綾部神社の歴史


西暦1205年鎌倉時代、この地にお宮が出来たそうだ。

50段の先に風の神様を祭っている祠がある。
八幡さんを信仰していた源頼朝の家来の綾部氏は、頼朝の家来になったから八幡さんをお迎えしようとなりこの地に八幡神社を建てた。そして、その綾部氏の弟が初代宮司になったと言われている。その後おおよそ40代続いていたが、豊臣秀吉の九州征伐により、1587年に追放されてしまった。その10年後、鍋島直茂氏により呼び戻され復活。

今期で16代に至るが、古文書が残っているのは江戸時代からのため、正確に何代続いているかはっきりとは分からないらしい。

旗竿が取り付けられていたご神木。

日本最古の気象台


史実書によると951年から気象観測が始まったそうだ。
地上から30メートルくらいの高さのイチョウの木に、旗が翻るように旗竿をくくりつけ、旗のなびき具合で天気を占っていたという。
旗の大きさは幅1尺(約30cm)、長さ1尺2寸(約36cm)の麻布。
江戸時代の初期に建てられたという鳥居にも旗の大きさが記されている。風に吹かれた旗の巻き方によって、どういう巻き方をしたら雨になる・台風になるなど、長年の記録で気象が分かるようになった。その後約800年の間、御神木に旗を揚げていたが、昭和56年から別の木に旗を揚げるようになったそうだ。


 

神事(祭)


この竿に旗をくくりつける。

綾部神社の代表的な年間行事(祭り)を総称して『風神祭』と呼ぶ。その主な行事は次の3つとなっている。
7月15日『旗揚げ神事』

  • 子供神輿が終わったら、旗揚げ神事を始める。
    そばを流れる川で全身みそぎが行われる。全身川に入るのは全国でも珍しい。

9月23日『綾部神社秋祭り』

  • 旗降し神事の前日には秋祭りが行われる。
  • 鍋島藩の大名行列をまねた格好をした行列浮立が行われる。
    祈願成就のために浮立を奉納。1598年から418年間続いており、約200人の行列が下宮から上宮へ続く。祭りの客はおおよそ2,000人。

9月24日『旗降し神事』

  • 旗降ろし神事では奉納相撲が行われる。
    小学4年生から6年生までの男女と、高校生から一般の男性が相撲を取る。昔からの伝統で33番を取ったところで旗を降ろし、旗が降りたら相撲を再開する。

宮司 吉戒 雅臣さん


一言メッセージ
日々、皆さんの力添えに感謝します。この神社が、これから先も1000年以上続いて皆さんの心の支えになれば、これからも幸せを願っていければと思う。

名称

綾部八幡神社

住所

三養基郡みやき町綾部

TEL

0942-94-4159

問合せ

みやき町観光協会

TEL 0942-96-4208

駐車場

10台以上

行事の際には臨時駐車場完備

アクセス

中原駅より徒歩15分