2017.7月号
ナビゲーター/YURIE

取締役 副社長 
福井 健一郎さん



もともと東京でサラリーマンとして働いていたが、三代目(祖父)が亡くなったのをきっかけに佐賀に帰ってこられた。現在は、朝の5、6時に製造を開始し、品物を揃えてから店頭に出て販売をしている。お客様と直接ふれ合えるところに魅力を感じているという。お客様が食べた感想を直接聞けることが嬉しいそうだ。新商品の開発や製造も日々研究し進めておられる。

お餅は健一郎さん、菓子は妹さんが担当している。温かいアットホームな感じがお菓子にも伝わっているようだ。健一郎さんの想いを語ってもらった。最近は、昔ながらの菓子や餡子を食べない子供が多いのが残念に思う。だから、伝統を守りながらも、新しいアイディアで現代の人にも食べてもらえるようなお菓子作りをしたい。子供達に気軽に寄って欲しい。また、和菓子は贈答品やお祝い用としてのイメージがあり、構えてしまう人もいるが、普段の生活の中で気軽に寄って、是非、和菓子の良さを味わっていただきたい。そして今後は、佐賀を代表する土産品を餅で作りたいと思う。佐賀牛と同じように、佐賀のもち米は美味しいということを全国の人に知ってもらえるように精進していく。

餅文化を守りたい

餅文化を後世に残していくだけでなく、より良い餅を作って子供たちに美味しいと思ってもらいたい。餅や和菓子を小さな子供にも安心して食べてほしい。そう、おもちは日本人のソウルフードなのだから。
昔は餅や饅頭、団子など限られたお菓子しか販売していなかったが、福岡で修業した4代目(現在の社長・健一郎さんの父)が品揃えを増やした。


店で人気の「いちご大福」もその一つで、30年前から販売している。餡は、いちご大福には珍しい白餡を使っているのが印象的だ。現在は昔ながらの製法を守りながらお菓子作りを続ける一方、「和三盆プリン」など和と洋を組み合わせたお菓子なども作っている。
※いちご大福は12月~4月の期間限定商品です。

おすすめ商品の紹介



高橋餅 97円
昔ながらの製法で作り続けている定番商品。餅の甘味を引き立てるためにこし餡の甘味を控えめにしている。外側はその日の朝米を蒸して作った杵つき餅。白・赤・よもぎの3種あり。

水まんじゅう 324円(3個入)
のど越しの良いこし餡を、葛と寒天ベースの生地で包んでいる。見た目にも涼しく、夏の人気商品。赤餡・白餡・抹茶餡の3種あり。季節限定商品(9月中頃までの予定)。他に6個入・10個入もあり。

和三盆ぷりん 324円
下はバニラビーンズ入りの手作りプリン。上はカラメルソースの代わりに小豆餡。和三盆糖を使いあっさりとした甘み。特に若者に人気で、学校帰りの学生も良く買って帰る。

白桃大福 172円
人気の「いちご大福」が無いこの時期に、代わりの商品をと作られた
桃の形で見た目が可愛らしく、女性に人気。白桃の密漬けを白餡とともに求肥で包み、桃の形に仕上げている。中の水分を調整するため開発に数年を要した。季節限定商品(8月末までの予定)
名称

高橋餅本舗 福屋

住所

佐賀市嘉瀬町大字扇町2430

TEL

0952-23-8071

営業時間

8:00~18:00

定休日

不定休(HPで告知)

駐車場

約10台

HP

高橋餅本舗福屋ホームページ

アクセス

JR鍋島駅より車で約5分