次世代のリーダー

編集長ケントの対談コラム
佐賀県を各地でリードし活躍する気鋭の人々の活動の様子などをご紹介するサイト。


小田切 裕倫さん
Odagiri Hirotsugu


コーディネーター


東京から、自分のしたい仕事のチャンスを追いかけて唐津へ来てくれた。現在、JCC(ジャパンコスメティックセンター)でコスメをコンセプトにした地域商品開発を支援するコーディネーターとして活動されている。JCCは現在約170社の会員加入数で、そうそうたる企業が名を連ねている。しかし、一番先に疑問に思ったのは、なぜ唐津に?だったから尋ねてみた。すると、もともと唐津には外国産コスメ商品の成分分析をする会社があり、かつそれらの商品を通関させる業務の会社がある。よって情報が一早く巡るところから、自然と地域産品によるコスメ商品開発が進行してきた。するとそこに目を付けたフランスの同じような団体が、唐津を支援するのでJCCを立ち上げようと持ち掛けられトントン拍子に話が進んでいったらしい。さらには佐賀県もコスメ構想推進室が設置されこの活動が県全体でも取り扱われるようになったことで、企業の参加促進に拍車がかかった。そんな時、東京でコスメ商品会社で事業開発をしていた小田切さんに白羽の矢が当たった。小田切さんは家族の反対を説得し、単身、唐津へやってきたくれたのだ。


小田切さんがこれまでコーディネートしてきた仕事には、いくつもの実績がある。その中には、地元の女子高校生が発想した地元産のフルーツ=さがんルビーと称するグレープフルーツから開発されたものなどがある。小田切さんは、彼女たちから相談を受け、商品を具体化するためのプランを作成支援し、かつ資金調達の方法論などを組み立てた。それを受けて活動した彼女たちは見事、開発資金を得ることに成功。商品化にこぎつけた。結果、彼女たちの活動の輪は女子高校生の範囲を飛び出し、世界へ羽ばたくことに繋がった。つまり、一つのプロットをプロジェクト化したことで人材育成も同時に行ったことになった。これは、地域支援の理想的なスタイルだ。彼は言う。「これは、未利用資源の開発なんです。その中には人材発掘的要素もは含まれているのだ。」と。

小田切さんがコーディネートするプロモーション活動の中に以下のイベントがある。


HANA MARCHE KARATSU

5月6日・7日開催のご案内
ネロリラボタニカのキー素材でもある「ジャパニーズネロリ」の元となる唐津ミカンの花。甘く爽やかなその香りに包まれる5月初旬に原料となるミカン花摘みと連動した「ビューティー・ライフスタイルイベント」を実施。ネロリラボタニカを始めとする地域素材を使ったブランドとファンの関係性を強くするとともに、有機農業やオーガニックライフへの関心と理解を強めてもらいながら、JCCの活動(コスメタウン構想)を内外に認知体験してもらう。

■KENTO編集長の所感


恥ずかしながら、JCCという団体の存在は初めて知った。
コスメに関する地域資源の活用や国際取引の拡大を支援する団体が唐津にあるとは思いもしなかった。よくよく小田切さんから話を聞いてみると、JCCに集まるスタッフもその道のスペシャリストであり、会員も名だたる企業が並ぶ。もっと佐賀県民を巻き込んで、消費者が関わるものづくりをしていけば、認知度を高めると同時に将来のお客様を作ることができると思う。
それにしても小田切さんのプライベートなエコライフ話は面白かった。唐津に来てからというもの、いつも徒歩か、人に乗せてもらうか。ただその人に乗せてもらう時に、いろんな方と仲良くなり情報交換などをしているという。根っからのアクティブ冒険家という印象を受けた。今後SAGARICHともいろいろコラボをしていけたらと思う!よろしくお願いします!