お菓子の店 gala | SAGARICH／2017年11月号

2017.11月号

ナビゲーター／MAKI

唐津大好きなオーナーパティシエ
山田信二さん

17年前に独立し開業した山田オーナーは、お客様にどのお菓子を買っていただいても、いつも同じおいしさを味わっていただけるよう丁寧な仕事をモットーにがんばっておられる。チョコレートやタルトを得意としていて、地元や季節の食材を生かした味づくりをしている。特にこれからは栗、12月になるとイチゴが美味しくなるそうだ。そんな珠玉のプチガトーはいつも25種類ほど陳列されている。そのどれもが美しくデコレーションされている。

修業時代、唐津くんちの為に帰省したいと願ったが叶わなかった。それが一番つらい思い出だというほど、唐津が好きだと言う山田さん。実際、この場所は生家だそうで地域の皆さんと共にこの町に根を生やした商いをしておられる。奥様とは21歳の時にご結婚された。修業時、運命の出会いは神戸でだった。それから26年、ずっとご夫婦でがんばっておられる。そして生まれた長男さんも、今やパティシエの道を歩んでおられ、現在、神戸で修業の身であるそうだ。後継者にも恵まれ盤石な体制である。

クリスマスには約300個以上のケーキのご予約があり、地域で超人気のお菓子屋さんだ。若い頃はそれこそ寝る間もなく頑張ったそうだが、最近では要領も得てきたという。また、予約数もコントロールできるようになったそうだ。取材の合間にもお客さんが見えられ、やはりタルトを買って帰られた。仕事のやりがいはお客様が喜ぶ顔を見ることだ。平均的に100円ほどお安い料金設定も、唐津を愛しているこそだからと笑顔。