インタビュー

■代表　山下春美さんに伺いました。

築 104年、大正 2年に建てられた古民家を改築してカフェに。

●この建物を使ってどうしてカフェを？
一昨年、山下さんのお母さまが亡くなり、実家であるこの家が空き家になってしまったが、この建物を残したいと思ったことがきっかけだった。でも、残して利用されなければ朽ちていくばかり。そこで山下さんは考えた。お母さまがお世話になった地域の人達に来てもらって恩返しが出来れば…。ということで、皆さんが集える場所として、カフェにすることに決めた。もちろん地域以外のいろんな人にも来てもらえるのでは、と思いついた。オープンは２０１６年７月２０日だった。 
●人気のメニュー、カレーについて
カレーはいろんな人に人気のメニューだと思った。でも山下さんは、業務用や市販のカレーのルーは脂が多く苦手だった。だからこそ自分で作ろうと思い参考にするために、休みの日には県内のカレー屋さんを食べ歩いたが、どこも自分が目指す味とは違っていた。そこでオリジナルレシピ作りにチャレンジした。玉ねぎを一生懸命炒め、20種以上のスパイスを使い、トロミや旨味を出すようにもした。試行錯誤しながら改良を重ねた。それは、「生前、母が一生懸命料理を作ってくれたおかげで健康に育つことができたし、料理を教えてくれたおかげでお店で料理を提供できている。だから、お客様たちにもなるべく体にいいものを提供していきたい。」という気持ちから。無農薬の地元の野菜を使い、スパイスには添加物を一切使用しないカレーを完成させ、ついにはメニューに載せた。今では、すっかり看板メニューになっている。その裏には半年間の研究があった。どことなく、母の優しさを感じるカレーに、若いママ達も安心して子供に食べさせることができる努力の逸品となっている。でもまだまだ、という山下さん。今後どう進化するか楽しみだ。