初めて実感したそばの風味、香り。
塩で食べる「もりそば」。
そば粉は店主のスペシャルブレンド。
その時、フワッと鼻を通って行った甘い爽やかな春、もしくは秋の感覚。ナニ言ってるかわからないでしょ?でも、普段感じない感覚を体の奥から引っ張り出してくれるような不思議な香り。体を綺麗に浄化してくれるようなピュアな味わい。これこそが自然との一体感。そこには一点の曇りもない。これだけ素材の力を引き出してくれるのは、やはり作り方にも大きな理由を感じる。多分、同じ素材を使っても、同じ味にはならないだろう。そして、薬味の新田辛味大根。一年に2回しか収穫されない大根だ。ツーンと鼻腔を抜けていく。うっ、辛い、でも、美味しい。これまたソバの味を鮮明に浮き上がらせてくれる。もう一つのココならではは、スプレー醤油。かつおだしの特性醤油をスプレーでソバに霧吹く。すると、合わさった味わいが絶妙になる。あー、ソバってこんなに美味しかったんだね。
市丸 榮一さん
そば打ち職人歴30年
小学生の頃からそばを打っていた。大体がお料理好き。見るからに職人風の市丸さんは、一見ガンコそうだが、たぶん頑固だろう。だって30年ソバだけ作ってきた人。そばを愛し、お客を大事にし、昼も夜も働いている。毎日、唐津と久留米を行ったり来たり。でも疲れた表情は一切見せない。こういう男ってカッコイイ。この写真の優しい笑顔もイイ!ソバのことを教えてくれるときはすごく真剣で情熱的。職人としてのプライドをひしひしと感じさせながら、しかし、何でも教えてくれた。つまり、素材のことが分かっても、作り方を教えてもらっても、市丸さんと同じものはきっと作れないってこと。だから、きっとまたここに食べに来たい!
おすすめメニューご紹介
熟練の技。早い、しかし腰が入っている。粉の具合を見極め練り具合を感覚で調整する。
十割そば「里見の香り」1500円。最高のど越しと風味を楽しめる。
そば揚げ 600円。モチモチ感とそばの甘さが伝わる。
そばぜんざい 800円。ゆでたそばの団子に甘い小豆。風味良く疲れも癒してくれる。
山里に知る人ぞ知る名店あり
普通に美味しくて、かる~くペロリ。
来店ご希望の場合、到着の30分前までには予約の電話をするほうが良い。すると打ち立ての旨いソバにありつける、と市丸さんが言ってました!
車は店先には入れないのでどうぞご注意を!
店名 | 里味庵 |
---|---|
住所 | 唐津市七山白木414-1 |
TEL | 0955-58-2261 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 火・水曜日 |
駐車場 | 有 |
HP | |
アクセス | 唐津道路「浜玉IC」より国道323号線を東へ進み、車で約12分。 佐賀方面からは国道323号線を唐津方面へ。 |