あやべさんのぼたもち
鎌倉時代、源頼朝の奥州征伐で援軍に行った地頭の綾部氏が、凱旋の際に勝ち餅として振舞ったことが始まりとされている。その歴史から「幸福を招く餅」とも言われており、縁起担ぎやお祝い事の際に買い求める人も多いそうだ。綾部神社入口のすぐそばに店があるため、神社の参拝者が良く立ち寄るお店として地域では有名だ。繁忙期は7月・8月・9月。綾部神社の行事である7月15日の旗揚げ祭り、9月23・24日の綾部神社祭りの時期が特にピークで、1日の来店数が100人を軽く超えるそうだ。また、お盆やお正月にみやき町に帰省した人が懐かしみ、ふるさとの味を楽しんでいくのだとか。
お店の歴史
創業100年余。代々のお嫁さんたちによって味付けが受け継がれているお店。その配合は秘伝で、あずきと砂糖と微量の塩の配合が少しでも違うと味がガラリと変わるらしい。この味付けは店主・吉戒さんのお義父さんのこだわりで、お茶を飲まなくてもいいくらいの甘さにしているそうだ。また、添加物は一切使わず注文を受けてからから作り始めるのが伝統という。もち米は佐賀県産のヒヨクモチという品種、小豆は北海道産を使用。
今は機械で餅をついているが、吉戒さんが嫁いだ41年前は、杵と石臼を使い、人力でついていた。季節や気温により、餅をつく時間を変えているそうだ。餡は朝の7~8時頃から仕込みはじめ、15時くらいに完成する。時間をかけてじっくり炊かないと同じ砂糖の量を使ってもパサパサになってしまうため、入念に時間をかける。
今は機械で餅をついているが、吉戒さんが嫁いだ41年前は、杵と石臼を使い、人力でついていた。季節や気温により、餅をつく時間を変えているそうだ。餡は朝の7~8時頃から仕込みはじめ、15時くらいに完成する。時間をかけてじっくり炊かないと同じ砂糖の量を使ってもパサパサになってしまうため、入念に時間をかける。
正式な店名は『あやべさんのぼたもち 喜久屋』。
店主・吉戒さんはお客さんにとってお母さんのような存在だ。
お店で働くみなさん。
店主は吉戒 暁美さん(中央右)
吉戒さんのお母さんの武田 信枝さん(中央左)
近所からお手伝いにきている中園 玲子さん(右)
お嫁さんの吉戒 友里子さん(左)
友里子さんは、お嫁に来て9年目で、6才と2才のお子さんがいる。「この仕事は楽しんでやっています」という友里子さん。義母から牡丹餅の作り方を教えてもらって6年目。お餅を炊いて、ついて、小豆を火にかけるまでを担当。その先の餡作りが一番難しいため、そこは義母の暁美さんが作業をするというまさに親子リレー。伝統はこうやって引き継がれていく。
ぼたもち 75円/1個 ※写真は2個入
餅は箸で持つとこぼれそうなくらいトロトロふわふわで柔らかい。口に入れると、優しい甘さの餡と絡み、とろけるような美味しさが特徴。一度食べたら通う人が多いということに納得の逸品だ。
店内で食べる際は、希望の個数のぼたもちと一緒にお茶も出してもらえる。お茶は八女茶や嬉野茶、夏は麦茶になることもある。
土産餅
750円/10個入・1,125円/15個入・1,500円/20個入
店名 | あやべさんのぼたもち 喜久屋 |
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住所 | 三養基郡みやき町大字原古賀2340-1 |
TEL | 0942-94-3648 |
営業時間 | 8:30~19:00 |
定休日 | 不定休 (7・8・9月は無休) |
駐車場 | 5台 |
アクセス | 東脊振ICより車で約10分 |