2019.5月号
ナビゲーター/MAYUKO

幸姫酒造



幸姫酒造は日本三大稲荷の一つ、祐徳稲荷神社の御神酒の醸造元。昭和9年創業の鹿島が誇る酒蔵です。 2004年から酒蔵見学をスタートしました。販売コーナーでは有明海の特産物や粕漬けなどお酒のおつまみにピッタリの商品が並んでいます。

日本酒の町、鹿島にはたくさんの酒蔵があります。毎年3月末に開催される酒蔵ツーリズムなど各蔵が協力し、時には切磋琢磨しながら日々美味しい酒造りに勤しんでいます。


社長 峰松幸弘さん



幸姫酒造の創業は昭和9年。現社長の曾祖父、祖父が共同して立ち上げた酒蔵は4代目となる。この辺では一番新しい酒蔵だと峰松さんは言うが、ここ幸姫酒造は戦時中も製造を止めることなく今日まで作り続けてきた。酒蔵見学には国内外からたくさんのお客さんが訪れている。現在は峰松さんのご長男さんが杜氏として、食前酒や食事に合う日本酒を醸造している。

ポイントは小さなタンクで丁寧に、大切につくっていること。それによって量産は難しくなるが良い酒を造るためには重要なことなのだと教えてくれた。 峰松さんは大の日本酒好き。「俺はアル中たい!」と大笑いしていた。中でも辛口のスッキリタイプが好みだそう。お酒は造る年によって味は変わる。それは気温、水の温度、酒米の出来によるものだ。そのバランスを見極めて自分たちが作り出したい蔵の味に近づける努力をしているという。


商品の紹介



純米・純米大吟醸・特別純米など10種類のお酒が並んでいます。

スタイリッシュなデザインのラベル。国内だけでなく海外にも目を向けていることが分かりますね♪

焼酎や甘酒は幸姫独自のレシピで造り酒屋仲間に作ってもらっているそうです。

ちびきゅう 550円
  • 塩麹に使ったキュウリです。麹の旨味がギュッと濃縮していてとっても美味しいですよ!

板粕1kg 600円
  • 初めは白い酒粕は熟成すると茶褐色になるそうですよ。

砂糖不使用、自社の酒粕を使用した奈良漬けです。

多良岳わさびドレッシング150ml 450円

試飲させてもらいました!


季節によって種類は変わりますが10~13種類のお酒が試飲出来ます。日本酒ベースの梅酒やアルコールのスッキリとした甘酒もありますよ。

自分好みのお酒を見つけてみてくださいね♪

九州初!地酒のソフトクリーム!


自社で製造した日本酒を20%配合したソフトクリームです! スッキリ、あっさりとした味わい! 日本酒の消費低下が始まったころ、女性やお子様に日本酒を身近に感じてもらえるようにと作り始めたそうです。アルコール0%なのでお子様もドライバーの方も安心していただけます。これを目当てにデート中の若いカップルやお子様連れのママたちが訪れているようです♪

蔵の様子



2年前の改装で建物はモダンな雰囲気に。蔵の中身は以前のままです。

とっても気さくな社長さんやスタッフさんなので声をかけてみてください♪ 

棚には酒瓶やたくさんの商品が並んでいます。

2018年8月には佐賀市「ティーワイジャパン」とのコラボで洗顔や化粧水などの基礎化粧品を発売開始。鹿島のお酒をしってもらうきっかけになればという想いで作ったそうです。

酒の神、奈良の三輪山の大神神社の御神木である「杉」の葉を使った玉を酒林(杉玉)と呼びます。寒さが厳しくなる頃、濃い緑の酒林が軒先に下がると「新酒が出来ましたよ」という知らせです。

「極楽をいづくの里と思ひしが杉葉(杉玉)建てる又六が門」一休

酒林は一休禅師がいた室町時代からの風習と一説には言われているそうです。また、ヨーロッパのワイン街道にも形は違うが軒先に下げる風習があり、酒を愛する心には万国共通の物があるようです。

(日本酒名酒事典参照)


酒造場の見学には毎日たくさんのお客さんが訪れます。

実はここは元々精米所だった過去があって、その名残りは天井を見上げるとそのまま残っているのが分かります。

酒造りの行程が分かりやすく展示してありました。

お酒ってどうやってできるのか、この図を見ると一目瞭然ですね♪
名称

幸姫酒造 株式会社

住所

鹿島市古枝甲599番地

TEL

0954-63-3708

営業時間

9:00~17:00

※蔵見学は16:00まで

定休日

正月(元旦~1月3日)以外年中無休

駐車場

あり

HP

幸姫酒造ホームページ

アクセス

武雄北方ICより車で約30分

JR肥前浜駅より徒歩約14分