2017.10月号
ナビゲーター/MAKI & YURIE
夫婦二人三脚で営む小さなパン屋
'07年にオープンした「やまざと」。店内には定番人気の「メロンパン」「塩パン」をはじめ、惣菜パンや菓子パン、季節限定商品など、素材にこだわった約40種類のパンが並んでいる。パン作りに使われる粉は、味と香ばしさが際立つカナダ産・フランス産・オーストラリア産などの上質なものを使用。時には3種類をブレンドしたものや、風味を残すために石臼で挽いた全粒粉を使うなど、パンによって使い分けている。
発酵には天然酵母を使用。なかでも「カンパーニュ」などには自家製の酒種(米酵母)を使い、自然な甘みのあるパンに仕上げている。野菜は自家栽培のものや地元で採れた新鮮なものを使用。仕入れ具合や季節に合わせて商品を替えている。また、「フランスパン」「パンドミー」「食パン」などには乳製品を使わず、牛乳アレルギーの人でも食べられるよう配慮している。
この店のご主人は尾形 重光さん。店をはじめて丸10年、妻の幸枝さんと二人三脚でやってきた。重光さんがパンを焼き、具材の調理やレジを幸枝さんが担っている。お互いを気遣い合うとても仲睦まじいご夫婦だ。重光さんは約10年前、当時背振にあった(現在は道の駅 吉野ヶ里内へ移転)「せふりの」で半年ほどパンの修業をした。そこで教わった「カンパーニュ」は、今でも店の看板商品のひとつだ。現在は「せふりの」で教わったパンにアレンジを加えながら、独自の商品を生み出している。パン作りは1日平均約15時間。朝5時頃から仕事をはじめ、帰りは夜8時半~9時頃になる。一番時間をかけるのは生地作りで、天然酵母のパンを自然発酵させているため、約15時間かかるという。そのため毎週1~2日ほど、店を閉めて仕込みだけを行う日を設けている。小さな工房で作っているため、仕上がりはその日の温度・湿度によって変わってくるそう。重光さんは、「パン作りは1日1日違う。きれいなパンが出来た時はやりがいがある。」と話してくれた。夫婦の愛情が詰まったパンを、ぜひ一度食べてみてほしい。
おすすめメニュー
まるごと栗 230円 ※期間限定
表面はしっかり、中はふんわりとした生地の中には、栗餡と渋皮付きの栗がまるごと2つ入っている。毎年秋季限定で販売され、人気を呼んでいる一品。
塩パン 150円
天然酵母の生地とマーガリン・岩塩・発酵バターを使って焼き上げた大人気のパン。
メロンパン 140円
みんな大好きメロンパン。外はカリカリ、中はふわふわの食感が味わえる。
フォカッチャ 250円
バジルソース・オリーブオイル入りの生地でエビや野菜を挟んだ、ピザ風味のパン。
てりやきチキンパン 180円
ふわっとした生地の上に、自家栽培のなすとてりやきチキンを乗せて焼き上げた一品。
焼きカレーパン 140円
じゃがいもとカレーパウダーを練りこんだ生地でカレーを包み、オーブンで焼いている。
クロワッサン さつまいも入り 108円 ※期間限定
サックリとした生地の中に甘みのあるさつまいもが入った、秋の定番人気商品。
クルミとアップル ローストアマニ入り 150円 ※期間限定
クルミ入りのパンの中にはアップル・カスタードクリーム・ローストアマニがin!
全粒粉パン さつまいもとクルミ入り 140円 ※期間限定
栄養満点の全粒粉を使ったパンに、秋らしくさつまいもとクルミをトッピング。
カンパーニュ 400円
3種の上質な粉のブレンドと自家製酒種(米酵母)を使い捏ね上げたこだわり商品。
全粒粉パン 400円
小麦の表皮・胚芽・胚乳を全て粉にした「全粒粉」を使用しているパン。
全粒粉パンやフランスパンなど、様々なパンを使ったラスクも常時販売中。時々マフィンやクッキーも置いてあるので要チェック!
お店の様子
MAKIはこの時期イチオシの「まるごと栗」がお気に入り。渋皮付きで栗の旨みを存分に感じられると、ご満悦♪
YURIE親子は「フォカッチャ」と「メロンパン」をチョイス。メロンパンが大好きなお兄ちゃんは堪らずかぶりつく!
品揃えが一番多いのは11:00~12:00頃。外には休憩スペースもあり、焼きたてを買ってすぐに食べることができる。
名称 | パン工房 やまざと |
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住所 | 嬉野市嬉野町吉田甲1056-1 |
TEL | |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 火曜、不定休 |
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駐車場 | 約6台 |
アクセス | 嬉野ICより車で約15分 |
備考 | 屋外休憩所6席 |