小城鍋島家の末裔であるおばあさん（91）が今もこの武家屋敷に1人で生活をされており、その親族の方から「この歴史ある武家屋敷を地域活性化に使って欲しい」という依頼があったのがきっかけだったそうで、おばあちゃんの見守りも兼ねてこの〝古民家再生プロジェクト〟が始動したそうです。

薬膳カレーランチ　1,430円

日替わりランチ（肉）　1,430円

とってもジューシーな豚の生姜焼きです。こちらは弁財天醤油とニンニク、しょうがで味付けしただけ。ご飯がどんどん進んでしまうお味です！

こちらでは素材の味を活かした和ランチが楽しめる。裏の庭で採れた無農薬野菜をはじめ、フキノトウやたけのこなど、その季節ならではの旬の食材をふんだんに使用している。「保存料がたくさん入ったファストフードなどをたくさん食べることで、アレルギー体質の子どもたちが増えていますよね。こういう素材の味を活かした身体に優しいお惣菜をタッパーに作って冷蔵庫に入れておけば、食卓の一品にもなるしお弁当のおかずにもなります。ご自身の健康のためにも、未来の子どもたちのためにも、もっと和食を身近に感じて日常に取り入れていってほしいです。」と話してくれた。

オープンから5年目を迎えた小城鍋島家Ten。ゆくゆくはゲストハウスという形を取ることも視野に入れているそうだ。海外から見えられるお客様も多いので、日本を飛び越えて海外へのPRを計画されている。その第1弾が「台湾」。テレサテンの「小城故事」の曲に乗せて小城の魅力をPRしたプロモーションビデオを手に、近々台湾でPR事業を行うそうだ。
今回の取材を終え、やはり佐賀は魅力的な場所だなと改めて感じた。創建から150年近く経った今も残る大きくて立派な梁は、新しく作り出すことはできないもの。この歴史ある立派なお屋敷が地域の人々にもっともっと親しまれ、愛される場所として後世に受け継がれていくことを心から願っている。

知る人ぞ知るパワースポット

数年前の台風で祠の屋根が飛んでいったのを直さずにそのままにしていたら、「変なことを言ってもいいでしょうか？　神様が雨がしのげるほど簡易的なものでいいから屋根が欲しいとおっしゃっています。」と教えてくれたのもお客様だったそう。「はっ！」とさせられた古川さん。修理をしなきゃ、でもお金もかかるしな…と悩んでいたところ、声もかけていないのに次の日には大工さん・左官さん・板金やさんがご来店されて「いつもお世話になっとるけん、古川さんは何も心配せんで大丈夫よ！」と、屋根を修復する段取りが組まれたそうだ。
神様に導かれて、引き寄せられて繋がった数々のご縁をこれからも大切にしなきゃいけないなと改めて思ったと古川さん。ここに来ればパワーのおすそ分けをいただけるかもしれない。