椿油の優しさをもっと多くの人へ…


町木の椿で町をPR

▲部長・江島 昭子さん(右)と副部長・豊増 三枝子さん(左)

上峰町の町木である椿。昔より数が少なくなったものの、今でも役場周辺や公園、民家など町内の様々な場所に植えられている。この椿を町のPRに役立てたいと考え商品開発に踏み切ったのが、上峰町商工会 女性部の皆さんだ。
もともと女性部では、15年ほど前から町のシンボルである椿をPRしようと椿油を販売していた。そんななか、「町興しのために土産品を作って欲しい」との声を受けて、椿油を見直すことにした。女性部では、部長・江島さんや副部長・豊増さんを中心に、県から助成金を受けながら'15年4月より商品開発を開始。椿油について素人同然の江島さん達は、知識を増やすため西九州大学の協力を得て研究を重ねた。その結果、昔から整髪料のイメージが強い椿油には、実は人の肌にも含まれるオレイン酸が85%以上含まれており、髪だけでなく美容にも良いと分かった。そこで、以前は雑貨として販売していた椿油をスキンケアにも使えるようさらに精製し、化粧品登録をして販売することにした。

こだわりの商品づくり
製品に使う椿油は町内に植えられた「ヤブツバキ」の種から採取している。江島さん達が中心となって町内の木から収穫しているほか、町内の広報誌などで一般家庭からも集めており、今年度は約50kgが集まった。木に生っている実は放っておいても時期が来れば自然に落ちるが、より品質を上げるため、収穫は落ちてしまう前に木からひとつひとつ摘み取っている。こうして集めた実は天日で乾燥させて皮を開かせ、中の黒い種を取り出して再び天日干しする。そして生のまま小さく粉砕し、余分なものを抽出しないようゆっくりと圧力をかけて搾油し、和紙でゆっくりとろ過して不純物を取り除く。椿の種からはその重さの3割弱しか搾油できないため、現在は年間300本の限定販売だ。
純度100%の椿油は他の椿油よりも臭いが少ないものの、多少油臭い。「独特の香りを和らげたい」とアロマオイルを扱う地元の店にも相談した結果、ローズマリーとスウィートオレンジのエッセンシャルオイルを配合して爽やかな香りに仕上げることに。そこで化粧品会社に委託して搾油した椿油にエッセンシャルを配合後、瓶に充填している。容器は有田焼なども検討したが、品質保持や使いやすさを考えてポンプ式の瓶詰めを採用。さらにPRに欠かせないポスターは、「振り返って見てもらえるように」とデザインにこだわった。
こうして江島さん達の努力と女性ならではのこだわりが詰まった「上峰椿油」は、'15年11月下旬に完成した。発売後はふるさと納税の返礼品に出品された30本がすぐに売り切れ、約半年でその年作られた300本が完売するほどの人気ぶりだった。昨年秋に収穫された今年度分は、3月より販売予定だそうだ。添加物・化学薬品を使わない自然の恵みをぜひお試しあれ!


椿油ができるまで



上峰椿油に使われるのは日本固有の原生種「ヤブツバキ」の種。上峰町の役場周辺や町内の公園などに植えられているものから作られる。年末~早春頃には各地で花が咲いている。

花が散ると今度は実がつき始める。はじめは小さく青々としていた実が、約半年間かけて徐々に成熟していく。完熟すると赤茶色でゴルフボールくらいの大きさになる。

実は9月下旬頃~10月上旬頃に収穫期を迎える。収穫は木を見上げながら、毛虫と闘いながらの大変な作業。地面に落ちる前に収穫する方が実が綺麗で、油の質も良いのだそうだ。

広報誌などでの呼びかけにより多くの町民の協力も得て、毎年約50kg~60kgほどの実が集まるそうだ。収穫された実はそのまま天日干しにして皮を開かせる。

皮が開くと中から数粒の黒い種が出てくる。この種を取り出してさらに5日間ほど天日で乾燥させた後選別を行い、生のまま粉砕・ゆっくり圧搾し、和紙でろ過する。

こうして出来た100%の椿油に、化粧品会社でローズマリーとスウィートオレンジのエッセンシャルオイルを配合し、瓶に充填して完成。さらっとした使用感でとても良い香り!

上峰椿油の使い方


●頭皮ケア
シャンプー前に椿油を手に取り、頭皮につけて軽くマッサージする。5分程置いてから洗い流し、シャンプーで2度洗いすると、頭皮がの汚れがスッキリ落ち、髪にツヤ・コシが出る。週1回程度がおすすめ。
●ダメージヘアには…
シャンプー前に髪の毛全体に椿油をつけて蒸しタオルでくるみ、しばらく置いてからシャンプーで2度洗いする。または、洗髪後、タオルドライした後に椿油を毛先中心になじませ、ドライヤーで乾かす。朝のセット時に、乾いた髪に少量の椿油をなじませてもOK。
●その他スキンケアに!
人の肌にも含まれているオレイン酸を85%以上含む椿油。肌になじみやすく、保湿力にも優れているのでマッサージオイルや美容オイル、ハンドオイルとしても使える。江島さんのおすすめは、入浴時、湯船に浸かりながら顔に塗り、蒸しタオルを乗せてしばらくパックする方法。肌の調子が気になる時にやっているそうだ。


販売について


上峰椿油 1本40ml入り 2,100円
3月から’17年秋収穫分のしぼりたてを販売開始予定! ※限定300本
 ●主な販売所(上峰町内)
・上峰町商工会
・JAグリーンみやき産直館 よりみち
・おたっしゃ館

※現在通信販売等では取り扱われていないため、基本的には現地での購入となります。

●上峰町 ふるさと納税の返礼品としても選ばれています!

名称

上峰町商工会 女性部

住所

三養基郡上峰町大字坊所383-1

TEL

0952-52-9505

アクセス

JR吉野ヶ里公園駅より車で約10分

JR中原駅より車で約10分