2018.7月号
ナビゲーター/SAORI & MOMOKO

こんなに凄いって知らなかった!
志田焼の里博物館



ここは陶土製造から焼成まで全工程を1つの工場で大規模に行っていた「志田陶磁器株式会社」の工場跡。 もともと志田の里は、庶民向け陶磁器の大量生産供給地。昭和30年頃まではかなりの生産量を誇っていたらしいが、生活様式の変化等により徐々に低迷、昭和59年に閉鎖されたそうだ。

閉鎖後は、当時の作業状況を残したまま風化しつつあったが、志田焼及び工場の価値が再認識され、平成9年に、閉鎖されるまでの作業状況を「そのままの状態」で博物館にした「志田焼の里博物館」が開館した。

驚いたのは敷地面積がとっても広いこと。土づくりから成形、絵付け、焼成までの各工程が1つの工場内で、しかも大規模に行われていたことを目で見て感じることが出来た。また、個々の建造物の特徴よりも、建造物群全体、用具備品などを含め、本当に貴重な産業遺構なのだ。

平成21年には、経済産業省の近代化産業遺産群にも認定された。志田焼博物館運営協議会の管理によって一般公開されており、組合や地域の協力により様々なイベントも開催されている。

志田焼の全盛期は1800年以降。江戸末期・明治・大正と時代のニーズに合わせた焼きものづくりが行われていたそうだ。

今回は館長の山田さんにお世話になりました。

ランプシェードとロクロ体験ができる!



夜、暗い部屋でランプシェードを間接照明に…なんてほんと素敵だと思わない?自分で作ったランプシェードなら感動はひとしおだよね!

まずは自分が作りたい形を丸型、筒型、花瓶型の3種類から選ぶよ。 

ランプシェードを乗せる回転台を準備してくれる。

SAORIは丸型、MOMOKOは花瓶型をチョイス♪

型紙を押し付け、竹串でなぞって形を削っていくよ。

桜や花火、星やハートなど色んな型紙から自分の好きなものを選んでね!

さっそく挑戦してみるぞ~!



館長さんのお話に真剣に耳を傾ける2人。

MOMOKOは桜の型を選んだみたいだね!

黙々と真剣に作業する女性は美しいね~♡

お!いよいよ完成が近づいてきたかな!?

わあ~い!完成!

MOMOKOちゃんは桜の花、その間を流れる天の川、秋の稲穂で日本の季節感を表したみたい!SAORIちゃんは花火が上がる情景をイメージして満天の星空と大きな花火、その足元には海で泳ぐイルカたちを彫ったよ!


ロクロ体験の様子



大分県から旅行中のお二人がロクロ体験に挑戦!せっかくだから覗かせてもらいました。

まずは土台作り。先生が丁寧に、そして優しく教えてくれるから無問題!

旅の思い出に作品作りってほんと風情があるよね♪よくぞ嬉野に来てくれましたね!

作った作品は窯で焼成してくれる。出来上がったら自宅に郵送してくれるよ。

館内の様子



レンガ造りの煙突が当時の雰囲気をそのままに伝えてくれている。

日本一大きい大窯の内部。いったいここでいくつの陶器が作られたのだろう。

この大窯の中では春と秋に開催されるイベントの折には、音楽を奏でる催しも行われるそうだ。

当時稼働していたありのままの姿で残されていて、ここに来るとその雰囲気まで感じ取ることが出来るよ!

こちらは日本一大きな石炭窯。火鉢を焼成するために造られ、いまでもその火鉢がこうして展示されている。

店内の壁面に所狭しと展示された作品の様子。

山水や動物を伸びやかな筆使いで描いた大皿は、まさに志田焼の真骨頂。

様々な生活用品が作られていたのが分かるね。
名称

志田焼の里博物館

住所

嬉野市塩田町久間乙3073

TEL

0954-66-4640

営業時間

9:00~17:00

定休日

水曜

駐車場

大川内山無料駐車場をご利用ください。

アクセス

武雄北方ICより車で約15分

JR肥前鹿島駅より車で約15分