2018.9月号
ナビゲーター/MAKI & YURIE

クラシック曲から名付けられた店名
展覧会の絵



ご存知ムスログスキーの名曲「展覧会の絵」の題名から名付けられたこちらのお店。開業して26年、老舗の名店だ。オーナー曰く、巷では若干高級なイメージで入りづらいと言われるが、そんなことはない。取材の合間にも、こちらのケーキを求めてお客様が絶えない。オーナーはさらに続けた。「うちでは絵の代わりに、ケーキを作品として並べているんですよ。」

なんともお洒落なセリフの通り、ショーケースには色とりどりの新鮮な果物を使ったケーキたちが並んである。店内のプチガトーはおよそ25種類、焼き菓子は10種類以上あって、オリゴ糖のジャムなども販売されている。こだわりに溢れた、ここならではのお菓子の数々をじっくり紹介します。


オーナーパティシエ 望月さん



ダンディーな望月さんは、普段から聴くことが多い名曲の題名から店名をつけるほどのクラシックファン。渋いね。でも、たまにビートルズも聞くそうだ。広島県ご出身、福岡育ちの現在58歳で、32歳の時に独立開業し26年にもなる。パティシエを目指したのは23歳のころ。それまでは自分の将来がわからず、何をしていいか迷走していたそうだが、和菓子が好きだったので、当初は和菓子職人を希望していたのだそうだ。
ところが、目指していた川端ぜんざいが閉店してしまい挫折したところから、洋菓子職人への道へ転身したというおもしろいお話を聞けた。人の人生ってわからないものだ。こちらのお店の特徴は?と聞くと、「普通は、夏場はお客さんは少ないものだけど、うちは夏場が一番品数が多いんですよ。意外に人気なのは、オペラ。アルコールが効いているから、お酒が好きな方にお勧めしているんです。お酒好きは甘いものを食べない人が多いからそんな人におすすめです。逆に、お酒飲めないひとからしたらきついかもね。ラム酒にレーズンをつけて、その上ラム酒を使うから、普通のオペラとは一味違うね。甘いけど甘さを感じないんですよ。」と望月さん。
同店はお正月以外無休だそう。「休んじゃうと体がなまけちゃうからね。休むとトドみたいに1日中転がってるから次の日がきついんで、毎日店に顔を出すようにしてるんですよ。」と元気いっぱいだ。望月さんのケーキ作りは思いつき。頭に浮かばなかったらずっと新作はでないという。「お菓子屋さんは建築関係の仕事と似ている。建築は何もない所からセメントと水で作り上げていく。ケーキは何もない所からスポンジを焼いて形を作り、デコレーションで色合いも付けていく。最初は見栄えから考えるかな。」と、やはり最後までダンディーな望月さんの笑顔が印象的だった。

目にも楽しいおすすめ商品



ミックスベリーがたくさんのプチタルト。

イチゴが入ったエクレアも魅力的!

季節の果物で作られた最高の逸品。季節に応じて様々なプチガトーがお目見えするよ♪

ご定番のイチゴのホールケーキだが生クリームが絶品!

オリジナルプリン。このなめらかさは他にはない。

贈り物に嬉しい焼き菓子も充実



気になる焼き菓子を手に取ってみる二人。

フロンランタンは、たっぷりのアーモンドでコーティングされている。

佐賀ならではの抹茶を使った「嬉野」。

ラッピングされたこんなプレゼントはいかがですか?

YURIEのお薦めはこちらですよ。
 

自慢のスウィーツを試食させてもらいました!



望月さんの粋な計らいで、この季節特に嬉しい自慢の商品を試食させていただきました!

さすが、和菓子職人を目指していただけあって、こんなアイディアスウィーツも作られたのですね。

やはり、フルーツを惜しげもなくたくさん使われるところがこのお店の特徴ですね。

「これ美味し~!」と、頬張るMAKI。

「すごく上品なお味です」と、にっこりのYURIEでした。

名称

展覧会の絵 フランス菓子店

住所

佐賀市鍋島3-3-8

TEL

0952-33-7799

営業時間

10:00~20:00

定休日

正月以外は無休

駐車場

2台

HP

☞ 展覧会の絵 ホームページ

アクセス

佐賀大和ICより車で約20分

佐賀駅より車で約15分