2019.1月号

SAGARICH的初詣のススメ


手洗いの儀礼

 
三社参りの由来について、以下のように諸説あるそうだ。

  • 元々朝廷が伊勢神宮、石清水八幡宮、賀茂神社の三社に奉幣し、これが庶民にも三社詣でる風習として広まった、という説。
  • もともとは先祖代々の守護神である氏神様、出生地の守護神でありその人の一生の守り神である産土神様、現在住んでいる地域の守護神である鎮守神様の三つの神様に挨拶をする意味で三社詣でていた、という説。

西日本各地の風習としての三社参りは、正月の初詣として、三つの神社を詣でることを指す。この風習が根付いた地域の人々は、「初詣=三社参り」であり、特別な信仰心とは無関係に、当然のこととして三社参りを行う。特に福岡県を中心として九州地方・中国地方の一部で根付いた風習であるらしい。

鏡山稲荷神社唐津市

風光明媚を誇る鏡山稲荷神社は鏡山山頂の展望に位置し、唐津湾や虹の松原などの絶景が一望できます。桜やつつじの名所でもあり、春になると約4キロの登山道が桜のトンネルになるほど豪華な景色だそうです。

この虹の松原は初代唐津藩主・寺沢志摩守広高が防風と防潮のために植林し、静岡・三保(みほ)の松原、京都・天の橋立の松原と並び、日本三大松原の一つに数えられ、国の特別名所に指定されています。
佐賀県唐津市にある鏡山山頂にある鏡山神社は神功皇后が朝鮮半島出兵の時、この山に登り戦勝祈願をしたと言われています。神功皇后の夫君、仲哀天皇(第14代天皇)は福岡の香椎宮で、「新羅を征服せよ」との神託をうけ、これを疑った天皇は急死しました。皇后は仲哀天皇を心配し、鏡山で真榊に鏡を捧げ奉 り祈られたところ、「再度外征すべし」とご神託があり、戦勝祈願をされた場所です。凱旋後、土地の者が「その鏡が毎夜霊光を発する」と伝え、皇后は感銘し自ら斎主となり祈られ、「この鏡を私と思って大切にせよ」と言われたそうです。土地の人々は仰 せを恐れ畏み祠を建て祀ったと伝えられています。他に伝えるところでは、凱旋した皇后が鏡山神社に捧げた宝鏡を「守ってくれて有り難う」ということで、取り出してこの地に鎮めたとも伝えています。 鏡山御食津大神として保食神をまつり、現在は「鏡山のお稲荷さま」として北九州沿岸各地から信仰を集めています。


山頂へ望む大きな赤い鳥居が特徴的です。

正式参拝した方は御朱印を頼むことができるとのことです。

恋の物語で有名な「佐用姫」にあやかったモニュメントです。

新年の祈願にピッタリの堂々たる神社です。
名称

鏡山稲荷神社

住所

唐津市鏡6052-20

TEL

0955-77-0703

駐車場

50台以上

アクセス

虹ノ松原駅より車で約15分

伊勢神社/佐賀市

伊勢神宮から分霊を勧進された日本で唯一存在する「お伊勢さん」の分社で、1542年に神埼市の田手に分霊を勧請したのが始まりで、1591年に佐賀城下町整備の際に鍋島直茂によって現在の場所に遷座されました。

市内を南北に貫く国道264号線沿いにあります。 ここの鳥居は石造りの肥前鳥居で慶長12年(1607年)の刻銘があり、市の重要文化財に指定されています。日本で唯一、なぜ佐賀に分社が出来たのか? 今からおよそ450年前の戦国時代、佐賀・神埼に住む杉野隼人という人が18歳から44歳まで年に二回の伊勢参りを欠かさず53回もお参りしたそうです。伊勢神社に伊勢神宮の分霊が勧請された1542年といえば、武田信玄が信濃へ侵攻し諏訪氏が滅亡した年であり、織田信長の父にあたる信秀が三河で今川義元を破った小豆坂の戦いがあった年。戦国乱世真っ只中で、九州から伊勢に参るのはとても困難な事でした。そんな中で九州から53回も参拝するなんてことは、前代未聞だったそうです。その信心深さを称えられ、特別に勧請を認められ、佐賀に伊勢神社を立てたのが伊勢神社の始まり。基本的に神道では神様はいくつでも分けることができ、ここに参るのも伊勢神宮に参るのも同じ神様に参拝するため、ご利益は変わらないんです。伊勢神宮は日本人全ての祖神である天照大神を祀った神社ですから、一度は訪れておきたい場所ですね。三重県の伊勢神宮はなかなかお参りできませんが、ここなら気軽に参拝できます。(以上、佐賀ポータルサイトなどから抜粋・引用)


歴史ある鳥居をくぐって境内へ。

歴史を感じる荘厳な本殿。

「えんむすび」と書かれた絵馬が特徴的。

おみくじ引いて、良き人との出会いを祈りましょう。
名称

伊勢神社

住所

佐賀市伊勢町9-8

TEL

0952-23-4221

駐車場

10台以上

HP

https://isejinja.or.jp/

アクセス

JR佐賀駅より徒歩約20分

佐賀大和ICより車で約25分

岡山神社小城市

この神社は小城駅の北西約500m、小城公園にある「桜丘」と呼ばれる小丘の南麓に鎮座しています。神社南側に表参道入口があり、肥前鳥居など二基の鳥居が建立されています。

境内に入ると先ず目に付くのが有田焼の灯籠で、流石日本でも有数の焼き物の産地がすぐ傍にある土地柄… と感心しました。建立年代不明の岩狛さん、はじめ進化形狛犬が護るのは、唐破風付き入母屋造りの豪華で開放的な拝殿と、流造の優雅な本殿です。境内には天満神社、柳生宗矩を祀る玉成社、柳生十兵衛を祀る武成社が祀られています。はじめは何故こんな所に… と疑問でしたが、案内板を見て納得。佐賀は『文』の地だとばかり思っていましたが、『武』を旨とする藩主もいたのですね。
小城公園にはソメイヨシノが約3,000本も植えられ、神野公園(佐賀市)、 旭ヶ岡公園(鹿島市)とならんで県下三大桜名所と言われているそうです。これは初代小城藩主・鍋島元茂公、二代直能公が明暦2年(1656)頃に植えたのが始まりといわれています。小城公園は二代直能が貞享元年(1684)に隠居地の庭として造園したのが始まりで、昭和26年に鍋島家から小城市に寄贈され小城公園と呼ぶことになったのだそうです。参道からは樹齢・300年のご神木・大楠の優雅な枝振りが見え、蔦の絡まる神橋を渡ると境内の入口になっています。
岡山神社の側にある小城公園は「佐賀県の小京都」と言われ、桜の名所100選に選ばれている場所でもあります。


大人の女性が二人並んでも余りがある太くて大きな神木。

小鈴が祀ってあるのが特徴的。

美しい小城公園が併設されている。

今年もどうか良い年でありますように。
名称

岡山神社

住所

小城市小城町180

TEL

0955-42-3310

駐車場

10台以上

アクセス

JR小城駅より徒歩約5分

小城公園東口バス停 から徒歩2分