2019.4月号
ナビゲーター/FUMIKA
あ~!この絵本好きだったな~!
子供の本屋 ピピン
街角の本屋さんって最近見かけなくなったよね。ここは立ち上げから27年。絵本や児童書を取り扱っている、心が温かくなる空間だよ。地域の人たちにとってきっと「子供のころにお母さんに連れられて来たな~」と大きくなっても記憶に残る本屋さんだろう。店名のピピンとはイギリスの女性作家の作品に登場するりんごの一種。その本が好きだったことから「ピピン」と名付けたそう。
子供の読書環境を整えること・子育て応援をコンセプトに掲げ、ロングセラーの本を中心に3000点ほどの書籍が並んでいる。ブックマルシェなどの街イベントでの読み聞かせや、小学生以上を対象にした素話のゆうべを年に2回ほど行っているそう。不定期で絵本作家さんの座談会や布絵本を作るイベントも開催し、絵本に関心を持ってもらう機会を創出している。
可愛らしい布絵本
こちらはイベントで作った布絵本だそう。紙の絵本とはまた違う温かみを感じるね♪
この布絵本はりんごが取り外せるようになっているよ。
3つのりんごを3人のお友達にうまく渡すことができるかな? と親子でコミュニケーションも取れるのもいいね♪
NPO法人子供の本屋ピピン 岩永さん
「私は絵本や児童書が好きなただの主婦だったんですよ~。」と話してくれたのは岩永さん。以前高木瀬にあった絵本屋さんにお子さんと一緒に通っていたという。しかし、そこの店主さんが体調を崩されて店をたたむことに。岩永さんは、〝お店がなくなってしまうのを何とかしたい〟と後を継がせてほしいと願い出たそうだ。個人店主ではなくNPO法人にしたのは、ご自身がお店を見れなくなってもその先ずっと続くようにという想いから。今は気心の知れた5人でお店を切り盛りしている。
絵本が与える子供への影響
絵本を子育ての時にコミュニケーション・スキンシップのツールとして使うと、親子の心の通い合い、子供に安心感を与えることが出来る。また親が自分のために時間を割いてくれたという嬉しい記憶が「愛情」という形で大きくなっても必ず心に残り続ける。また感受性、創造力、自分の気持ちを伝えられる力、人の気持ちを読み取る力を養うことへも繋がっていく。これは、液晶画面上の文字や映像からは感じ取ることができないものだと岩永さんは語る。
「新しい本を頻繁に入荷できないことが心苦しいところではありますが、絵に力のあるロングセラーや昔懐かしい絵本がたくさんありますのでお子さんを連れてぜひご来店していただければと思います。」とメッセージをくれた。
「新しい本を頻繁に入荷できないことが心苦しいところではありますが、絵に力のあるロングセラーや昔懐かしい絵本がたくさんありますのでお子さんを連れてぜひご来店していただければと思います。」とメッセージをくれた。
お店の様子
「14ひきのシリーズ」大好きだったな~♪
赤ちゃんから小学生まで楽しめる絵本や児童書がたくさんあるよ!
天井から吊るしてあるおもちゃで赤ちゃんは大喜び。
木製のおもちゃで遊べるコーナーもあるよ。
若い子たちが「この絵本好きだったなー、お気に入りはこれだったなー。」と懐かしんでいる光景を見て、この子たちはたくさんの愛情を受けて育ったんだなと嬉しく思うと岩永さん。
店頭には大きなクマのぬいぐるみが3匹いたよ♪
子供のために、自分のために、ぜひ絵本を手に取ってみませんか?
名称 | 子供の本屋ピピン |
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住所 | 佐賀市呉服元町7-13 |
TEL | |
営業時間 | 月・水・木・土 10:00~17:00 日・祝日 12:00~17:00 |
定休日 | 火、金曜 |
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駐車場 | なし 近隣のコインパーキングをご利用ください。 |
HP | |
アクセス | JR佐賀駅より車で約8分 呉服元町バス停より徒歩約2分 |