1988年にオープンした「珈琲 檸檬樹」さん。同店が唐津に名を轟かせた逸品を皆さんはご存じでしょうか。
実は2008年度の総務省家計調査の結果、佐賀県が一世帯当たりのカレーのルゥ消費量がなんと全国1位だったそうで、その結果を受けた唐津市は、唐津の名物になるようなカレー「唐ワン伽哩」を一般募集。同店は、お客さんからの打診もあって企画を出してみたところなんと参加者第1号！　そのまま認定となり、たちまち〝唐ワン伽哩の店、檸檬樹〟と呼ばれるようになったのです。

その特徴はというと、焼きたての食パンの中身がくり抜かれおり、カレードリアを盛る器になっていること。そう、器まで丸ごと食べられるカレードリアなのです。

さてさて、そこまで言っておいて…と思われるかもしれませんが…。今回サガリッチでは、珈琲檸檬樹さんを有名にした唐ワン伽哩で使われる〝食パンの器〟と、創業当時から人気メニューを掛け合わせた「グラタンボート」を紹介します！

器ごと焼き上げられたアツアツのグラタン。器を切ると流れ出すトロトロのチーズとホワイトソースがもうたまらんのです。（ グラタンボート　900円）

※表記は2019年10月1日以降の価格ですのでご注意ください。

ケーキ各種　400円

フルーツヨーグルト　750円

デザートフェアやカレーフェアなど季節ごとに様々なフェアが開催されていますよ♪

増本さんは唐津出身で現在66歳。京都の大学を卒業後、サラリーマンを経て飲食の道へ。昼間はレストラン、夜は京都祇園でバーテンダーで働いたのち、嵐山にある洋食と和食のお店に勤務。たくさんの知識を習得した。
いつかは自分で喫茶店を開いて、自由に使える時間で趣味に没頭できる生活をしたいと思っていたそう。しかし、結局は追われる日々でなかなか自由な時間は取れませんと苦笑いする増本さん。一時は京都でお店を開こうかとも考えたが、資金面の問題や、長男だったこともありいつかは唐津に帰らなければという思いから、唐津で独立開店することを決意し、32歳の時に奥様を連れて帰佐した。しかし、待ち受けていたのは以前とはガラリと変わった唐津の町。変わってしまった唐津の町に慣れるためと、自分の頭の中をシフトするためにまずは唐津のレストランで約2年間働いたそうだ。

岡山出身の奥様との出会いは京都。増本さんが28歳、奥様が22歳の時に結婚し、40年近く苦楽を共にしてきたのだ。仲睦まじい様子は非常に微笑ましかった。

檸檬樹という店名は梶井基次郎著書「檸檬」と、昔よく通っていた素敵な喫茶店の名前から樹という字をもらい、名付けたそうだ。

色んな縁でこの場所に腰を据え、檸檬樹をオープンして31年。南フランスやドイツを彷彿させる落ち着いた雰囲気で、お客様に癒しと美味しい料理を提供し続けている。
こんな素敵なお店が佐賀にあることが誇らしいとさえ感じた。これからもお客様に愛されるお店であり続けてほしいと願う。

とっても美しいドライフラワーが飾ってあります。

2階には広々とした個室が完備されています。

みなさんもぜひお越しくださ～い♡