小ロットだからできる、高品質なごま製品


▲特別に工場内を見せてもらいました!

「まんてん」は2001年創業、ごま業界の中では新しい会社だ。大手メーカーと比べて生産量は少ないが、いりごま・すりごま・ねりごま・ごま油などスタンダードなものからドレッシング・ラー油・サブレ・羊羹などの加工品まで様々な商品を販売している。売上げのほとんどは九州内だが、関東を中心に全国各地でも販売している。また、他のごまーメーカーとの差別化を図るため、アメリカ・フランス・中国・台湾・香港など海外にも商品を輸出している。
国産ごまの生産は、国内消費量のわずか1%。一般的なスーパーに売っているごま製品は、原料のほとんどを輸入に頼っている。大量にごまを扱う大手メーカーでは、安定供給するために様々な国で栽培されたものを混ぜて使用するところが多いという。こうした現状のなか、「まんてん」では輸入元をパラグアイに限定し、「エスコバ」という品種に限って仕入れることで製品の品質を保っている。「エスコバ」は社長が様々な品種を比べた中で、日本人に一番合うと考えた品種。現地の人に栽培や品質管理の方法などを指導することで、原料から製品まで統制のとれた商品づくり(トレサビリティ)をしている。

原料だけでなく、製品作りにもこだわりがある。ごまは煎る時の温度や時間が少し違うだけで味が変わるという。大手メーカーが大きな機械で大量生産するなか、こちらでは小さな釜で少量ずつ焙煎している。その日の気温や湿度を考慮し、味見をしながら何度も焼き具合を確認することで、煎りあがりにむらがなく、粒の欠けや皮の剥がれがない、良質ないりごまができる。また、すりごまにする際もカッターのような刃で切っていく大手とは違い、餅つきの要領で突きながら少しづつ粉状にすることで、しっとりとしていて風味豊かな製品に仕上げている。このこだわりは他の製品にも同様で、コストや手間暇をかけて作ることで、大手メーカーにはまねのできない高い品質を保っている。大量生産はできないため、1日の製造量はいりごまで2,000~3,000袋と少ないが、「すりごま(白・黒・金)」や「琥珀(黒ごま油)」がモンドセレクションで最高の賞である「最優秀金賞」を受賞するなど、その品質は世界でも認められている。

▲ごまの皮の剥がれなど、異物を取り除く作業。


鍋島小紋のごまを復活


▲パッケージデザインは鍋島小紋の裃。

「まんてん」では、国産ごまの生産にも力を入れている。きっかけは国内のほとんどのごまメーカーが原料の99%を輸入に頼っているなか、残り1%の国内産で差別化を図ろうと思ったからであった。さらに、地元で生産することで、農家・企業・消費者とのバランスの良い需要供給が出来ればと思ったのも理由のひとつだ。佐賀県では各農家が空き用地で自家用目的で栽培を行っていたが、作り手・収穫量ともに少なく、商業ベースでの栽培はほとんど行われていなかった。栽培したごまを「まんてん」が買い取ることで、農家の収入アップと休耕地の有効利用、そして現役を引退したお年寄りの活躍の場にもつながることを目指している。そのなかで、かつて鍋島藩が裃(かみしも・武士の正装)で使った鍋島小紋の柄が、ごまをモチーフにしていたことに注目。大事な小紋の図柄にするほど、ごまは藩にとっては大切な存在であったに違いないと、藩とごまとの関係にストーリー性を感じ、このごまの復活に着手した。

ごまの実が詰まったものを「鞘(さや)」と言うが、鍋島小紋の文様はこの鞘の横断面である。一般的なごまと比べるとこの形が大きく異なり、このごまが鍋島藩特有のものであると分かった。

▲鍋島小紋の柄はこのごまだから出来たのだ!

そして佐賀市内のごま農家をまわって集めた種を選別・実際に栽培したところ、1種類だけがこの形に該当したため、この種子を「鍋島小紋」と命名し、商標登録した。鍋島小紋ごまの命名後、「NPOさが環境推進センター」の協力を得ながら23軒の農家でごまの栽培が開始され、商業実用化に向けて鍋島小紋ごまが動きはじめた。※2017年現在、ごま農家は約40軒にまで増えている。
こうして見事復活を遂げた鍋島小紋ごまだが、佐賀大学の研究によると、佐賀産のごまや他の地域のごまに比べ、「セサミン」の含有量が多いことが分かった。セサミンはコレステロールの吸収抑制や抗がん作用が期待される注目成分であり、結果として嬉しい誤算となった。
鍋島小紋ごまがはじめて商品化されたのは'14年夏のことで、現在はギフトセットとして受注生産されている。当時これを栽培し、食べていたであろう鍋島藩に思いを馳せながら、じっくりと味わってみてはいかがだろうか。


おすすめ商品



鍋島小紋のごま ~地ごまギフト~ 5,400円  ※受注生産

内容:鍋島小紋すりごま100g、鍋島小紋いりごま100g、鍋島小紋ごまさぶれ3袋

「鍋島小紋ごま」をたっぷりと味わえるギフトセット。パッケージには鍋島藩の裃がデザインされている。


すりごま(白・黒) 90g/248円
すりごま(金) 90g/302円
 

燻製ごま 45g/248円

左:ごまドレッシング 200ml/540円
右:辛口ごまドレッシング 200ml/540円

ねりごま(白・黒) 150g/518円

左:黒ごまラー油 60g/518円
右:食べるすりごまラー油 60g/659円

左:白の雫(白ごま油)110g/518円
右:琥珀(黒ごま油)110g/518円
CHISATOのおすすめは、一番搾りのごま油。純度が高いので、食用のほか美容オイルとしても使えるそう♪

左:ごまさぶれシナモン風味 90g/410円
右:ごまさぶれプレーン味 120g/410円
MAKIのおすすめは、ごまをたっぷりと使った手作りのごまさぶれ。サクッとした食感と香ばしい香りがたまらない!

ごまの栽培


世界三大美女も皆食べていたと言われるごま。その栄養価は高く、中国の紀元前3000年頃の薬の本にも掲載されている。原産地はアフリカで、シルクロードを通って中国へ渡り、朝鮮半島を経由して奈良時代頃に日本へ伝わったとされる。当時は僧侶や公家など身分の高い人しか食べられない高級食材。庶民のもとに普及したのは明治以降と言われている。
ごまの栽培は短期間で行われる。5月に種蒔きの準備をはじめ、下旬には種を蒔く。梅雨が明けると背丈が一気に伸び、収穫時までに約2mになる。7月になると花が咲き、咲き終わると中にごまの実が入った鞘ができる。9月になり下の葉が枯れてくると茎ごと刈り取りが始まり、収穫されたものを天日干しにする。乾燥すると鞘がパンと弾け、中のごまが現われる。


ごまを栽培している畑。5月下旬に種をまき、9月下旬から刈り取る。

梅雨明けから茎がグンと伸び、収穫までに約2mまで成長する。

7月に入ると、徐々に白や薄いピンクの花が咲きはじめる。

株式会社まんてん
代表取締役社長 髙尾 秀樹さん


最初の就職先は東京の「津村順天堂(現:株式会社ツムラ)」。漢方薬についての仕事をしていた。Uターンで佐賀へ戻ってきた際、薬に関する職を探していたが、就職先は見つからなかった。ごまも漢方薬として扱われているため、“経験が生かせれば”との思いでごまメーカーの「オニザキコーポレーション」に勤めた。「オニザキ」でごまについて様々な事を学んだ髙尾さんは、会社が熊本へ移転するのを期に同僚4人と独立。設立当初は、製品の作り方は分かっても売り方が分からず、資金繰りにも苦労したそうだ。しかし、これまでに培った経験を活かしながら高い品質の製品を作り続けた結果、4人だった従業員は30名ほどに増え、いりごまとすりごまのみだった商品もバラエティ豊かなラインナップとなった。「お客さんに“ごま”はすっても“ごま”かさない」という髙尾さん。“美味しくて安全・安心に食べてもらえるようなごま商品を作りたい”という信念のもと、高品質のごま製品を作り続けている。

▲ごまの収穫方法について説明する髙尾さん。


最後までお読みいただいた皆様の中から抽選で3名様に、まんてん様より「鍋島小紋のごま ~地ごまギフト~」をプレゼント!


 ご紹介致しましたまんてん様から抽選で3名様へ、「鍋島小紋のごま ~地ごまギフト~」をプレゼントしていただきました。ぜひご応募いただき、香ばしいごまの風味を楽しみください。
【セット内容】鍋島小紋すりごま100g、鍋島小紋いりごま100g、鍋島小紋ごまさぶれ3袋

※こちらのプレゼントは送料のご負担はありません。

 
ご応募はフォームに必要事項をご記入の上、ご送信ください。締切りは2017年9月24日深夜0時までとさせていただきます。ご当選者の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。皆様からのたくさんのご応募お待ちしております。
 
応募フォームへは、下記ボタンをクリックしてお進みください。
 

名称

株式会社 まんてん

住所

佐賀市鍋島町森田964番地2号

TEL

0952-32-5701、フリーダイヤル 0120-37-5017

営業時間

8:30~17:30

定休日

日曜、祝日

駐車場

約30台

HP

http://www.manten-jp.com

アクセス

鍋島駅から車で約5分