編集長KENTOの対談コラム


次世代のリーダー



西 英行さん

マルチクリエイター = DJ Zilch


湧き上がる感覚を音と映像で操るマルチクリエイター

■Interview


「実際、30歳までは何もできなかった。」
そう切り出した、今、様々なシーンで注目を集めるDJ・西さん。西さんは、様々なジャンルで活躍するクリエーターやアーティストが行うイベントに招かれて、音と映像で会場を演出している。その感覚には多くの共感者がいて、例えば、書道家・山口芳水さんなどもその一人だ。事実、今回、西さんを推薦してくださったのも彼である。

西さんは、20歳過ぎまでポップでロックなバンド活動を楽しんでいた。オレンジレンジが佐賀公演やる時などで前座を務めるほどであったそうだ。楽器はベースを担当。しかし、その活動は完全に休止し、西さんは人生に迷いを感じながら、目的に見えないまま唐津の海に入り浸っていたそうだ。

自分の世界観を、30歳過ぎてから音や映像で表現していこうと活動を始めた。きっかけは、30歳になったふとある時、「自分って0(ゼロ)だな、何ももってないな。」と思った西さん。でもすぐに「だったら、逆に何してもいいんじゃないか。」と逆転の発想。そうして、やりたいことは何でもやってやろうとポジティヴに考えていた時、とあるDJのパフォーマンスを見る機会あった。バンドじゃなくても、こんなにも攻めるサウンドを一人でも出すことができるんだ!と、すごく感銘を受けたという。それが、西さんがDJパフォーマンスに目覚めたきっかけだったそうだ。

今は、クラブやライヴハウスでメタルやハウスなどジャンルボーダーレスなDJ、しかもVDJとして映像と音楽の両方を同時に操る活動をしている。その会場の年齢層とファッションをみて、その場に合う空間を作ることが楽しいという西さんは微笑む。DJを始めて2年目の時、山口芳水さんとアートジョイントライヴを、壱岐や上海で行ってきたりもした。現在は、毎月2~3回、福岡のライヴハウスで活動しているとのこと。県内のクラブでも、昨年は毎週、出演していたそうで、佐賀の若者の間でも知る人ぞ知る著名人だ。

個人的には、激しくまたデジタル音楽、例えば「THE MAD CAPSULE MARKETS」といったアーティストの音楽が好きだという西さんだが、基本的には、何でもジャンルを問わず聞くそうだ。自分の世界観を構築する上で、様々な要素を取りいれて肥やしにしているそうだ。だから、常に何でもオモシロいことをやりたい、その時、媒体になるものは正直何でもいい。ただ、みんながその時幸せになる形を作りたい、と言い切った西さんの、今後の活動から目が離せない。

KENTO編集長の所感

西さんとの出会いは今回のインタビューが初めてです。

山口芳水さんからのご紹介だったので、また類友で強烈な人だろうと期待していたら、さらにその期待の上をいく人でした。笑
何よりも語る一言一言に熱がこもっていて、西さんのいろんな考えや、想いに力強さと信念を感じました。
今まで悩みながらもそのパワーで突き進んでこられたのかなと思います。
今回は音楽、映像、デジタル…など日々変わりゆく技術を駆使する西さんのDJとしての考え方について、話を聞かせていただきました。
音楽に疎い私は、正直クラブにいるDJはただ自分の好きな音楽を順番に流しているだけと思っていましたが、西さん曰く、お客様のテンションや好みを察知して、イベント全体が盛り上がるように仕掛けをしていくということでした。
この技術こそが、西さんの強みだと思います。
今回SAGARICHをご覧の皆様もおそらくVDJとはなんぞや?マルチクリエイター?と思いの方も多いと思いますが、これをきっかけにぜひこの世界ものぞいていただけたらと思います。
今日はありがとうございました!