明治35年創業、115年続く
友桝飲料 小城工場
創業当初はラムネの生産のみだったが、現在の主力商品は「スワンサイダー」「こどもびいる」となっている。工場では100名以上の方が働いており、200種以上を生産。1日当たりで多いときは8万本、製造量はやはり夏場が多いとのことだ。今や北海道から沖縄まで全国に出荷している。
【生産工程】
1.洗浄>中身を入れる前にビンを洗う。
2.充填>充填機で飲み物を入れる。異物が入っていないか、ビンにひびが入っていないかを目視で検査する。
3.殺菌>高温の飲み物で内側を殺菌した後、容器を傾けキャップの内側を殺菌する。そして高温のトンネルで殺菌し、冷たいシャワーで冷やす。
4.ラベル>2つの機械を使い、容器に高速でラベルを貼る。出来上がった製品の箱詰めをしたら、発送の準備完了。
この会社が世間の注目を浴びたのは、「こどもびいる」の商品開発によると言っても過言ではない。注ぐと泡立つ本物のビールのような不思議感が、一躍、子供たちの間で大人気になったからだ。
現在、OEM(他社依頼製造)商品を含めると日本一の商品開発数となるまでに成長し、全国のファンから親しまれている。楽しみながら学べる、そんな工場見学は実におもしろかった。
ご案内役
宮本 真紀子さん(左)/宮島 朋子さん(右)
工場見学の予約は、電話(0952-72-5588)か、ホームページ http://www.tomomasu.co.jp/factory から簡単に行える。特に、案内が必要な10名以上の団体様については要予約となっている。工場に見学に訪れた時、皆さんをガイドしてくれるのがこのお二人だ。とても親切で丁寧で雰囲気が良い。
今回の取材では、読者プレゼントの交渉も会社にしてくれ、「こどもびいる」の提供まで決めてくださった美人さん達だ。見学が楽しくなること請け合いだね。また、見学時間はおおよそ40~60分。人数が多い場合は、グループを分けて見せてくれる。
オリジナルラベル作りなども思い出に残ること間違いない。
なんと!見学者はサイダーの試飲体験も出来るそうだ!
噂の!?サイダーに挑戦
ドリアンサイダー
裏にちゃんと注意書きがある。「ドリアン特有の香りがしますが、品質には問題ありませんので、安心してお召し上がりください。」
編集部スタッフも試飲してみたところ特徴としては、香りがきついが味は美味しい、ということ。意外にも売れているそのワケは、珍しいと言って買う人や、液体は透明なのでラベルをはがして罰ゲーム用に使う人もいるそうだ。
他にも、カステラサイダー、オリーブサイダーなども発見。これも飲んでみたらなかなかに美味い。よくまぁカステラをサイダーにしようなんて思いついたものだと感心する。
さらに、フレバー系のサイダーはたくさんあって、どれも飲んでみたくなる。高速道路のサービスエリアや空港などでも販売されているので、興味のある方は是非一度お試しあれ!きっとハマる?
友桝飲料展示資料館
友桝飲料の歴史が始まった場所。ここで第一号のラムネが作られた。
世界大戦時には軍から鉄製品などをすべて徴用され生産することもままならない状況だった。
終戦後、たまたま先代社長がアメリカの輸送船で見つけたという炭酸水を作る機械を手に入れることができ操業再開に至ったのだと、先代の奥様・友田和子さんが教えてくれた。それが写真中、奥様の後ろにある青い装置だ。
ここでは、当時の商家の様子や歴代開発された商品などが陳列され友桝飲料の歩みを感じることができる。
名称 友桝飲料展示資料館
住所 小城市牛津町牛津834番地
TEL 0952-72-5588
電話での事前予約が必要。
中学生以下は保護者同伴。
名称 | 株式会社 友桝飲料 |
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住所 | 小城市小城町岩蔵2575-3 |
TEL | |
営業時間 | 10:00~15:30 |
定休日 | 日、祝日(土曜は要問合せ) |
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駐車場 | 11台 |
HP | |
アクセス | 小城駅より車で約5分 |