製麺所直営の食事処
店のオープンは'90年。当時神埼では、歴史ある麺処にもかかわらず、実際に麺を食べられるところが少なかった。そこで「井上製麺」の五代目・井上義博さんは、“神埼をイタリアに負けない麺の町にしたい”という想いを込めて、直営の食事処「百年庵」を始めた。名前の由来は、食事処を作る際、“〇〇庵”という名前を付けようと考えており、「井上製麺」が創業100年以上経っていたところから思い立ったそうだ。
「百年庵」では、素材と味にこだわった麺料理を、季節に合わせて楽しめる。そうめん・うどん・そば・古代麺など、麺の種類は様々。家庭ではワンパターンになりがちな麺料理だが、店の料理を真似してそのバリエーションを増やしてもらおうと、「シシリアン麺」など新しい食べ方の提案もしている。また、木造総ガラス張りの店内には城原川のせせらぎを見下ろせる席もあり、食事とともに雄大な自然の景色も味わえる。7月後半~8月までの土・日曜には、敷地内の下流でそうめん流しも行われる。湯がきたてのそうめんをみんなで食べよう!
おすすめメニューの紹介
くずそうめん 550円
夏といえばやはり冷たく冷やしたそうめん。こちらはくず粉入りの麺で、よりつるっとした食感を楽しめる。
シシリアン麺(低糖麺) 980円
シシリアンライスを麺で再現! 麺は他にもそうめん・冷麦・そばから選べる(価格はそれぞれ異なる)。
麺づくりへのこだわり
「井上製麺」では現在、そうめん・冷麦・うどん・そばなど大きくわけて6ジャンル、全体で25~26種類の麺を製造。“神埼そうめん”の名前に頼ることなく、近くにある「吉野ヶ里遺跡」にちなんだ赤米や紫米を練りこんだ商品など、新商品の開発にも力を入れている。最近では糖質70%オフ(一般的な乾麺と比較)の低糖麺も発売。栄養豊富なうえ麺の食感もしっかりと楽しめるので、ダイエットの強い味方だ。
麺づくりは機械化が進んだとはいえ、気温や湿度の変化、材料自体の温度など様々な条件に対する気配りも重要。こちらでは、確かな製造技術の下、職人の経験と勘を生かし、良質な麺を作り上げている。麺づくりに使用する小麦は、自社オリジナルの特等粉を使用。塩はミネラル分が多い塩を取り入れている。更に水は、地下100メートルの岩盤から染み出す地下水を、特別な浄化器でアルカリイオン化し、マイナスイオンを加えて使用。こうすることで飲料水としてもおいしく、調理用としても素材の味を引き立てる水になる。この水は百年庵にて汲むことができるので、食事の後に汲んで、家庭での料理にぜひ使って欲しい。
井上製麺社長 井上 義博さん
モットーは子供達に誇れる仕事
人々のすべての基本となる“食”。井上さんは、「“食”に携わる者として、“食”で人々を幸せにしていきたい。」と語る。10年ほど前から夏の恒例行事となったそうめん流しは、期間中1,000人以上が利用している。家庭や地域でそうめん流しを行える環境が少なくなった現在、子供達にとっては思い出に残る貴重なイベントに。「伝統的な食文化を守り、みんなで楽しく食事ができる環境を提供していくことも、私達の使命」と語ってくれた。
お店の様子
店の前では大きな水車が回ってます♪
木造総ガラス張りで解放感のある店内。
奥の席は城原川のせせらぎが心地良い。
名称 | 有限会社 井上製麺 神埼めん工房 百年庵 |
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住所 | 神埼市神埼町的1779 |
TEL | |
営業時間 | 月~金 11:00~14:00 土・日曜、祝日 11:00~15:00 ※季節により変更する場合あり |
定休日 | 水曜 |
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席数 | 座敷 36席/大テーブル 10席/テーブル 約30席 |
駐車場 | 店前8台、他Pあり。 全体で約20台 |
HP | |
アクセス | 東脊振ICより車で約10分 |
中山牧場