ワインに対するこだわりはひとしお。
オーナー自身が生産者さんの元に赴き、直接顔を合わせ、自分の舌でワインの味を確かめてから取引をするのだ。

ラクレットチーズ　1,500円

有田鶏のソテー 春野菜のラタトゥイユ添え　990円

こんがりと香ばしく焼き上げられた有田鶏のソテーに、春野菜のラタトゥイユが添えてあります。ラタトュイユとはフランス南部の郷土料理で、野菜をオリーブオイルとニンニクで炒めたのちに、トマトとローリエ・オレガノなどの香辛料を加えて煮込まれたもの。それぞれの味を楽しむもよし、一緒に食べるもよしです。

しかし、昨今の新型コロナウイルスの影響は大変なものだとも話してくれた。歓送迎会のこの時期、10人以上の団体は全てキャンセル。総勢200人以上の被害額だそうだ。「でも、この状況を乗り越えるのが経営者の手腕の見せ所というか。今出来ることを一生懸命やることが我々の仕事かなと思います。大変なのは皆一緒ですから。この大変な状況の中、今だからこそできることをやって、来てくださるお客様をしっかりとお迎えしていきたいと思います。」と語る高尾さんの目の奥に、絶対に乗り越えてやるのだという闘志にも似た熱い想いがみなぎっているのを感じた。

なぜ日本ワインを？

そもそもワインといえば世界各国で生産されていて、日本ワインよりも海外ワインを飲む人が多いかもしれない。なぜ、高尾さんは日本ワインにこだわったのか。それは日本人の舌には日本ワインが合うと思ったから。日本ワインは日本らしい繊細な味わいが特徴で、カルフォルニアワインのようなどっしりとした重たさや、ブルゴーニュワインのような華やかさが少ないため、和食にも合わせられるし、ワイン初心者でも飲みやすいものが多いのだと高尾さん。
そして、生産地や味わいなどを伝えやすいことも理由の一つ。日本人であれば大まかにでも日本各地の地域の特徴を知っているから、例えば、宮崎の温かい気候で育ったシャルドネは甘くまろやかな味わい、北海道などの冷涼な地域で育ったシャルドネはキリっとした酸が立つ、などと伝えるだけでイメージが湧きやすい。