鹿島で4代続く老舗菓子店「ひのでや」。昨年11月、「店を大きくしたい」「もっと車が停めやすい場所に移りたい」「カフェスペースを作りたい」などの想いから、バイパス沿いへと移転オープンした。新店舗は店内が広くなりカフェスペースが設置されただけでなく、介護の必要な人や小さな子供連れにも気軽に来てもらえるようにと、トイレや駐車場も広く取り、全体をバリアフリーにした。
店に入るとまず目に飛び込んでくるのは、ケーキがずらりと並んだショーケース。こちらでは現在ケーキや半生菓子約50種類、焼き菓子約50種類を販売している。その約1割は県産のものを使った商品で、地元畜産農家とのコラボにより生まれた「佐賀和牛ミートパイ」や100%県産米粉で作った「焼きドーナツ」などが人気だ。他にも季節により桃や梨など旬の果物を使ったケーキが登場。定期的に行われるタルトやパイのフェアでは多くのファンが詰めかけ、売り切れが続出するほどの人気ぶりをみせている。

▲3代目・要一郎さんと4代目・栄三郎さん

中島さんは、今後も「今までの人気商品に加え、自分が考えた商品をもっと増やしていきたい」とのことなので、新商品の登場に期待が膨らむ。店のこれからについて尋ねると、「すぐにではないが、将来的には新しくバウムクーヘンやパンの工房などを作ってみたい」「鹿島にはあまりないような事をしたい」と意欲を見せてくれた。