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佐賀なら一度は焼き物挑戦
丸兄商社内
敏右エ門窯


チャレンジャー
NATSUKI & MEGUMI

有田・丸兄 ろくろ体験記


SAGARICHモデル NATSUKIのコラム

ろくろチャレンジいよいよスタート!

ろくろ指導 清水裕也さん(21)


先生の実演はとても魅力的であり、神秘的でもあった。ろくろを回し、形を作り整え、口元をなめらかに整え、糸で土から作品を切り離して手の位置をほんの少し移動させただけでその土の塊はコップ、湯呑み、茶碗、どんぶり、壷状…と形と大きさを次々に変えていく。手の動きの機微がこんなにも作品の種類や出来を左右するのかと終始感激していた。

まず、ろくろの前に腰掛ける。目の前には小山型に盛られた土。この土は初心者にもひきやすい土ものを使用しており、場合によってはオリジナルでブレンドする場合もあるそう。ろくろというと手で回すのかと思っていたが、足元のペダルを踏むと、自動で回転するようになっている。ペダルを奥へ踏み込むと回転速度が速くなる。踏み込みを緩めると速度は遅くなり、やがて静止する。自動車のアクセルのようだ。洗面器の中に手を入れ、手をたっぷりと水で濡らす。ペダルの上に足を置き、さあ準備完了。先生の実演を思い出す。今度は自分の手で作る、そう思うだけで胸が高鳴った。濡らした手で目の前の土に触れる。どんな感触なのだろう。意外と冷たく、しっかりとしている。手の平を土に添え、包み込むようにしてから、足でゆっくりとペダルを踏み込んでいく。目の前のろくろがゆっくりと回っていき、その動きに合わせて土も一緒に回っていく。手の平の表面を土の塊が滑っていく、不思議な感触。思わず前のめりになってしまいそうになるが、慎重に慎重に。いやもう少し速く回してもいいのかもしれない。足、ペダル、ろくろ、土、手の平、すべてが連動し、1つ1つの動きが頭の中に入ってくるまで、そんなに時間はかからなかった。ペダルを軽く踏んだ状態を保ちつつ、土の中に指を上から差し込む。すると自分の指先がドリルのように土の中をかき分けていく。そうやって初めに空洞を作った後は、それに手の平を添えたり、付け根で軽く押したりして、土の変化を楽しんでいた。
そうしてしばらく土で遊んでいる間、私は最終的に何を作るのか逡巡していた。茶碗にするか、コップにするか、湯呑みにするか、選択肢が多ければ多いほど悩んでしまう。

更に土に触れていると様々な事が頭に浮かんでくる。幼い頃の泥遊びの記憶だったり、自分の作品に盛る料理のレシピだったり、注ぐお酒の味だったり、400年前に有田の土に出会った朝鮮の陶工たちの驚きだったり、色んな考えが浮かんでは消え、また形を変えて浮かんできた。
ふっと思いついたのが、ほかほかの白ご飯。シンプル、というより純朴な器によそわれた白米たちがキラキラと輝いていた。自分が作った器にご飯をよそう瞬間を想像した。美味しそう、いや絶対美味しい。
「よし、お茶碗にしよう」
先生に茶碗にすることを伝えると、先生は軽く片手を土の内側に入れて、もう片方の手を外側に添えてくれた。するとついさっきまで浅い湯呑みのような形だった土は、みるみるうちに茶碗の形へと変化していった。
 
最後はろくろを回しながら、口元を綺麗に仕上げていく。表面の凸凹が気にならなくなったら、遂に土から自分の「作品」を取り出す作業に移る。タコ糸のような糸を自分の作品の底にぐるっと巻きつけていく。1周回ったら手前に引いて土を自分の茶碗を切り離す。そしてそっと両手で持ち上げて木の板の上に乗せる。少し不恰好で不器用ながら、愛嬌のある器が完成した。土まみれの手で、できたばかりの器を持ち上げた瞬間の達成感、これはなんとも言えないものだった。所要時間は30分ほどだっが、必死でろくろを回していたからか、あっという間に感じた。
30~45日後には窯で焼き上げてもらった自分の作品が手元に送られてくる。見る、選ぶ、買う、そして「作る」有田焼を満喫したあと、土の感触の余韻に浸ってその時を「待つ」という楽しみ。これこそ大人女子の新しい有田の楽しみ方なのかもしれない。

終了~~!完成品は焼き上げられて後日送られてくる。楽しみだね。

(文:斎藤奈紀)

絵付け体験

まずは、書きたい素地を選ぶ。二人はそれぞれ、花瓶とお皿をチョイス。

準備ができたら、あとは一心不乱に書くべし。

MEGUMIは、お皿に花。がんばりました。

体験コースご説明

ろくろ体験

価格 2500円~3000円(サイズによる)/2500円は湯呑、茶碗など。

人数 18/8名以上の場合ローテーションで進める

所要時間 1作品30分くらい。

初心者でもひきやすい粘土でろくろを引く

絵付け体験

価格 1000円~10000円(アイテムによる)

皿やコップは1000円。大小30種ほどのアイテムの中から選ぶ。

板状の焼き物、陶板には木枠がついてくる。

人数 1400名/400名以上の場合ローテーションで進める。

所要時間 個人差があるが30分~1時間。

素焼きの焼き物に絵付けをする。

絵付けをする色は赤、青、黄、緑の4色。

焼きあがりは白地になり絵が映える。

よくばり体験(ろくろ+絵付け)

価格 3500円~

上記のろくろ体験と絵付け体験のどちらもできるプラン

※自分でろくろを引いた器に絵付けはできません。

ご担当者インタビュー
営業主任 野田 敏広さん


創業して 102年。有田町で初の木造3階建ての建物ということで長い歴史を持つ。
年中陶器市!がコンセプトというだけあって、店内には所狭しと作品が展示されている。
高額な一級品の商品もあれば、一級品なのに半額のものあり、かつそれ以上の割引がされているものもあって、アウトレット的感覚でリーズナブルにお買い求めいただける。
商いの売りは品ぞろえの豊富さ。3万種もの焼き物があるので、お客様の要望や好みに合うものを見つけやすい。コーヒーカップだけで 500客もあるのだ。制作は一部のみで、基本は商社として販売を行っている。有田だけでなく、波佐見、唐津、伊万里、三河内から仕入れたりもする。ノベルティーだけでも何百から何万個と受注することもあるそうだ。
さて、なんと5000万円の 5尺皿が展示されてある。これを作った作家さんは同じものを十数点しか作っておらず、その内の 1枚がここ丸兄商社にある。

所狭しと展示された作品たち。


これが5千万円の5尺皿。隣の女性は、ご案内を担当して下さった野田さん。

有田焼は主に業務用食器、特に割烹料理の食器で、和食器がメインとして昔から親しまれてきた。旅館やホテル、結婚式場、飲食店などで広く利用されてきた。有田焼は白く丈夫な磁器で装飾が鮮やか。今でも、丈夫さと華やかさでたくさんの利用者から好まれて使用されている。最近では、時代の流れとともに器のデザインも変わった。昔ながらの有田焼ブランドの焼き物も残しながら、現代風デザインの焼き物もどんどん取り入れている。
インターネットも特急電車もない昔、カバンいっぱいに焼き物を詰め込んで、数日かけて電車で北陸まで営業に行っていたそうだ。思わず、さぞや重かったことだろう、と想像してしまった。

トイレまでもが絢爛な陶器、お大臣な気持ちになれちゃう。


陶板といって、焼き物の板に絵を描いたもの。豪華で美しい。200万円はくだらない。


昔ながらの伝統的な花瓶2種。おおよそ2~40万円ほど。

一発で魅了された
ラスター彩

思わず私、買っちゃいました!

ご覧ください、この美しさ!たまらな~い!

描かれた文様は手書きではなく、絵の具を霧ぶき掛けた時、自然に広がったそのままを焼いてできたもの。一つとして同じものはない。

このティーカップ、なんと美しいことでしょう!色合いの中に、金色が入って控えめだけどオシャレな感じ。

ここはなんと一億円の間。展示品がすべて高額商品ばかり。他にも5億円の間もある。

ここは三億の間。だけど価格の価値感が凡人には理解できなかった。


最後までお読み下さった貴方に、丸兄さんより焼き物ティーカッププレゼントのご案内

ご紹介いたしました豪華絢爛な丸兄さんから、抽選でペア2組様へ、ペアカップのプレゼントを頂きました。ぜひぜひご応募の上、伝統的な有田焼で素敵なティータイムをご満悦ください。
ご応募はフォームに必要事項をご記入の上、ご送信ください。締め切りは平成28年11月24日深夜0時までとさせていただきます。ご当選者の発表は、編集部より直接のご案内でもって代えさせて頂きます。皆様からのたくさんのご応募お待ちしております。
応募フォームへは、下記ボタンをクリックしフォームのサイトをお進みください。

 
 
 
名称

(株)丸兄商社

住所 

西松浦郡有田町中樽1-4-28

TEL 

0955-42-3052

営業時間 

月~金 8:30~17:30(16:30体験受付終了)

土日  9:00~18:00(17:00体験受付終了)

定休日 

12/31・1/1・1/5

駐車場 

有(約100台)

HP 

http://www.maru-kei.com/(丸兄商社)

http://www.toshiemon.com/(敏右エ門窯)

アクセス 

【電車】JR佐世保線『上有田駅』南口から徒歩 約2分

【車】波佐見有田ICから車で約10分