が活きた瞬間だった。
パッションフルーツは3年経つと枯れてしまうため、3年周期で新しい苗を植えていく。また、花が咲く温度帯は15~25度のため本来であれば春と秋の2度花を付け、約2ヶ月後に収穫となる。しかし、日本の秋は台風の影響をもろに受け、花が上手く咲かずに枯れてしまうことが多いのだという。だからNakayama Farm KASAKOYA さんでは年に1度、6~8月がパッションフルーツの収穫時期。ぜひこの機会に、無農薬で、丹精込めて、愛情たっぷりに育てられた宝石のような果実を手に取ってみてほしい。
また、現在菜穂さんは基本はたった1人で農業と向き合っている。「パッションフルーツ作りについて話ができるような〝チーム〟が欲しいな~♪♪」とはなしていらっしゃった。パッションフルーツだけでなく、農業に興味がある方、一緒にやってみたい方がいらっしゃれば、ぜひ菜穂さんにご連絡していただきたい。これからも佐賀をはじめ、全国各地の方々へ美味しい農作物を届けてほしいと心から願っている。
名称 | Nakayama Farm KASAKOYA (ナカヤマファーム カサコヤ) |
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住所 | 三養基郡みやき町大字天建寺1809 |
TEL |
アクセス | JR大善寺駅より車で約10分 JR中原駅より車で約17分 東脊振ICより車で約21分 |
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