佐賀出身の人気ソムリエが
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Domaine Bouchon ドメーヌ ブション 代表 浦川 哲矢
ワイン情報 : ソムリン
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第13話
山梨でGET「ブドウの芽」
天ぷらにしてマリアージュ!
春から夏へ季節が移る今日この頃、新緑も青々としてきました。
汗ばむ陽気な中、ソムリンの2人はGWの明けに、日本ワインの銘醸地である山梨県勝沼へ行ってまいりました。なぜそんな勝沼へ2人が行ったかというと、ワインを美味しくする為の芽掻きのお手伝いをする為です!
この時期のぶどうの木は新しい枝がどんどん伸びて行きます。その枝からはブドウの芽がいくつも出てくるのですが、芽が出すぎるとブドウの味が薄くなってしまいます。ワインに使うブドウは本当に美味しいブドウを使わなければいけません。なので、ブドウの実に凝縮感を出すために、芽が小さい時にもいでしまう事で最終的な収量を調整します。これが芽掻きです。
今回お世話になったのは「矢野貴士」さんの畑です。矢野さんは熊本出身。もともとホテルでサービスを担当されてたんですが、ブドウ栽培を行いたいという事で勝沼へ移住。現在、いくつもの畑の面倒を見ながら、色んなワイナリーへブドウを卸していらっしゃいます。
そんな矢野さんの畑で、ソムリンの2人は芽掻きを午前中にみっちりやってきました。
いくつか畑を廻らせてもらい、どんな畑なのかの解説を聞き、黙々と芽掻き! 複数人いたから午前中に終わりましたが、1人でやるとしたら1日以上の作業。かなり大変です。
良いワインを造るには、まずは良いブドウから!
良いブドウを作るには、手間暇をかけた畑作業から!
良い勉強をさせていただきました。
さて、ここからが今回のソムリンの本題です。
芽掻きをしたら出てくるもの。それは「ブドウの芽」です。芽掻きをしてたらべらぼうに出てきます。そりゃもう捨てる程に(笑)。勝沼ではこの時期の味覚として、山菜みたいにこれを天ぷらにして食べるそうです。それを聞いたら、ソムリンがやらない訳には行けません!
という事で、今回は芽掻きでいただいた、甲州(ブドウの品種の1つ)を天ぷらにしてワインに合わせます。
今回のワイン
シャトー ジュン 甲州 2015
矢野貴士バージョン
ワインが生み出されるにはブドウの生産者と醸造者のタッグが必要となります。
このワインはシャトージュンさんが醸造されたワインなんです。が! なんと今回伺った矢野さんの甲州(ブドウの品種)を使用していらっしゃいます。つまり、同じ畑で育ったブドウの芽と、ブドウでできたワインをマリアージュさせるんです!
同じ畑で採れた物は絶対にマリアージュする!はず・・・。
と、言うことで
山梨でGET「ブドウの芽」天ぷらにしてマリアージュ!
ブドウと天ぷらのマリアージュを今回お伝えします!
【天ぷらの作り方】
それでは作り方をご紹介します。
ブドウの芽だからといって、普通の天ぷらと変わりありません。
いたって普通の天ぷらの作り方です。
<材料>
・卵水
卵 1個
水 200cc
・小麦粉 卵水と見た目で同量程度
・氷
・ブドウの芽
<作業手順>
よく卵を溶きましょう! |
全てではなく少し残すようにします。混ぜすぎないようにしましょう!混ぜすぎるとグルテンが固まり、天ぷらがベタつきます。 |
粉が卵水の上に残っていても大丈夫です。 |
家庭の場合は、油の温度を気持ち高めに設定しましょう。時間は1分くらいです。揚げすぎないように気をつけましょう。 |
残っていた天かすが衣に付着すると、色合いがキレイになりません。 |
以上! あとは美味しくお召し上がりください!
どれだけ美味しかったかは、是非ソムリンTVをご覧いただければ幸いです^^
それではまた来月お会いしましょう!