2019.8月号

青木 理奈さん
マルチタレント・ラジオパーソナリティー・イベントMC etc


うら若き22歳の誕生日にフリータレントとしての活動を開始した青木さん。以来、セルフマネジメントを貫き28歳の今日までたくましく業界を生き抜いてきた彼女の生き様には、信念を貫く強い女性の一面も垣間見える。一方、テレビや雑誌を通じて可憐に見えるルックスからは想像できなかった彼女のキャラクターのオモシロさにも少なからず驚いた。今回は、各方面でマルチに活躍するタレント・青木理奈という女性を紹介する。


<PROFILE>
佐賀県生まれ、佐賀県育ち。2012年「氷結クラブ」としてデビュー。2013年度よりフリータレントとして活動。九州、関東でのメディア、イベント露出も定期的に行っている。司会やイベントMC等では、外見だけでは想像もつかない対応力にて、共感を得やすいトークスタイルで会場の雰囲気を作り上げることが出来る。

声質は、印象に残りやすく、耳障りのいい声で、状況や作品に合わせ様々な状況に応じてアレンジでき、ニュース読み、式典から、子ども向けや、ライブイベントまで対応可能。現在はラジオ、TVのレギュラー出演、CM、ナレーター、MC、モデル、講師として多方面で活動中だ。


デビューまでの道のり


幼稚園のころの夢はケーキ屋さんとパン屋さん。その後はバレリーナ。小学校の頃にはキャスターになりたいと言っていたそうで、多くの夢を持つ乙女だったようだ。そんな彼女は大学2年生の頃、〝このままでは芸能人やアナウンサーになれないのではないか〟という想いから、様々なオーディションを受け始めたそうだ。受けたオーデションの数は90にものぼる。いくつか合格をもらうことができたそうだが、今すぐに東京に行かなきゃいけないなどという厳しい条件もあり、断念することも多かったという。

「佐賀を離れたくない気持ちが強かったし、東京に行って知らない人の中でやるよりも、どうせなら自分が知ってる人たちに自分がやっていることを知ってもらいたいと思い、東京進出はしないという選択をしました。」と青木さん。

そうして98社目で、ようやく希望に叶うオーデションに受かった。大手アニメのゲームキャラクターとキリンビール主催の氷結をPRするユニットの佐賀代表の2つだ。氷結のPRユニット「キリン九州氷結クラブ」としてデビューを機に、大学3年生だった青木さんの芸能活動がスタートしたのである。


目指すところはエンターテインメント

「この道で行くと決めた 22歳の誕生日、 よく決断したなと今になって改めて思います。」と笑顔を見せる青木さん。続けて以下のように語ってくれた。
―――「将来は東京行ってね。」とか「歌うたってね。」とか、よくファンの方から言われるんですけど、私はまだまだ佐賀で、色んなことに挑戦したいと思っています。一言でいうと、〝ディズニーランド〟みたいな人間になりたいんです!だから自分の肩書を1つに絞ることも嫌だし、マルチタレントという肩書すらも言葉的にもボヤっとさせたいんですよね。「青木理奈」というオモシロい人間でいたいし、色んな人からもそういった部分で必要とされたいんです。

少し前までは、結婚してママタレントもいいかなと思ってましたけど、例えば、結婚して子供がいるリスナーさんと同じ感覚を持っていたいという気持ちもあれば、結婚しないことで見えてくる世界もあるのかもしれない、なんて考える自分がいるんですよね。

結婚も出産も含めて、それも全部仕事なんだと思ってもいますね。この2、3年、なぜだか、人生を仕事として扱っちゃえばいいかな?と考えるようになったんです。〝自分のライフステージごとに仕事にしちゃわなくてどうする?一大イベントなのにもったいない!〟と思うんですよ。


多方面から引っ張りだこ


フォーラムやシンポジウムでMCを務める様子。

肥前さが幕末維新博覧会でも大活躍だった。

時にはライブアーティストとして熱唱。

舞台役者として演じることもある。

白いTシャツが好きで、ご自身でTシャツを作ってしまうという青木さん。インタビュー時のTシャツはBLUE(青)と黄色で「あおき」と読む洒落の効いたデザインだった。可愛いな~。

KENTO編集長の所感


佐賀県内の各イベントで青木さんがMCをされている姿を見ることはよくありましたが、本格的にお話を伺うのは今回が初めて。良い意味で、青木さんのイメージが180度変わりました。
どちらかといえば、アイドルユニットにいそうな雰囲気なので、柔らかいイメージが先行していましたが、お話を伺うとさすが22歳からフリーで活動されているということで、幅広い分野にも精通されていて、聡明な方だなという印象を受けました。また、根底に人を笑顔にさせたいというエンターテイメントの精神をお持ちなので、インタビュー中も…笑わせようとマシンガントークのように喋り続けてくださいました(笑)。私がインタビューしているのに、次々と逆インタビューされてしまう始末。引き出すのが上手ということは守備範囲が広く、話しやすい雰囲気を作るのがとても上手なんですよね。また楽しいお話を聞かせてください。
今後も佐賀の顔として頑張っていただけたらと応援しています!