2018.2月号
ナビゲーター/HITOMI & MOMOKO
【健康とオリーブ・オイル】

オリーブオイルというと、一般的な周知としては料理用オイルというイメージが強いと思う。特にイタリアンや地中海料理などでは当たり前に使われている食材で非常に美味しい。同時に、健康にもとても良いとされていることも広く知れ渡っている。その中でもエクストラ・バージン・オイルに含まれている天然成分のオレオカンタールは、炎症作用を有するプロスタグランジンをアラキドン酸から合成するシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害するのである。このことは、オリーブ・オイルからこの物質を長期間、少量摂取することが、地中海料理が心臓病の発生の予防に貢献しているかもしれないことを示唆しているものである。

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸が、腸を刺激して排便を促す効果がある。これは、オレイン酸が小腸などで消化吸収されにくいという特徴があるためである。またオリーブオイルによって、便が適度に油分を含むので、便の滑りが良くなることも便秘解消につながる効果もあると言われている。ただし体質によっては、オリーブオイルの摂取によって下痢を起こす場合もあるので若干の注意も必要だそうだ。とは言え、かの長寿で有名だった医学博士・日野原重明さんは毎朝、朝食として、果汁100%のジュースとオリーブ・オイルを混ぜたものを飲んでいたという。変わったところでは、ご飯を炊く際に数滴入れるというものがある。オリーブオイルにより、ふっくらと炊きあがりツヤが出るそうだ。しかし、今回はこのオリーブオイルを美容商品として開発した会社・ハーベストさんとその商品を一挙にご紹介する。

オリーブエイジングケア化粧品

オリーブに合わせて豊富な天然植物成分と美容成分をバランスよく配合し、お肌に優しくかつエイジングケアを実感していただける化粧品。
 

ナチュラル美容液ーSerumー

抗酸化作用の高いオリーブオイルなどの複合オイルとダマスクバラ花水の2層で、アンバランスになりがちな大人の肌を整えながら洗顔後の硬くなっている肌をほぐし、潤いの浸透ルートをつくることで柔らかく、しっとりとした肌を持続させ、後につける化粧水と美容成分もよりなじみやすくなります。

ナチュラル化粧水ーLotionー

もともとお肌が持っている成分に近いもので作っているので、瞬時に角層のすみずみまで水分を届けます。肌に弾力を与える卵殻膜エキスと人型セラミドを始め、10種類以上の美容成分が年齢に負けないハリと潤いに満ちたみずみずしい肌へ仕上げます。

ナチュラル美容乳液ーMilkー

天然の植物油をバランスよく配合し、潤い密度の高いハリ肌へ導く美容乳液。高保湿なのにべたつかずなめらかにのびます。水分・油分のモイスチャーバランスを良好な状態に整え、お肌にハリを出す卵殻膜エキスの働きで潤いをしっかり閉じ込めながらも内側から持ち上がるようなツヤ肌に仕上げます。

天然成分で髪にやさしいオリーブのヘアケア商品

オリーブ果実油、オリーブ油来脂肪酸を配合しているため、髪・頭皮に優しく紫外線などでダメージを受けた髪に良く馴染み、修復保護します。シリコンフリーで、しっとり滑らかな指通りのいい健康で優しい髪に導きます。
 

べたつかず、きしまないシリコンフリーのオイルシャンプー

髪に優しい洗浄成分を採用。傷んだ髪を補修するケラチン・シルク・コラーゲン、頭皮環境を整えるオリーブオイル配合で髪に本来のしなやかな強さを取り戻し頭髪を健やかに保ちます。

厳選した美容成分をぎゅっと詰め込んだデイリートリートメント

毛髪の傷んだところを集中ケアするケラチンなどの美容エキスとオリーブオイル・シアバターなどの植物由来成分をリッチに配合。傷んだ髪の芯まで集中補修してうる艶髪に仕上げます。


国産オリーブを使った化粧品の商品開発


平成26年12月に設立された株式会社ハーベストは農業法人としてオリーブを栽培し、化粧品製造や分析・品質管理などの化粧品産業基盤を活用しながら、加工から化粧品商品開発、流通・販売までを一貫して行い、6次産業化に取り組むとともに、唐津の観光関連事業等との連携による地域活性化を図ります。(※同社HPより引用)


代表取締役を務める山浦 康男社長は、オリーブの栽培における苦労話を聞かせてくれた。社長が脱サラで思い切って始めたこの商品開発だが、社長曰く、崖っぷちまで来てそこで踏ん張って何とかここまで漕ぎつけたと笑顔で語ってくれた。本来、オリーブは地中海性気候が最適だそうで、日本での栽培は瀬戸内海の小豆島が有名だ。条件としては、日当たりが良く水捌けのよい場所なら栽培できるのだそうだ。

▲こちらは営業の渋谷さん。

唐津はデコポンなどの柑橘類が良く育つから、つまり、実はオリーブ栽培にはバッチリなのだそうだ。しかし、最近ではミカン畑の耕作放棄地が目立つ所に気が付いた山浦さんは、10年前ほどに九州オリーブ普及協会が立ち上がったのをきっかけに近くの農家さんに栽培の協力をお願いしたがなかなか理解を得られず、自家栽培からスタートしたのがおよそ4年前のことだった。



現在、ハーベストではヘアケアで2種類、化粧品で3種類、お茶1種の商品カテゴリーがある。

ハーベストでは、オリーブのお茶の開発も行った。これはオリーブの木のリーフ(葉)部分が作られていて、青々しい味わいですっきりと飲みやすい。青汁よりも野菜感がたっぷりだ。

体の外側からだけでなく、内側からもオリーブの成分をより効率よく吸収させることを目的としオリーブティーの開発を行ったそうだ。

化粧品を作るために自社で栽培を始めた畑には現在600本ほどのオリーブを植えている。通常では1本あたりから10キロほどのオリーブ果実を収穫することができるそうだが、木が育つまでには植えてから5~6年の年月が必要だ。一度育ってしまうと毎年、実を収穫できるようになるそうだ。オリーブの場合、実も種も粉砕して攪拌し混ぜていくと上澄みの部分をエクストラバージンオイルとして使用できるとのことだった。

オリーブ化粧品の力
HITOMIとMOMOKOが体感



写真左は完熟したオリーブの実から、右は完熟前のオリーブの実から採れたオリーブオイル。この成分を上手く配合してコスメ商品の開発に成功した。その最初に作られた基礎化粧品はポリフェノールもたくさん含んでいるそうだ。。ほんの一滴たらすだけで手の甲に広がるそれぞれの化粧品の感覚に、二人とも驚きの表情。

同社の化粧品の最大の特徴は「保湿力」。保湿力を求める30歳以上の女性の為に、この商品を開発してきた。乾燥肌、敏感肌にぴったりの化粧品だということだ。不要な要素は入れず、自然由来の商品として徐々にリピーターも増えてきているそう。

プロモデルの間でも好評を得ているそう。アトピー性肌の人にもいいのではないか、と社長は胸を張る。モイスチャーバランスが優れている商品だと澁谷さん。美容部員さんなどでテストを繰り返しながら、出来上がりまでにはやはり3~4回ほど試行錯誤しながら作り直して完成に漕ぎつけた。

MOMOKOも試してみたが、凄くしっとりとしているとの感想。油分が入ったとろとろの感触だがべたつかず良い感じ。乳液もさらっとしていて夏場でも全然使えるそうだ。伸びが良く、肌になじむ感じに驚いていた。ちなみにほぼ無臭に近い。使い続けていると、肌質が柔らくなってくるらしい。全くもってオリーブに対するイメージが刷新された感じの取材であった。
名称

株式会社ハーベスト

住所

佐賀県唐津市鏡4751-2

TEL

0955-70-6270

営業時間

9:00~17:00

定休日

なし

駐車場

3台

HP

☞ ハーベスト ホームページ

アクセス

JR唐津駅から車で約10分

西九州自動車道唐津ICから車で約10分