もちろんお料理はすべて手作り。オーナーシェフがすべてこだわりの味を作り上げる。丁寧にこなす仕事の一つ一つに、真摯な姿勢の山口さんだ。方針の一つとしては、絶対に既製品を使わない。野菜は毎朝、買い付けに行く。自分で見て選んだ食材を仕入れて手をかけることで、なるべく低料金でお客様にお料理を提供するようにしている。店内は、ビストロと呼ぶにちょうど良い家庭的な温かさがある。お昼は日当たりが良いから十分に明るく爽やか、かつ、落ち着きがある。ビストロという言葉は日本人には聞きなじみがないから、とにかく一度食事をしていただければもっと身近になるかもしれないと思っている。

フランスのいろんなところを旅してきた山口さんは、それらの場所から持って帰った思い出の品々を店内にお洒落に飾っていて、それがまたいい味わいを演出している。ゆっくりと時間を気にしないランチタイムを、ここで過ごしたいと思うお店だ。