陶磁器の販売を始められてから創業３０年にもなるこちらのお店は、壁一面に素敵なティーカップが展示されている。その数およそ２０００客の有田焼、伊万里焼で、お食事　をされたお客様はこの中からお好きなカップを選んでホットドリンクを楽しむことができる。様々に彩られた文様は、情緒的でもあり幾何学的でもあり、人間文化のすべてが表現されているように感じてしまう。古から現代につながる英知のバトンタッチとでもいえるのか、素人には一見わからないがそれでも現代風などと呼ばれる柄もたくさんある。
　また、レストランに併設されたギャラリーにもあらゆる種類の様々な焼き物がこれでもかというくらい展示されていて、時々その値段に目を見張ってしまう。そして逆により魅力的に感じてしまう時もある。不思議なものだ。とにかく、じっくり見てもどうにも飽きないのだ。恍惚とした感情の中で見とれてしまい、いつしか時が過ぎ去ってしまう。

レストランはとても盛況で、昼時には待ち人が出るほど忙しいからお時間を少しずらしたほうが余裕があるかもしれない。ご来客のほとんどはすでにお目当てのメニューが決まっている。