焼き物とお蕎麦を楽しんで
ここは焼き物の町・有田。ろくろや絵付けの体験、手打ちの十割そばを提供しているのが「そば処のりとう・乃利陶窯」さんです。
2つは同じ敷地内にあって、そば処は通常、金、土、日のみの営業、工房は予約制で受け付けていらっしゃいます。
体験は先生が一から教えてくれるので安心して。お子さんも一緒に楽しめるアクティビティですよ♪
今回はろくろ、絵付け、お蕎麦が堪能できる「ろくろ体験セット」を詳しく紹介します!
ろくろ体験コース 6,600円(/人)
※所要時間:約2時間程度
手打ちそばセット/生粉打ち十割そばセット
ろくろ体験/土1キロ(ご飯椀、湯呑、ボウルなどが3~4個作れます。)
絵付け体験/5寸皿1枚
~そば処のりとう~
ギャラリーでいただく十割そば
まずは「生粉打ちの十割蕎麦セット」を紹介します! 通常「そば処のりとう」さんは金、土、日の週末だけ営業されており、1日20食限定で提供されています(平日は予約にて受付可)。使用されているのは北海道・幌加内産の玄蕎麦。皮付きのまま仕入れて放冷機で保管し、営業日の前日に必要な分だけ石臼で挽いた、新鮮なそば粉を使用しているそうです。
そば処が通常営業する金、土、日のろくろ体験コースは要相談となりますので事前にお問い合わせをお願いします。ろくろ体験コースをご希望される場合、午前の部は先に体験を行い、その後お蕎麦が提供され、午後の部は先にお蕎麦が提供され、その後体験という流れになります♪
生粉打ち十割そばセットの紹介
生粉打ち十割そばセットは、一番美味しい状態で食べて頂きたいとコース形式で提供されます。まずは揚げそばとそば茶。蕎麦の風味がダイレクトに味わえてどちらも美味しいです。
お次はせいろ。特製のだしには焼きあごだしを使用。あごは三枚に下ろし内臓を取っているため雑みがなく、非常に深みのある味わいです。
主役の蕎麦はというと噛みごたえがあって非常にコシがあります。最初はピンクのお塩(ヒマラヤの岩塩)で、その後、特製つゆでお召し上がりください♡
玄蕎麦粉と水だけを練り上げた十割そばだからこそ、蕎麦本来の風味を存分に味わうことが出来ます。
一旦そば湯で一服。続いて運ばれてきたのはおろし蕎麦です。
蕎麦に辛みのある大根おろしと特製つゆをかけていただきます。通にはシビれる逸品です!
最後はデザートの「トロトロそばがき団子」。そばがきを茹でてあるのかと思いきや、とろとろの状態を温めながら練り上げているそうで非常に手の込んだ逸品なのです。そのお団子に黒蜜ときなこをまぶしてあります。ほんのり温かいデザートです♡
金、土、日のお食事メニューの紹介
生粉打ち十割そばセット 1,650円
生粉打ち十割そばせいろ 880円(大盛り1,650円)
生粉打ち十割そば辛味おろしそば 800円(大盛り1,650円)
そばがきデザート 385円
日本酒 東一 山田錦純米酒 一合880円
~乃利陶窯~
世界にたった一つ、自分だけの器作り「ろくろと絵付け体験」
ろくろを回したことがなかった私たちは、実は体験が始まる前、どういう仕組みでろくろが回るのか、力は必要なのかと不安でいっぱいでした(笑)しかし、先生が優しく丁寧に分かりやすく、ろくろに座るときの姿勢など一から教えてくださったので段々と上手くできるようになりました☆ 失敗しても常にそばに居て下さるので安心です♪
使用する土は1人1キロ。何を作りたいかによるそうですが、1キロでご飯椀と湯呑、ボウルなどを3~4個作ることができますよ。
それではLet's try!!
まずは生地を柔らかくするところからスタート。先生が水を含んで柔らかくしてくださいます。
座る時、男性はろくろを両足で挟むように座り、女性は股を開かずに足を閉じて片側に寄せます。
ろくろは車のアクセルと同じようにペダルを踏むと時計回りに回ります。
手を水で濡らしたら利き手と反対の脇を締めて、頭は常にろくろの真上にくるような姿勢で柔らかくなった生地に触れていきます。両手の指をコンパスのようにL字にし、力は入れずに滑らせます。両手の指で土を挟んでいる感触を感じながら螺旋階段を上っていくイメージで少しずつ生地を掻き上げでいきます。生地の触り心地はとっても気持ちがいいですよ♪
出来た作品は先生が乾燥させて翌日高台を削って焼き上げてくれます。工房のお近くにお住まいの方は後日絵付けをしに来てもいいとのことでしたよ!
「じゃーん♡先生に教えてもらいながら上手に出来ました~♪」
「ろくろってめっちゃ楽しいんですね~!!ハマっちゃいそうです~!」とワクワクが止まらないHARUKAちゃん♡
「実際に土に触れて器を作る経験ってなかなかできないですけど、ここに来れば自分の作りたい作品が作れるし、自分が作った器がおうちの食卓に並ぶとさらにおうちごはんが楽しくなりそうです♪」
お次は絵付け体験にTRY!
~お好きな絵柄をお好きなように♪~
まずは下書きからです。下書きには鉛筆を使います。お子さまでも気軽に体験できるのが絵付け体験です。ママと一緒に一生懸命頑張ってますね~♪
おっ! HARUKAちゃんはお花の絵を描いているようです!
日常から離れて、時間を忘れて、1つのことに夢中になれる時間ってリフレッシュになりますよね☆ さぁさぁ、どんな作品に仕上がるのでしょうか♪
下書きが終わったら今度は筆でなぞっていきます。絵付けのポイントは薄く色を付けて行くことなんですって!
どうやら好きなアニメのキャラクターを描いているようですね♪
完成した作品は焼き上げてから郵送してもらえます! 出来上がりが楽しみですね~! 完成した作品は自宅に郵送していただけます(別途送料がかかります)。
とっても素敵な作品に仕上がりました! 完成した作品は後日、自宅に郵送していただけます(別途送料がかかりますのでご注意ください)。
窯元 樋口憲人さん
本業は陶芸家。物腰や語り口の柔らかい、優しい雰囲気を纏った方だ。奥様とお二人で工房やそば処を切り盛りされている。
自身の工房を持つまでは全国各地の旅館ホテルを相手に陶器の販売業を行っていたという樋口さん(73)。行商時代に全国各地を飛び回った際、行った先々でそば屋を食べ歩いたほど蕎麦が好きなのだという。20年ほど前にご長男さんに家業の経営を譲ったのち、自身の工房を構えて作陶に打ち込み、趣味で蕎麦作りを始めた。そして10年ほど前から自家製の十割そばを週末限定で提供するようになったそうだ。
――なぜ蕎麦を提供するようになったのですか?
「もちろん私自身が蕎麦が好きだったことや趣味で蕎麦を打っていたこともあります。しかし一番は、色んな方々にろくろ体験をしていただきたいと思っていて、他と差別化を図るために私が作った器で美味しい蕎麦を食べて頂こうと考え付いたのです。お陰様でろくろ・絵付けとお蕎麦ランチの体験コースは非常に好評をいただいていて、コンスタントにお客様が来て下さいます。今はこういう状況ですが、これまでは県内はもとより、HPを見たと関東・関西など全国各地から足を運んで下さっていましたよ。」
乃利陶窯がある南山地区は、当時の有田焼で最高水準の技術を誇ったと言われる柿右衛門窯や国の重要無形文化財と言われる白磁の井上萬二を輩出した、有田焼発祥の地。この地で生まれ育った樋口さんは、生まれながらに焼き物の魅力に取り憑かれ、幼いころから河川に流れてくる陶片を収集していたそうだ。
そんな樋口さんが乃利陶窯の工房を構えたのは50歳前後の頃。とにかく作陶できることが楽しくて仕方がなかったそうだ。作陶には行商時代の知識や経験が活きていると樋口さん。例えば、料理屋さんではこういう形状・質感のお皿にはこういう料理を盛る、とかこの器には何を乗せたら料理が映えるとか、そういった判断が効きお客様への提案にも活きてくる。樋口さんは自身が作りたい作品を作るだけではなく、使う人の立場に立った作品作りという視点を持つ陶芸家なのだ。
「年齢も年齢ですから。陶芸の楽しさと蕎麦の美味しさを、出来る限りたくさんの人に味わってほしいと思っています。」とメッセージをくれた。お友達と、お子さまと、あるいはご夫婦で、ぜひここで癒しのひとときを過ごしてほしいと思う。
ギャラリーの紹介
ギャラリーには数えきれないほどの作品が展示されています。色鮮やかなものから普段使いしやすいシンプルなものまで様々です。実は、この中にこれまでお目にかかったことのない〝仕掛け〟が施してある作品があります。その仕掛けとは、釉薬の成分で〝中性の物をアルカリ性に変える〟というもの。これは樋口さんが独自で開発したオリジナルの仕掛けで、例えば「吟醸酒」。この吟醸酒を仕掛けが施された器に注ぐと一瞬でまろやかな味わいに変化するのだそうです。この変化は半永久的に続くらしく、これはぜひとも手に入れてみたい器だと感じました!
こちらは炊飯釜。この釜で炊き上げるご飯は至極の味わいだそうで、お粥や離乳食作りにも適していることから、出産を控えたママへの贈り物としても喜ばれているらしいです♪
こちらの「ぽっと」にお湯を注ぐと遠赤外線と鉱物によってお湯が柔らかくマイルドになり、緑茶独自の旨味や香りを引き出し、渋みを抑えます。いつも飲んでいるお茶がさらにワンランクアップした美味しさに変わりますよ。ギャラリーは定休日に関係なく解放されているそうなので、気軽に足を運んでみてください。
名称 | 有限会社陶舗 乃利陶 そば処のりとう |
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住所 | 西松浦郡有田町南山丁426-1 |
TEL | 0955-43-2890 |
営業時間 | ■そば処のりとう 金、土、日、祝日 11:00~19:00 ■ろくろ体験 ご予約があれば平日、祭日、金、土、日、何時でもお受けいたします。 |
定休日 | 月~木曜 |
駐車場 | あり |
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HP | |
アクセス | JR有田駅より車で約7分 佐世保三川内ICより車で約8分 |
備考 | ろくろ体験コース 6,600円(/人) 所要時間:約2時間程度 コース内容:生粉打ち十割そばセット/ろくろ体験/絵付け体験 作品のお渡し:約15日後にご自宅に郵送致します。 ※お近くにお住まいの方で、素焼き後ご自身の作品に絵付けをご希望される場合は、準備が出来次第ご連絡致します。 送料:体験費用と一緒に前払いでお支払いください。 ※エプロン、タオルなどはこちらで用意しておりますので必要なものは特にありません。 ※前日までの要予約 |