インテリアは洋物にこだわり、センスが光る店内のデザインはオーナーが構想した。また何と言っても驚いたのは”無料で食べられるおから“が常備してあること。和食離れが進む昨今、和の食材を食べて頂きたいという思いのカタチだ。佐賀の良さを知ってもらうために、有機栽培の佐賀県野菜、新鮮なお魚、お肉も佐賀県産にこだわっている。また、幅広い年齢層のお客様に和とイタリアンをもっと身近に感じてもらい、かつ安心安全な料理を食べてほしいとオーナーは日々腕を振るう。

お祝いのデザートプレートも！

これまで修行してきた2つのお店への感謝の気持ちと、そこから美しい花を咲かせられるようにと、熱い思いを持つ目野さんだ。現在は奥様の宏美さんとスタッフの方と店を切り盛りしている。意識しているのはイタリアンの中に和を感じられる料理と空間づくり。「和食離れとイタリアンへの敷居の高さを払拭し、双方をもっと身近に感じて欲しい。」と真剣な眼差しに心を打たれた。
プライベートでは2人のお子さんを持つご夫婦。オープン当初は意見の食い違いも多かったが、今ではお互いに要領が良くなったと少し照れくさそう。飲食店での経験がなかった奥様は「アレやるな、コレやるなと言わずに、色々と教えてくれた夫にとっても感謝している。」とすみれのような明るく優しい笑顔で話してくれた。そんな2人の背中を見て育つ息子さんは”お父さんのような料理人になりたい“という夢を持っているそう。いつの日か親子二代で営むスミレキッチンが見られたら嬉しいと思う。