その後、前社長と協議を重ね、村岡屋を象徴して村岡屋を活かせるものをと少しずつメニュー改良し、今の状態が出来上がった。メニューを絞り込み地道に尽力してきた結果が功を奏し、市内外から多くのお客様が訪れる人気の和カフェに仕上がっている。特に「おこわ膳」は小川さんのアイディアで商品化された人気のメニューだが、ことさら奥様方に高評価を得たとのこと。九州では“特別な日に食べるもの”というイメージのおこわだが、京都では“和菓子屋にはつきもの”な存在であることからヒントを得たそうだ。店舗管理課 課長の竹本さんは、最初は「茶会でしか味わえないおこわを本当に食べに来る人がいるのかな？」と不安気に始めたという。ところが、始めてみるとそれがたちまち話題を呼び、同時にほかのメニューも軒並み数字があがってきたことに感動したそうだ。加えて、佐賀大和ICに近い利点もあり、他県からのお客さんが多いとのこと。開店から15年を経て、最近ようやく「結構知られてきたのかな？」という実感あるそうだ。やはり現代社会において、女性・主婦目線での発想力は確かに重要だということが伺える。