店長の梶原さんはシェフとして働く一方、ソムリエの資格も取得している。そのきっかけは、あるワイン好きの常連客だったという。その方々はワインの様々な歴史や物語を教えてくれたり、自分では手の届かないようなワインを飲ませてくれたりと、ワインについての知識を深めてくれた。ソムリエを目指したのは、その恩返しの気持ちも強いという。現在はワインショップも併設しており、イタリアやフランスのものを中心に約400種類4,000本近くのワインを取り揃えている。国内仕入れはもとより、昨年フランスのワイナリーに出向き、生産者と顔を合わせて厳選し買い付けたワイン等もある。お声がかかった際にはワイン講習会等も行っている。

花ズッキーニのムース
唐津 袈裟丸水産の無添加赤ウニ
花ズッキーニの中にはホタテのムース。唐津の赤ウニとズッキーニそうめん。

トウモロコシの冷製スープ
ヤングコーンを使った冷たいスープ。トウモロコシのひげを添えて。

武雄産レモンのセミフレッド
武雄のレモンを使い、口当たりを軽く仕上げたアイス。

「食べた人が素材の美味しさを感じてもらえるよう調理する事を心掛けている」という梶原さんは、普段から食材を探しに様々な場所を巡っている。「珍しい食材の情報を聞くとすぐにでも見に行きたくなる！」というほど、食材に対する情熱は熱い。その甲斐もあり、コースメニューには身近な野菜や魚から、リクエストがあればエツ・ワラスボ・イソギンチャクなど珍しいものまで地元の良質な素材を取り揃え調理する。

▲昨年開催された世界料理学会in ARITAの一コマ。
世界料理学会を通して、国内及び世界で活躍される名立たるシェフたちと共に料理哲学についてセッションし、改めて佐賀で料理をする意義を見出すきっかけとなった。遠方からお見えになるお客様から地元のお客様まで、料理を食べた方々に佐賀が魅力的な場所だと感じていただけるよう、日々調理している。

料理とワインのペアリングを楽しめるカウンター。