2018.9月号
ナビゲーター/MAKI & HIKARU
陽光美術館
芸術の秋ってことで、MAKIとHIKARUは武雄市の陽光美術館を訪れました。現在、ここ陽光美術館では「武雄らんぷ」と称した催しごとが開催中です。武雄市に点在する90の窯元の中から選ばれた15名の作家さんによるランプシェードの展示会です。
それぞれ独創的なアイディアによって作陶されたランプシェードは、どれもが感動的なものばかり。壁には作家さんたちの紹介も掲示されてあり、これを読んでから見学するとより情感が増します。
「武雄らんぷ」展
美しいランプシェードの絵柄から漏れ出るあかりは、見る人を幻想の世界へと誘います。一方では、作家さんたちの想いや技法などを興味深く見ることで、武雄焼の素晴らしさを認識できます。なかなか見られない、ちょっと珍しい展示会を是非ともご覧ください。
ご案内 学芸員 神谷さん
いつもながら作品や作家さんの特徴に加え、どんな風に見るとより効果的かなどを詳しくガイドしてくださいました。一般のお客様でも神谷さんにガイドをしてもらうが可能だそうで、その場合必ず予約が必要とのこと。ちなみにガイド料は、なんと無料で行ってくれるそうです。
ランプシェード作品の紹介
宝寿窯
- 満天の星空に天ノ川をイメージしたランプシェード。まるで壮大な銀河を上から眺めているようなスケール感。
星野窯
- 「川の流れ」というタイトルがついた作品。壁にうつる光がとても美しい。また、炭化焼締めの渋い肌合いは、あかりを灯さない昼間でも楽しめる。
巧工房
- 三連の蓮を思わせる独特の形状や透かし彫りの細かさに圧倒される。そして全体に透かしが入れられているため床一面に光が放射状に広がる。幻想的な雰囲気を纏った作品。
東馬窯
- 夏のイベント「武雄らんぷ2018」に合せて製作された「白(しろ)刷毛目(はけめ)花柄(はながら)」。清涼感なる白色の刷毛目、全体に施された花柄の透かし彫りは、派手すぎず品がある。
亀翁窯
- 置き型だけでなく、壁掛けタイプのランプシェードもある。リズムよく繰り返されたつる草の模様は、光の広がりを計算して彫られている。
七ツ枝窯
- トンボを大胆に配した七ツ枝窯の作品は、暖かい自然の営みが表現されている。
辻修窯
- 全面に施された細密な絵が圧巻の作品。絵を目で追っていくと物語で繋がっている。所々から、漏れ出る光がストーリーを照らしている。
トンボのランプシェード
左:星野窯 右:七ツ枝窯
- ランプシェードで季節の移ろいを感じるのも乙。
宸山窯
- 40㎝あまりの大型の作品。ハート型の花びらが、不規則に集まったり散らばったりしながら美しい景色を作る。
くろかみ窯
- シンプルな花文様が彫られたランプシェード。手毬のような可愛らしさがある。夜になるとまた違った存在感を放つ。
綿島康浩陶工房
- 岩石の質感に三島手の印花をちりばめ 侘しさのある表現が試みられた作品。
つつえ窯(左)
- 女性作陶家らしいフォルム。まるで宝石がこぼれ出たように美しい。
宝寿窯(右)
- 三角のプレートが重ねられている。見る方向で形を変えるスタイリッシュな作品。
仙里窯
- ホオズキ型の作品。面ごとに文様が異なる。全体に掛けられた青磁釉は夜になると青緑色の淡い光を放つ。
仙里窯
- 整然と彫られたドットが、素材の磁器の白さと相まって涼やかな作品。
アトリエ夢
- 鶴をモチーフに透かし彫りされている。まるで静かに物語が流れているよう。
お土産品コーナー
こちらには、美術館のレセプションではちょっと目に珍しいお土産品がたくさん並んでいる。今回の展示会にちなんだものもから常時販売しているものなど様々だ。MAKIもHIKARUも、焼き物やアクセサリーなどが気になったようで、それぞれ手に取って興味深く眺めていた。
これは、ドリップコーヒーなどがセットされた可愛いカップ。中のドリンクは、器とイメージングされてあってそれぞれ違う。こんな風にマッチングしてあると、早く持ち帰って自分のお部屋で楽しみたくなるね。
HIKARUは玉で作られたネックレスを試してみた。玉ならではの光沢が優しく輝くネックレスは、なんだか少し自分に魔法をかけてくれるような不思議さを醸し出す。
名称 | 公益財団法人 陽光美術館 |
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住所 | 武雄市武雄町武雄4075-3 |
TEL | |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 水曜 4~5月、10~11月は毎日営業 |
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駐車場 | あり |
アクセス | 武雄北方ICより車で約10分 JR武雄温泉駅より車で約5分 |