嬉野温泉
和多屋別荘

History


創業昭和25年。和多屋別荘のシンボルでもあるタワー館は、昭和52年に建築家・黒川紀章氏が設計した。12階建て3~12階に客室があり、タワー館だけで79室の客室がある。
社長の提唱する「館内美術館構想」の下、様々な空間の演出が施されている。インテリアは社長が国内外から取り寄せているのだそう。約2万坪という広大な敷地を有し、嬉野川をまたいでいるため、川のせせらぎで癒される。温泉郷エリアは昭和レトロのような雰囲気で、エリアごとに雰囲気ががらりと変わる。まるで一つのテーマパークのような造りがおもしろい。
和多屋別荘のロゴは島津藩の家紋「丸に十文字」となっている。その昔、江戸時代に薩摩藩(島津家)の御用宿となっていた歴史がある。それがきっかけで和多屋別荘のロゴになった。

館内の雰囲気



特別に画された書が、お茶処嬉野を醸し出す。
 

木彫で統一された落ち着いたロビーの喫茶スペース。


焼き物の町らしく見事に飾られている器。

アーティスティックなモニュメントが目を惹く。
 

季節に1度開催している嬉野茶寮。嬉野の魅力である”温泉・お茶・吉田焼”のPRのために始まった。ロビーにはその嬉野茶寮で提供している15種のお茶が販売されている。数種類のお茶が試飲出来るコーナーもある。実際に飲んでみると、水出し用の緑茶じゃないのに、お茶の濃さに驚いた。お茶の淹れ方は、茶農家さんに教えてもらった方法で淹れているそうだ。嬉野茶は513年の歴史があり、今年は”513回目の新茶”が味わえる。
ご案内役
営業部 企画広報 ご担当
古川 志津子さん

至る所にアートを感じる楽しい旅館です。


様々な場所にお客様へのくつろぎ空間を提供できるようアイディアを施している和多屋別荘。その宿泊企画や宣伝を考えておられるのが古川さん。当館を隅々まで熟知しているベテランさんだ。今回は古川さんのご案内で、この素晴らしい旅館をじっくりと教えて頂いた。行き届いたアート感覚が随所にみられる、まるで美術館のような楽しい旅館である。
古川さんは、2児のママ。不規則な勤務になりがちな旅館業だが、家族の理解があり続けられているのだとか。何より、この仕事が好きなんだそう。
「当館は、お部屋や食事、温泉はもちろんギャラリーや至る所にインテリアや焼き物が展示されています。バラエティに富んだ装飾を存分に楽しんで頂き、和多屋別荘の良さをたくさんの人に知っていただけるようがんばります。多くの人にお越しいただくことを願っています。」と熱いメッセージだった。


客室


落ち着いた和室に広いテラス露天風呂 
みやび館エリア「むつき」
ヒノキ内風呂、露天風呂付

2名1室 平日 23,000円
(土曜、祝前日は+3,000円)
※夕食は今回紹介した利休会席とは異なります。
 

2015年にリニューアルした部屋。機能的デザインとシックな色合いが、泊まる人を嬉しくさせてくれるマーベラスなお部屋。これならわざわざ遠くに行く必要なし。

シックで落ち着いた室内


SAGARICHモデルはYUKIKO&RIE。

昔ながらの旅館の良さが感じられる和室。
 
縁側が広く、1枚ガラスから眺める景色も日当たりも心地良い。 
心身ともに癒される日本人なら誰もが安心の居室。
 

こういう雰囲気がいかにも旅館的で嬉しい。 

14代 酒井田柿右衛門 展示コーナー


かの有名な柿右衛門さんの作品が厳かに並ぶ回廊
 

特徴ある独特の色合い
 

美しさに目を見張る

好きな人にはたまらないひと時が過ごせる場所

佐賀の数ある旅館の中でも、こんな風に贅沢に陶芸品を陳列しておる旅館は珍しいと思う。滞在中の夜中の時間など、一人でじっくりと鑑賞し陶酔の味わいを楽しむなんてお洒落はいかが?

嬉野温泉
日本三大「美肌の湯」

嬉野温泉は他の温泉に比べ、トロトロの肌触りで化粧水をつけたようなしっとりした肌になり、湯冷めしにくいのが特徴。こちらは源泉かけ流しで源泉はおよそ85℃。

【泉質】天然温泉、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
【効能】リューマチ、神経痛、皮膚病、婦人病、貧血症、切り傷、呼吸器疾患等

館内温泉その1
「特別湯殿 心晶」

営業時間

6:00~11:00

13:00~24:00

【日帰りの場合】

13:00~21:00(最終受付 20:00)

※土日は入浴制限を行う場合もありますのでお問い合わせください。

入浴料
(バスタオル・フェイスタオル有)

大人 2,000円

小人 1,000円

ご宿泊の方は、宿泊料金+1,000円


平成16年にオープンした心晶は、専用のカードキーでしか入れないプレミアム温泉!
大浴場から離れ、静かな棟にひっそりある。

露天風呂にはスチームサウナと水風呂も。

心晶に入浴された方のお洒落な休憩ルーム。
「サヴール・ドゥ・スイメイ」

館内温泉その2
「露天・浮世風呂」

営業時間

6:00~9:00

11:30~24:00

日帰り入浴

11:30~23:00(最終受付 22:00)

入浴料(バスタオル・フェイスタオル有)
大浴場の入浴料で大浴場・浮世風呂どちらも入浴可能

大人 1,000円

小人 500円

歴史ある和多屋別荘ならではの露天風呂。
心地よくて、つい長湯してしまいそう。
女性にうれしいアメニティー。

館内温泉その3
「大浴場・御影殿」 

営業時間

6:00~9:30

11:30~24:00

日帰り入浴

11:30~23:00(最終受付 22:00)

入浴料
(バスタオル・フェイスタオル有)

大人 1,000円

小人 500円 

大浴場の休憩コーナーから見る情緒溢れる景観も素敵。日本三大美人の湯で、お肌ツルツルすべすべになろう!
大浴場には檜風呂、石風呂、サウナなどがある。
広々として落ち着いた雰囲気の石風呂。

夕食「利休会席」

【ご宿泊の場合】2名1室 平日15,000円(消費税、入湯税150円 別)での夕食
※お部屋タイプはおまかせ和室 

それぞれに個性があり見て楽しく食べて嬉しいお献立。

※地産食材をふんだんに使った全10品。通常は1品ずつサーブされます。

御献立

先吸 うれしの豆乳
八寸 真鯛木の芽味噌焼き
   季節の天婦羅
   豆乳チーズ
   海老芋土佐まぶし
   蕪射込み
   鯛真子生姜煮
   茄子と無花果の田楽
椀物 嬉野温泉湯どうふ
造里 三種盛り
蓋物 浅利茶碗蒸し
強肴 伊万里牛炙り焼き
御飯 佐賀米 香の物
汁物 味噌仕立て
甘味 季節の果物 抹茶羊羹

利休カレー 1,500円 (税別)

(昼食・夕食どちらでも提供可能)

見た目が美しいサラダと、ほんのりダシの味がする濃厚な嬉野豆乳がセットになった利休カレー。

目の前に出されたカレーは、 器を火で熱した状態で来たから驚いた。ゴロゴロと入っている肉は伊万里牛。ゴツゴツした見た目とは裏腹、すごく柔らかくてルーと絡み合って口の中で広がる。そして、始めは甘く後からピリッとくるような、ほどよいスパイス。固形燃料で熱してあるので、最後までアツアツで食事をすることが出来た。

お土産品店「肥前路(ひぜんじ)」



とても広いお土産コーナーなので、他館に宿泊された方が買いに来ることもある。
 

何を買うか選ぶ時間はたっぷり。しっかり見物して決めたい。

女性に嬉しいコラーゲン入りの豆乳粥、350円(税別)。
 

旅館オリジナルの佐賀牛カレーは一味違う!3個1,800円(税別)。

10,000字で伝える「愛」
嬉野温泉 和多屋別荘 × 書家 山口芳水
書作品展『愛』開催中!


6月25日(日)まで、佐賀市在住の書家・山口芳水さんの書作品展を開催中。「愛」をテーマに、嬉野茶を塗料に書いた作品など計30作品を展示している。

【日程】開催中~6月25日(日)
【時間】9:00~22:00
【場所】和多屋別荘
【料金】観覧無料
【主催・問合せ】嬉野温泉 和多屋別荘 TEL 0954-42-0210


書家/山口 芳水さん
佐賀市生まれ。佐賀県書道展審査員、佐賀県書道教育連盟師範。独創性のある書の表現で注目を浴びる新進気鋭の書道家。教室や個展、パフォーマンスなど様々な活動を通じて書の楽しさを伝えている。

「Bless」
うれしの茶やクレパス、色鉛筆などを使い、約1ヶ月かけて制作された作品。一字一字に想いを込めながら書かれた10,000字以上の「愛」は、茶室から望むうれしの茶の茶畑を表現している。よく見ると茶葉がくっついているところも。

「想」
フロントにある全長5mの「想」の文字は、“新しいものを創り出す想い”“お客様を想うおもてなしの心”を表現。うれしの茶やうれしの温泉水などを画材に混ぜ、一画目を自分の身長ほどの大筆で、続きを茶葉を握った掌で書いたダイナミックな一枚。

「Center of Love」
「愛」という言葉の上下を取り、「心」の大事さを前面に表した作品。水彩絵の具と顔彩にうれしの茶と5年寝かせた宿墨を混ぜ、5リットルの液量で躍動感たっぷりに表現。月見台で間近に観るほか、対岸からは川や新緑とともに楽しめる。
名称

嬉野温泉 和多屋別荘

住所

嬉野市嬉野町大字下宿乙738

TEL

0954-42-0210

駐車場

200台

HP

www.wataya.co.jp

アクセス

長崎自動車道「嬉野」ICより車で約7分