取材日時/2020年10月21日
ナビゲーター/MAKI & HARUKA

ミシンの音が響く店内
オールハンドメイドの雑貨店


佐賀県鹿島市大字納富分

ここは佐賀県鹿島市。一際鮮やかな黄色が目を引く一軒のお店がある。それが「ateliershop iro(アトリエショップイロ)」だ。〝ハンドメイドで作った商品が、手に取った方それぞれの色になりますように〟という想いからこの名が付いた。店内にはカフェが併設。日替わりパスタやシシリアンライス、甘酢唐揚げなどを提供している。同店が取り扱うのはオールハンドメイドのレディース服、子ども服、雑貨。それらのほとんどは店で働くスタッフが制作しており、店内の「ミシンの部屋」からはガタゴト、ガタゴトとミシンの音が聞こえてくる。着る人、使う人のことを第一に考えて作られているため、抜群の着心地のよさと温かみ溢れる商品に仕上がっている。贈り物としてはもちろん、自分用や我が子用にリピートするお客様も多いそうだ。
今日は併設するカフェで提供されているランチやドリンクと、ハンドメイド雑貨の紹介、そしてこのお店を立ち上げたオーナーさんの想いにフォーカスする。

Cafe16の紹介


まずはカフェの紹介から。10席ほどのこじんまりとしたカフェスペースですが、大きな窓から自然光が差し込む明るい雰囲気になっています。食材はできるだけ地元産のものを使用し、中でもお米は「ラムサール米」という、ムツゴロウたい肥で育てられた鹿島産の美味しい米が使われています。ご存じの方も多いかもしれませんが、鹿島市の干潟はラムサール条約湿地に登録されており、鹿島市のラムサールブランド商品を購入すると、その売り上げの一部が有明海を守る活動資金として寄付される仕組みです✨ 


※表記は全て税込み価格です。

パスタランチ(ドリンク付き)1,200円

本日のパスタは「エビとほうれん草のアラビアータ」です。プリプリの海老とニンニクとオリーブオイルの香りが食欲をそそり、ピリッと辛いトマトソースとプリプリのエビの相性が最高に美味しい逸品です。辛さは変更できますのでスタッフにお声かけください✨ 

シシリアンライス(ドリンク付き)1,000円
佐賀の名物「シシリアンライス」です。ラムサール米を使った雑穀ごはんの上に、新鮮なサラダと味付けされた牛肉が乗っています🎵 このお肉の味付けがたまらなく美味しくて、思わず作り方を聞いてしまいました(笑)知りたい方は直接スタッフへお尋ねください✨
また、ランチはテイクアウトも出来ます。テイクアウトの場合、パスタ(サラダ付き)・シシリアンライスが共に700円、ドリンク付きは共に1,000円です。日替わりメニューになりますのでご注文の際は直接店舗へお問い合わせください。

フレーバーソーダ(カシス)単品400円
フレーバーソーダはカシス、アップル、マンゴー、レモンジンジャー、ストロベリー、パイン、ピーチと7種類あります。

ランチセットにはドリンクが1杯付きますので、外の景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?^^

カフェラテ 単品500円

橋本 香織さん
ateliershop iro/Cafe16 代表



2011年、熊本県人吉市でスタートした「ateliershop iro」。店主・橋本さんが、肌の弱い自分の子どものために、洋服を作るようになったことが始まりだった。四季折々の色=iroを楽しんでもらいたいと、春のiro展、夏のiro展…と年に4回、季節ごとに独自のイベントを開催している。

👆左から吉村さん、橋本さん、前原さん。iroのスタッフであり、作家であり、同志であり、仲間であり。お互いをリスペクトしているのが随所に感じられた。

鹿島市に店舗を構えたのは2018年12月のこと。6年程前に地元である鹿島へ戻り、以前と同様、自宅にてショップを営業しながら各地で開催されるマルシェやイベントに出店する毎日を送っていた。それからしばらくして、子どもたちも大きくなってきたし、自宅でお店をやるのが手狭になってきたなと思っていたところ、現在店舗を構えている場所の管理会社さんからタイミングよく声をかけてもらい、〝黄色のコンテナ〟での営業がスタートしたのだった。こちらで取り扱う商品は、自分たちの手で作った商品や、ハンドメイド作家さんからの委託商品のみ。「オールハンドメイド」のお店なのだ。


コンセプトは〝着心地のよさ〟。子どもたちや着る人、使う人のことを考えて〝チクチクしない、肌ざわりがいいもの〟を日々制作されている。それが同店のやさしさのカタチなのだ。「一度iroの服を着たら他の服が着られなくなる」というお客様からの声も多いそう。店舗スタッフの吉村さんもそのうちの一人。ご自身のお子さまもiroのお洋服のファンなのだという。

店舗を構えるにあたってこだわったのは、店舗内に制作室「ミシンの部屋」を設置すること。「店内に入るとガタゴトガタゴトとミシンの音が聞こえ、販売しているお洋服や小物がこんな風に作られているんだと見ることができるお店にしたかったんです。」と橋本さん。そこには、作っている人の顔が見えることで安心感を与えたり、お洋服自体をもっと大事にしようと思ってもらう〝仕掛け〟の意図が込められている。


コロナ禍においては、カフェで提供しているお料理のテイクアウトを実施。それをきっかけに地域の人たちがiroの存在を認知してくれるようになったと橋本さん。現在もパスタやシシリアンライス等、日替わりのランチメニューのテイクアウトが可能だ。プライベートでは3児の母。お仕事に家事に育児に忙しい毎日を送っている。

iroを立ち上げた当初、熊本県人吉市でお世話になった人たちが2020年夏の九州豪雨で甚大な被害に見舞われた。現在同店では、人吉の焙煎所で焙煎されたコーヒー豆や、その他商品の売り上げの一部を災害支援の義援金として寄付している。「子どもが生まれたばかりの時、周りに知り合いもいなくて正直心細くて。加えて、それまでバリバリ働いていたので〝ずっと家にいる〟というギャップに悩んだこともありました。そんな時、親切にしてくれて、一緒にハンドメイド制作チームを結成してくれた仲間たちがいて。本当に感謝の気持ちでいっぱいなんです。」と橋本さん。そんな仲間たちの力になりたいと想いを滲ませた。

ハンドメイド雑貨の紹介



こちらは子供服。男の子用、女の子用、どちらもたくさんの種類があります。

これからの時期におすすめのキルティング素材のトレーナーも各種サイズが揃っていますよ🎵

続いて小物類。がま口のポーチや毛糸や麻糸で編まれたポーチ・小物入れは使いやすいサイズ感です。

「これは便利!」だと感じたのがこちらの移動ポケット✨ スカートなどポケットがないお洋服のウエスト部分にクリップで挟むだけでポケットが付けられるんです!

その他、シンプルで使いやすい柄や個性的な色合いのバッグもあります。

手作りの布マスクも販売されていますよ🎵

レディースのお洋服は体型を拾いすぎない作りのものが多い印象。とっても着心地がいいのでリピーターになるお客様がとても多いそうだ。

飽きずに長く着てもらえるように色味や柄をシンプルなものにすることを心がけて作っているそうです。

変わった形のイヤリングや可愛らしいピアスもたくさんあります❤

おうちで大活躍しそうなコースターも手作りです! コップから流れ落ちる水滴をコースターが吸ってくれるので、テーブルが濡れるイライラも少なくなります✨

こちらは「まめこや(熊本県人吉市)」さんで焙煎してもらっているcafe16オリジナルブレンドの珈琲豆(100g800円)です。まめこやさんは九州豪雨で被害に遭い、自宅と店舗が全て水没してしまったそうで、こちらのコーヒー豆の売り上げは義援金として寄付されています。

名称

ateliershop iro

住所

鹿島市大字納富分甲224-1(明倫小学校前)

TEL

☞ 080-5243-4494

営業時間

10:00~17:00

定休日

金曜

席数

7~10席

駐車場

5台

Instagram

☞ ateliershop iro Instagramページ

アクセス

JR肥前鹿島駅より車で約5分

祐徳バス「ドラモリ・コメリ前」バス停より徒歩約2分