佐賀出身の人気ソムリエが
教えてくれるワイン講座
Domaine Bouchon ドメーヌ ブション 代表 浦川 哲矢
ワイン情報 : ソムリン
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第15話
「できるのか？琵琶湖名産『鮒寿し』とワインのマリアージュ！」
梅雨も明けて蒸し暑い毎日。個人的には涼しいところに出かけてワインでも飲みたいところです。が、夏休みまではそんな欲求もしまっておくことにしますw
さて、どんなところにも「珍味」というものがあります。
まぁ大体が「酒の肴」なのですがw
佐賀にもいろいろとあるので、今度の帰省に際には是非地元の珍味を並べて佐賀の日本酒で一杯やりたいですね。
しかし今回は「鮒寿し」です。鮒寿司といえば滋賀県。
滋賀県の琵琶湖で取れる「ニゴロブナ」を使って作られる「熟鮓」の一種でございます。
この日本伝統の熟鮓である鮒寿司を、西洋の飲み物であるワインとマリアージュさせるというのが今回の企画です。
実はこのマリアージュなんですが、滋賀県高島市の方から依頼がありやらせていただきました。
なんでも「鮒寿しを食べるワイン会をやるから鮒寿しに合わせるワインを選んでください」とのこと。
依頼を知った瞬間、「え、合うの？」と思ったのが本音です。
そしてよく見たら鮒寿しさん「子持ち」でいらっしゃる。つまり魚卵。魚卵とワインは最悪のマリアージュです。
詳しくは2017年1月号の「ダメ！絶対！最悪のマリアージュ 数の子とワインの恐怖」をご覧ください。
もう絶望的です。数の子を台所のシンクに吐きに行くほどの合わなさ。思い出すだけでも吐き気がします…。
しかしだ！よくよく考えると鮒寿司は「乳酸発酵」でできています。
ワインのおつまみとして定番の食べ物でチーズがありますね。
チーズは乳酸発酵なのです。最初の原料が「牛乳」なのか「魚」なのかが違うだけで、乳酸菌さんの仕事であることは違いありません。
ちょっと光明が見えてきました。
では早速マリアージュとしてワインを送りたいところなのですが、さすがにプロのソムリエである浦川は当てずっぽうでワインを選んで送るということはいたしません。
送ってみて合わないとなったら目も当てられませんから。
ということで、向こうが「ワインに合わせろ！」というのであれば、「まずは食わせろ！」ということで、鮒寿しを送ってもらいました。
では、今回の企画の全容をお伝え致します。
「できるのか？琵琶湖名産『鮒寿し』とワインのマリアージュ！」
1. 最初に鮒寿しと家にあるワインを適当に合わせて飲んでみます。
2. 1の結果を踏まえ、後日ワインをチョイスし直して最適解を見つける。
この2段階方式でマリアージュさせてみせます。
さて、どうなったのか？
是非、詳細は動画をご覧ください！
ちなみに今回の動画は前編です。
後編の本気マリアージュ編はまた後日アップします。