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2016佐賀
世界熱気球選手権


密着ドキュメント


 
観客予想数約120万人。佐賀で行われるイベントの中で最大級の催事。世界中の人々がこの地に集結し優勝賞金200万円、競技を行う。今回はロシアのチャンピオンチームに密着した。

熱気球の競技とは何を競うもの?

バルーンの競技は、一般的なスポーツの様に"速さ"や"早さ"を競うのではなく、一定の時間内での"正確さ"を競うものがほとんどです。「ターゲット」と呼ばれるゴールへ向かって数km先からバルーンで飛んできて、「マーカー」と呼ばれる砂袋を投下することが競技の基本です。ゴールは、競技委員長(イベントディレクター)が決めるものと、パイロット自らが事前に決めるものと大きく2つに分かれます。
ここでは、主な熱気球競技を紹介します。行うことが多い競技とそうでないものがありますが、競技の種類を理解されて、バルーン観戦されますと、より楽しむことが出来るのではないかと思います。

フライト前のブリーフィング。ここで当日の重要事項が発表される。各代表は真剣な面持ちだ。

市民ボランティアの皆さんによって大会の運営が保たれている。

参加予定数

総数 187機(31の国と地域から)
2016佐賀熱気球世界選手権合計105機(日本国内7機・国外98機)

  • FAI加盟各国からの100選手
  • 第21回FAI熱気球世界選手権(ブラジル・リオクラロ開催) 1位〜3位選手
  • 第2回FAIジュニア熱気球世界選手権(フランス・ビシー開催) 1位選手
  • 第1回FAI女性熱気球世界選手権(ポーランド・レシュノ開催) 1位選手

フェスタ部門25機(日本国内15機・国外10機)
バルーンファンタジア12機(日本国内8機・国外4機)
熱気球ホンダグランプリ-最終戦-26機(日本国内23機・国外3機)
オフィシャルバルーン19機(日本国内19機)

大会参加人数

総数 約1,500人
選手(ボランティアクルーを含む)約900人(日本人 約400人・外国人 約500人)
役員約300人(日本人 約200人・外国人 約100人)
スタッフ約300人


ロシアチーム/パイロット
アルテム・デニセンコさん(31)

Artem・Denisenko/Pilot TeamRossia

これまでのフライト時間は1000時間以上。世界レベルのフライトパイロットはおおよそ500時間から2000時間というから、ほぼ中堅選手といった感じだろうか。毎日のブリーフィングによりゴール地点は変わるので、効率の良い飛行コースを組み立て操縦する重要な役どころ。
「佐賀の空は難しいよ。でもそれだけに楽しいね。もちろん優勝を狙ってるんだ。」と意気揚々。 
ちなみに今回はこの人のプライベートチームで参加。1回のフライトにはおおよそ4万円ほどの経費が掛かる。また熱気球の主要部品、球皮(バルーン部分)・バスケット・バーナーなどははロシアから輸送した。ガスはLPG。毎日充填する。パイロットは、いかに減点されないように安全かつタスクをこなしながら最終的に正確なドロップをしなくてはならない。

フライトクルー

サッポロビールが大好きなみなさん。差し入れしたらあり得ないぐらい感情豊かに喜んでくれた。超陽気なクルーたちは朝からビールをガバガバ飲むらしい。しかし競技には真剣そのもの。朝6時から9時までは午前中のフライト。ガスを充填し宿舎で昼食後軽く休憩し、3時から午後の競技に参加。夕方5時過ぎに終了した後は宴会らしき夕食がスタート。毎晩飲んでも大丈夫なタフな人達である。

今村辰之助さん(28)
Shinnosuke Imamura
Supervisor for TeamRossia

45年の現役パイロットを父に持つロシアチームのスーパーバイザー。およそ2歳のころから父の熱気球に乗り始め、21歳の時にフライトライセンスを取得。以来8年間バルーン競技にその手腕を振るう日本のホープだ。ちなみに現在、熱気球の世界チャンピオンは日本人。今村さんがチャンピオンになる日も遠くないかもしれない。
 

■フライトまでをリポート

①スタートポイントを探す

ゴール地点に向かう風向きや風速を考えながらスタート地点を探す。


②ポイントを見つけたら組み立て

バスケットにバーナーを取り付け点火テスト。不具合をしっかりとチェックしないと命に関わる。


③バルーンに風を送り膨らませる

ここまでの作業をいかに早く正確に行えるかが、勝敗にも大きく影響する。

④大空にテイクオフ

最終チェックを行い、いよいよテイクオフを待つのみだ。

 
⑤いよいよゲーム開始

 
⑥着陸の様子

着陸地点では地上クルーが待ち受け注意を払いながらバルーンを回収する。民家や電線に掛かると減点につながる。

 

大会を楽しもう!


スケジュール

10月28日(金)から11月6日(日)まで10日間


 
 
公式ホームページ> http://www.sibf.jp/
 
 

チェックイン並びに公式練習
 /10月28日(金)・29日(土)・30日(日)
ゼネラルブリーフィング
 /10月30日(日)
開会式
 /10月30日(日)
競技飛行(7日間)13フライト
 /10月31日(月)~11月6日(日)
アワード・バンケット(閉会式)
 /11月7日(月)

※「2016熱気球ホンダグランプリ最終戦」
 /10月28日(金)〜30日(日)