海上館の外観がこちら。

中に入ると重厚感たっぷりな温かみのあるロビーが広がっています。

大きな窓から陽光が差し込む明るい館内。

「甘くて美味しい太良みかん、いただきました～♡」と嬉しそうなMAKIとYURINA。

「うわぁ～！　なんと豪華なお料理の数々！」と驚きを隠せません！　こちらでは通年で竹崎ガニを楽しむことができますよ（通常11月～5月はメス、6月～10月はオス）。 「生きたままの新鮮な〝地の物〟を使ったお料理を出すこと」が当旅館の、創業以来ぶれない理念。新鮮なものを心行くまで味わってほしいそうです♪　その他、焼き物が好きな女将さんのこだわりで、お料理を盛り付ける器には有田焼や伊万里焼などが使用されています。

※季節やその時の水揚げされた素材によってメニューは変わりますのでご注意ください。

こちらは焼きガニです。こんなにカニを満喫できるなんで思ってもいませんでした！　ワンダフル！

アラカブの煮つけ。

こちらは珍しい芝エビのしゃぶしゃぶです！

車エビの踊り食い！！

「うわっ！この海老まだ生きとる！ピッチピチやん！」と驚くMAKI（笑）

社長の旅館づくり
太良で生まれ太良で育った二代目社長の坂口さんにとって、有明海から上る朝日も、沈む夕日もいつもと変わらぬ日常。しかし、ここを訪れるお客様にはそれこそが〝非日常〟なのだ。「おいたち（＝私たち）からしたらこれが当たり前やけん、何が良いとか気付かんですもんね。何が良いかは、全部お客さんが教えてくれるとですよ。」と坂口さん。非常に仲が良いという太良町の旅館組合の方と頻繁に意見交換やアイデアを共有し、いい旅館づくりに励んでいらっしゃる。
しかし、良い旅館づくりにはお客様の満足度だけでなく、働くスタッフの満足度や負担軽減も欠かせない。それは、近年改装した食事処や客室についても同様。部屋数を減らし、部屋食をなくすことで、お客様には良いサービスが行き届くようになると同時に、スタッフの皆さんの負担を軽減する結果となったのだ。

家族経営について
坂口さんは旅館では二代目、魚の仲卸では三代目の社長。旅館の女将であるお母様や初代のお父様もご健在だ。「両親ができること、やりたいことは自由にやってほしかと思っています。それで親が喜んでいる姿ば見るとは、やっぱり嬉しかですもんね。」と坂口さん。生きてきた時代が違う分、様々な考え方や意見、志向をうまく〝共存〟させて旅館を盛り立てていきたいと語ってくれた。 
創業当初からブレない想い
お爺様（魚の仲卸の初代社長）が亡くなる前におっしゃっていたという「地の物ば使えよ」の言葉。地の物というのは地元の〝生きた〟食材。魚市場に行って死んでいる魚を買うのではなく、生きたままの魚を生け簀から揚げること。必ず新鮮な食材を提供することだけは当旅館の絶対にブレない想い＝経営理念なのだ。「養殖の技術も発展してきています。しかしここでは、限られた自然の、天然の食材を、大事な人と食べてもらいたいと思っています。美味しい物を食べれば笑顔も生まれるし会話も増えるでしょ？　そのお手伝いができればいいなと思います。そのためにもおいは一生懸命、有明海の美味しか食材ば探します！」と坂口さん。これからも海上館ならではのおもてなしでたくさんのお客様の笑顔を生み出してほしいと願っている。

こちらは旅館内にある有明ギャラリーです。

譲り受けたという手作りの江戸ちりめんの飾りものが多数展示されています！　女将さんの作品も並んでいますよ♪