2017.10月号
ナビゲーター/HITOMI & MAYUKO

オーナー・埋金 龍二さん


カーエンジニアからパティシエに転職、苦労を重ねてアイディアでヒット商品「塩ブッセ」を生み出した

平成4年にオープンしてから25年。近々オープン記念イベントを考えているそうで、売れる商品はなんと!半額でご提供しようと考えていると、インタビュー冒頭から埋金オーナーは発表してくれた。

そんなお客様に対する感謝の気持ちがいっぱいの、人間味あふれる方だ。もともとはカーディーラーのエンジニアだった。軽い気持ちでパティシエに挑んだが、すぐに“こりゃとんでもない苦労がある”と実感し、“店構えの見た目だけで楽勝”と思った感覚はすぐに吹き飛んだそうだ。一番つらいところは、同じ部屋からずっと出られない作業の繰り返しであるという点。外の景色が全然見られないのは本当につらかったそうだ。それでも修業を重ね、生まれ育った町・鳥栖でのオープンにこぎつけた。埋金オーナー曰く、「皆さんのおかげで今、このような形で成功させていただいた。本当に感謝しかない。」こんなお人柄だから、きっとたくさんの方々のご支援が集まったことだろうが、カーエンジニアからの転職で目指したお菓子職人への道を途中で投げ出さず頑張り続けられたからこそ、この人気店を作ることができたのだろうと思える。


お店の内装が凄く可愛い。まるでどこかのテーマパークのショップのようだ。奥様のアイディアとスタッフさんたち全員で考えて作ってきたそうだ。埋金オーナーは、「自分は運が良かったと思っている。これまでに出会った人たちが凄く自分を応援してくれたから、そのおかげで今があるのだと思っている。」と語ってくれた。

現在、シェフは4名、スタッフは約10名で運営しておられる。そんな中でヒット商品となったのが「塩ブッセ」。この開発にはかなりのご苦労があったそうだ。鳥栖生まれの埋金オーナーは、地元の食材を使った商品の開発を長く考えてきた。生地となる米は鳥栖産、塩は唐津産、卵は伊万里産。特に米の選定は大変だったそうだ。米の品種が違うだけで出来上がりが全く違ったからだ。出来上がりまでには2か月の時間を要し、オーナー自ら小学校などに出向き食育のレクチャーなどを行いながら、この塩ブッセを宣伝して回ったという。それくらいの力作だったのだ。実際食べてみたら、さわやかな甘さと軽い食感が、ティータイムのお供にぴったりだ。ちなみにイチゴ味もある。そして最後に述べたいのは、お値段がとってもやさしい、ということ。これも、埋金オーナーのお人柄ゆえのことなのかな、と思ってしまった。


おすすめ商品の紹介



れもん 390円

ラズベリーヨーグルト/オレンジヨーグルト 360円

豆乳と黒ゴマのパンナコッタ 360円

フルーツ大福 370円

可愛いデザインの「生デコ/19cm」(3,780円)

クリームが溢れんばかりに詰まった「シュークリーム」(120円)

季節のフルーツがたくさん乗った「ロールケーキ」(1,380円)

紅茶に合うふわふわの「レモンケーキ」(120円)

お店の様子



どこかのテーマパークのショップのような雰囲気。

ドアを開けるとキャラクターがお出迎え。

焼き菓子セットの詰め合わせはボリュームたっぷりで贈答品にバッチリ。
名称

ポアソン洋菓子店

住所

鳥栖市大正町787-1

TEL

0942-84-3953

営業時間

月曜~土曜 9:30~20:30

日曜・祝日 9:30~20:00

定休日

年中無休

駐車場

10台以上

アクセス

JR鳥栖駅より徒歩約10分